トーチャンもちゃんとでますよ!!
孝行 ◆Ivd48xjRdA このスレの主人公、頑張り屋さんで
親孝行をしっかりする。レスからも分かる通り優しすぎる人
カーチャン 孝行さんがかなわないという偉大な人
家族に優しいだけでなく、周りの人にも救いの手を差し伸べる
トーチャン カーチャンと同様に偉大な人
新しいことを経験させたがる
妹 話の中であまり出てこないので詳細不明
家庭訪問の季節がやって来た。
3年生の時から持ちあがりでそのままのクラス、
そのままの担任の先生で進級したため、特に変わりはなかった。
担任の先生は、みんなからも慕われて、優しい女の先生だった。
そのため、俺はあまり緊張はなかったが、カーチャンは家庭訪問が
あると聞いて、すっごい緊張してた。
なんでかなと思った。
体調大丈夫ですか!!
ありがとう!
仕事も最近長くて、ちょっと体調はよくないです;;
明日も、仕事が終わってすぐ、事故処理で呼び出されてます。
みんなも、インフルエンザもこれから流行るし、
風邪には気をつけて下さいね!
そうしたらウチがなんと一番になったのだ。
カーチャンはめちゃくちゃ焦り、
『掃除しなきゃ!障子張り替えなきゃ!!あと、おかし!!』
って言ってた。
別に見もしないのに、俺の自分の部屋も、片づけをさせられた。
俺は「日にち変えてもらおうか?」
と言ったんだけど、カーチャンは
「先生に迷惑をかけるからいいよ!大丈夫!」
と言ってきかなかった。
お茶菓子は、水ようかん。
ちなみに俺の大好物…。
カーチャン、俺の分まで買ってくれてた…。
カーチャン「お父さんには、内緒だよww」
でも、ちなみに、カーチャンはいつでもキレイ好きