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:アキ 2013/03/24(日) 00:29:03.15 ID:pmN8elV80あの後の雪と夏を想像するだけで、ひどく心が痛んだ。
重たい体を引きずるように教室に入ったら、雪はまだ来ていなかった。
昼休みになった。
夏達とご飯を食べる曜日だったけれど、どうすればいいのか解らず悩んでいた。
けれど夏が迎えに来てくれた。
後ろには相変わらずヌボーっとしたハルが立っていた。
いつもと変わらない笑顔で「いくぞ」って夏が言って、なんだかすごくホッとした。
三人で定位置でお弁当広げた時も、気まずさを振り払うように夏が喋った。
でもそれも尽きて、三人に沈黙が走った。
「駅で別れたから、その後は解らんけど、それまでは泣いとった」
夏がぽつりと呟いた。
ハルは黙って箸を進めてた。
そんなハルと夏に、
「ごめん、昨日ハルの教室行ったけど、ハル帰ってた」と謝った。
ハルが「教室、来てくれたん?」って、やっと顔を上げた。
「うん」って答えると、そっかぁって少しハルの表情が和らいだ。
そんなハルを見て、夏が言った。
「今日こそは二人で帰ったら?」
訳が分からなくて、「え、なんで」と聞く私に、「二人お似合いやし」と笑う夏。
あまりに衝撃が大きくて、黙り込んでしまった。
「夏はなんでそういうこと言うん?」
喉カラッカラみたいな声で訊ねた。
「二人が上手くいったらいいなぁーと思うし」
夏が笑顔でそう発した時、
もう苦しくてしょうがなかったけど、声を振り絞って言った。
「ハルには好きな人がいるんやろ、勝手なこと言わんでよ」
そして一人で教室に戻った。
やっぱり上手くいかなくなってしまったと、めそめそ嘆きながら。
明るく振る舞う雪に、かける言葉が見つからなかった。
そんな雰囲気を察したのか「もうハル君なんかどうでもいいー」と、
雪はニコニコ笑顔で言い放った。
だから今まで通り、四人でやっていこうね
雪は笑顔でそう言った。
「昔みたいに戻れるかな」と聞く私に、「努力する」と笑った雪。
雪は強い子だったね。
ハルも私もホッとして、ぬるま湯に身を委ねていた。
夏だけは、雪のことを真っ直ぐ見ていた。
それから夏は、より甲斐甲斐しく雪を気遣い始めた。
誰が見ても、夏が雪を好きなのは明確だった。
夏は隠そうともせずに、毎日雪にアタックしていた。
けれど「好き」とは伝えていないようだった。
確かにその通りで、なかなか変化しない関係性に、
私の気持ちは宙ぶらりんになっていた。
夏が告白したと聞いたらショックだろうけど、
夏が告白しなければ夏は雪を諦めない。
何度か告白をけしかけたこともあった。
でも夏は笑ってるだけだった。
クリスマスは四人で過ごした。
カラオケに行って、お世辞でも上手とは言えない夏と雪の歌を聞いて笑ってた。
呑気に笑っていられたのは、この時までだった。
夏と二人で同じ駅に帰れることが嬉しかった。
でも夏は、電車に乗り込む前に行ってしまった。
雪のところへ。
「俺やっぱ雪ちゃん送ってくわ」って、走って行ってしまった。
一人、満員電車に揺られて、
クリスマスで浮き足立ってる街を見下ろしながら帰った。
いやな予感がしていた。
受話器の向こうで夏が興奮していて、もうなんとなく予想はついていた。
雪と上手くいったんだろう。
「雪ちゃんとチューした!!」
夏の言葉は私の予想の一寸先進んでいた。
ムネが大きく跳ねた。
「告白したん?」と力なく訊ねる私に、
「いや、正式にはまだ」と彼は言った。
好きだと伝えけど、付き合ってくれとは言っていない。
「でも確かにあの瞬間、雪ちゃんと心が通じ合ってチューした!」
受話器の向こうで夏がどんな顔してた容易に想像が付く。
私は「うん、うん、へぇ」を繰り返すロボットになっていた。
廃人のように横たわる毎日だった。
雪からの連絡は返せなかった。
けれど「話がしたい」、雪からのその文面を見て、話さなきゃ、と思った。
そして私の地元に雪がやってきた。
二人で無言で公園へ向かって、その空気のままベンチに座った。
雪がぶるぶる震えながら「ごめんね」と泣いた。
「雪は、私が夏のことを好きなの、とっくに気付いてたんやね」
私がそう言うと、雪は首を縦に振った。
「でも、雪も夏を好きになっちゃったんやね」
私のその言葉に雪はワッと泣き出した。
でもみんなが心配するから、学校では平気なふりしてて
そんなとき、夏君が毎日メール送ってくれてて
大丈夫?とか、今日ハルの前で頑張ってたね、とか、
全部気付いてくれてて
沢山励ましてくれて気遣ってくれて、褒めてくれて
気付いたら、少しずつ夏君の時間が増えてて
でもまだハル君のこと気になってて、
クリスマスの日も本当に辛くて
みんなと別れて泣きそうになりながら帰ってたら、
夏君が追いかけてきてくれた
嬉しくて、ありがとうって思って
ごめん…」
雪は言葉を詰まらせながらそう言った。
私が、気丈に振る舞う雪に気付かず
現状に甘えてぬるま湯に浸かってる間に、
夏だけは気付いたんだ。
それはそうだろう。
夏は誰よりも雪を見つめていた。
だって雪は言ったじゃないか。
「断るからね」って。
ほだされないからねってことじゃなかったの?
裏切り者。
私の方が夏をずっと好きなのに。
でも、私にそんなこと言う権利ある?
人の気持ちなんて変わるのが当たり前だし、夏は私の私有物じゃない。
ただ私が夏を好きだと言うだけで、人の恋愛を制限していいはずがない。
そして何より、気丈に振る舞う親友に気付いてあげられなかった。
それが全ての原因。
私が気付いてあげられたら、こんなに雪を泣かせてしまうことも、
こんなことになって私が泣くこともなかったかもしれない。
そもそも、いつも「私なんか」って自分を卑下して、
私はスタートラインにすら立っていなかった。
夏に好きになって貰う努力を、何もしていなかった。
自分の気持ちから逃げて、全て人任せ。
そんなの、私が選ばれないのは当然のことだった。
ずっと雪のことが好きやったんよ
夏の気持ちが報われて良かった」
恥ずかしげもなくぼろぼろ泣きながら、「夏をよろしくね」って言った。
「やだ、私アキの方が大事やもん、夏とは付き合わない」
そう泣きじゃくる雪に、
「夏と雪は好き同士なのに、何言ってるん?
そんな気の使われ方嬉しくないし」
でも、でも、と続ける雪に、私は最大級かっこつけて言ったんだ。
「私のことが大事なら、私の大事な夏を大事にしてやってよ」
やっと雪は、うんって言ってくれた。
「雪、夏呼べば?地元やからすぐ来るよ」
私のその申し出に、雪は従った。
すぐに夏は飛んできて、ぼろぼろに泣いてる雪を気遣ってた。
やっぱり私のことは視界に入ってないな。
そう思うと吹っ切れるような気がした。
「今日話したことは、夏には内緒ね」って雪に伝えて、私は一人帰った。
でも、やっぱり往生際の悪い私は傷ついていた。
夏と雪は付き合い始めた。
噂は瞬く間に学年中に広がり、夏は可愛い彼女にご満悦だった。
クラスメートに「夏はアキと付き合ってるかと思ってた」って突っ込まれて、
今度は私が気持ち良く否定する番だった。
でも正直、うまくいってはなかった。
あの日あんなにカッコつけて、上手く話をまとめたつもりになってたのに、
私とアキの間にはうっすらわだかまりが出来ていた。
でも私が無理だった。
仲のいい夏と雪を見ていると、心がささくれ立って、
四人でいて心から笑えたことなんてなかった。
あのハルが何度も気分転換に誘ってくれたけど、全部断った。
そんなことをしていると、夏が切れた。
いつものようにみんなでお弁当を広げている時、
私の白々しさに、夏が怒鳴った。
「お前何なん!?何が不満なん!?」
どれだけみんながお前に気使ってると思ってんだよ!」
夏には解らないよ。
夏には言われたくないよ。
そう思っても口には出せない私は、ただ黙っていた。
一行目、×アキ*雪
ややこい(`・ω・´)
これも間違いだな
>>118あ、やっぱ?焦って書くもんちゃうな(´・ω・`)
ゆっくりでいいからな
「ごめんね、私が恩を仇で返すようなことをしたんよ」
ぼろぼろ泣きながら、雪が言った。
恩を仇で返す?
何を言ってるんだろう。
身に覚えがなかった。
「私、一年の時から、アキのこと知ってた
その時私、クラスの女子からハブられてて
その日も耐えれなくなって、
トイレの個室に逃げ込んで、一人で泣いてた
そしたら、その女子達、トイレまで追いかけてきて
私に聞こえるように、キモイとか、死ねばいいのにとか
そしたら、隣の個室から誰か出て行って
隣の個室の子、ずっと泣いてるんだけど、って
ムナ糞悪いことやめろよ、って
親の顔が見たいわ、って、言ってくれて
アキが出てった後、女子達がアキの名前言ってるの聞いて
ずっと感謝してた
凄く嬉しかったのに
恩を返さなきゃってずっと思ってたのに
私が、そんなアキを裏切った
ごめんね、アキ、ごめんね」
その後、私その女子達から陰口叩かれてたみたいだけど、
まぁ有り難いことに私への被害はそれくらいだった。
そうか、あれは雪だったのか。
「アキが優しいこと知ってるから、仲良くなりたかった」ってのは、これだったんだね。
「何や、アキお前、めっちゃかっこいーな!
お前らしいわw」
大好きだったあの笑顔で、夏に褒めてもらえた。
何だかむず痒かったけど、嬉しかった。
誇らしかった。
「かっこいー」って言ってもらえた。
お前らしいって褒めてもらえた。
そうか、夏の目に映ってる私は、そんな女だったんだ。
なんかもう、充分だな、うん。よく解らないけど。
この瞬間、パァって気分が晴れたのを、今でも覚えてるんだ。
「でも裏切ったって、何したん?」と話を続けようとする夏に、私は謝った。
アキにも、春にも謝った。
「ごめん、もう大丈夫!」って。
だって今なら心から笑えそうだから。
もういいんだ、もういい。
終わったんだ、私の片思いは。
「一緒に帰ろう」とか、わざわざ一人でうちのクラスに言いに来たりして。
仲間内からカップルが生まれて、こいつも寂しいのかなって思ってた。
自然と二人でいることも増えた。
そして春休み直前、雪がハルに告白した教室で、ハルに告白された。
「廊下で初めて会話した時から、ずっと好きやった」って。
笑ってしまった。
あの日あの瞬間、私以外の三人が一気に恋に落ちたのか。
なんて面白いメンツなんだろうw
運命的とも言えるじゃないかw
しかし私の鈍さは、夏に負けず劣らずだな。
そう言えばハルはやたら私を褒めてきたなー、とか、
やたら夏がハルを押してたなぁ、とか、
そこでやっと気が付いたんだw
申し訳ないことをした。
でも生憎、返事はNOだ。
私はハルのことを男としてなんて見れなかった。
その頃まだ私の一番は夏だったし。
そう簡単に次にはいけなかった。私はね。
それはまた別のお話。
出/会/いから4年たったけど、今でも私たちは連絡を取り合ってる。
夏と雪は別れたりくっついたりを繰り返しながらも続いてるよ。
だから、夏が大声で叫んだ「永久不滅なり」は、まだかろうじて守られてるw
最後らへん誤字脱字多くてごめん。
>>129でもアキと雪間違えてるし(´・ω・`)w
でもみんなそれぞれ本当にそんな響きの名前なんだよw
スレ立て初めてで、どう終わればいいか解らんが、こんな感じでしたw
コメ?くれた人達どうもですー(`・ω・´)
よければその後の話で印象的なエピソードを後日
気が向いたらで良いんで
今日はぶっ続けで書いちゃって疲れたから、
また明日書くね(`・ω・´)
ビバ青春!!
いつも書いてる人?
うまくまとまらないというか、
長くなっちゃいそうなのね(`・ω・´)汗
小出しにするよりまとめて投下してく方がいい、、、んだよね?
できたらまた来るね!
>>138おいおいね!
>>145わぁありがとう(`・ω・´)
普段書かないけど、文章読むのも書くのも好きな方なんだ
待ってるよ。ゆっくりでいいぜ
しかもながくなっちゃいそう::
飽きたらごめんね
また季節(名前)や日本語間違えたごめん(´・ω・`)
ごめんね鳥どうやってつけるの?
できた?
基本ROMってるから、あとは頼んだぞ
夏の言う「かっこいーアキ」を保ち続けねば、と思った高校二年の三学期。
失恋如きで憂鬱ぶる女を、夏は格好いいとは思わないだろう。
私は一秒も早く、夏がイメージする「私」を、取り戻さなければいけなかった。
頑張る必要があった。
そんな私をジッと見ている男がいることには、気付かなかった。
気丈に振る舞う雪を見つめ続けた夏がいたように、私にも、そんな男がいた。
確かに私の気持ちは晴れた。
私の片思いは終わった、そう思っていた。
でも、夏を友達として見ることは、そう簡単ではなかった。
それほどに、私の片思いは長過ぎたんだ。
けれど、みんなの目に映る私は、
夏の一番の女友達でなくてはならなかった。
片思いが長く、告白する勇気もなかった分、
その演技力は着実に磨かれていったように思う。
しかし問題があった。
それは、夏に彼女がいること、そしてそれは私の親友だということ。
今まで片思いしてた時はこんなオプション付いていなかったけど、
今は話が違う。
落ちていく心を隠す演技力も必要になった。
目の前には仲睦まじく笑う夏と雪。
私はそんな二人をからかう。
「もう、暑苦しいなあ!」「夏デレデレすんな気持ち悪い!!」
笑顔で、陽気に、嫌みったらしくならないよう。
最善の注意を払う私。
隣にはいつもハルがいた。
私のテンションが途切れそうになると、
やんわりとフォローしてくれていたように思う。
「アキ、ジュース買い行こう」「アキ、ほら、飛行機雲」
当時の私の趣味は空の写メを撮ることw
隙あらば写メを撮る私に、ハルは協力的になっていた。
「アキ、あの雲撮らなくていいん?」
いやあれは別に、とアッサリ却下する私にもめげず、
アキ、アキ、と
ハルはいつも空を指さしてた。
そう言ってハルは携帯を差し出した。
そこには、まぁなんと言うか平凡な、
褒めるところもない、ただの空が写っていた。
お、おう、と返す私に、淡々と「また撮ってくる」と答えるハル。
それからハルは、頻繁にメールを送ってくるようになる。
空の写メを口実にして。
暇な奴、くらいにしか思ってなかったけど、悪い気はしなかったんだ。
自分の趣味に人が乗っかってくれるのは、なんだか気持ち良かった。
そんなハルの地道なアタックはしばらく続いたw
そんな感じで、私が友達を演じてた三学期。
春休み直前の放課後、夏が私を呼んだ。
私の隣にいる雪を差し置いて。
きてきて、と手招きする夏。
「あれ何?」と雪に聞くと、真面目な顔で「行って」と促された。
「何?」と訊ねると、「大事な話がある!」と私の手を引いた夏。
そして、一つの空き教室の前で足を止めた。
「夏、まさか…」と、ほんのり期待してしまった私を許してくれ。
私がソワソワし始めた頃、真顔の夏が言った。
「真剣に聞いてやれよ!」
そして私を無理矢理空き教室へ放り込んだ。
薄暗い教室の中、ハルが、ヌボーっと教壇に立っていた。
夏の遠ざかっていく足音だけが響いていた。
「座ってください」と教壇から指示するハル。
「先生ごっこか?」と言いつつも、ハルに従って真ん中らへんの席に着いた。
教壇から降りたハルは、私の隣の席に座った。
「何なん?w先生ごっこは?w」と聞きながらも、
なんとなく、先の展開は読めていた。
ハルが机に突っ伏して呟いた。顔は見えなかった。
ハルには申し訳ないが、やれやれ、としか思わなかった。
「気付いてた?」などと、両腕に顔を埋めて問うハルに、
私は露骨な呆れ顔で言った。
「なに夏と雪に影響されてるん?」
「えっ」とばかりに体を起こすハル。
「仲間内からカップル成立したんだし、まぁ気持ちは解るけどさ、
冷静になれよ
好きとかw
夏と雪の恋愛モードに流されすぎw」
驚くことなかれ、私は当時、本心からこう言っているのだ。
それくらい、ハルの気持ちに微塵も気付いてなかった。
一度目が合うと反らしたりはしないんだけど。
そんなハルが、不愉快そうに私をジッと見つめた。
「気付いてなかったのは、アキぐらいやし」
え?と反射的に声が出た。
「夏も雪も、俺の気持ち知っとるよ」
目玉が落ちるかと思った。
雪と夏が知っていたことにも驚いたけど、
その言葉で真実味が一気に増したからだ。
間抜け面だったと思う。
でも衝撃的すぎて、言葉も出なかった。
何も言えない私に、ハルは続けた。
「初めて廊下で会話したやん、あの時から、ずっと好きやった」
夏が雪を見初めて、雪がハルを見初めた、あの時。
私もハルに見初められたと言うのか。
あの一瞬の空間で、三つの恋が同時に生まれたのか。
劇的な展開に、私は思わず笑った。
凄い、とすら思った。
前にも書いたように、運命的だ、と。
すげーすげーって、大口開けて笑った。
目の前で愛の告白をしてくれたハルを放って。
ハルも釣られてヘラッて笑ったから、
「ごめん、無理」と答えやすかった。
ヘラッと笑っていたハルはそのまま固まって、「やっぱり」と呟いた。
本日何度目かの衝撃。
ハルは私の気持ちを知っていたと言うのか。
「そりゃ解るよ。好きな人のことやもん」
そうだな、
私も、雪を見つめる夏に気付いてた。
それどういう理屈?
「夏以外にも目を向けて欲しいし、
放っとけんかったっていうか、
俺が支えたいなって思ってさ」
このヌボーっとしたハルに、放っておけないと思わせるほど、
私は目に見えて「頑張っていた」のか。
自分の演技力の限界を感じた。
「俺、よく見てるからね」とハルは笑った。
無神経なことしてたかも。ごめんね」と言う私に、
ハルは「確かに」と、いつも通り淡々と答えた。
「これから避けたりすんなよ」と、別れ際に言われて、
当たり前だ、と答えた。
教室に戻ると、夏と雪が神妙な面もちで迎えてくれた。
「断ったよ」と告げた私に、夏が詰め寄った。
「なんで!?ハルのどこが駄目なん!?」
雪がそんな夏を、まぁまぁ、と静めた。
夏は「お前には勿体ないわ、ばーーーか!!」と捨て台詞を吐いて、
ぷりぷりしながら去っていった。
きっとハルのフォローに行ったんだろう。
それにしても、なんて無神経な男なんだ。そこも好きだったけど。
雪は何も聞いてこなかった。
下校途中、
「雪はいつから気付いてた?ハルの気持ち」私がそう訊ねると、
「私がハル君に告る前からやね」と雪は答えた。
「じゃぁなんで告ったん?」の問いかけには、
「解らんねぇw」としか返ってこなかった。
長くなってごめん(`・ω・´)
待ってるよ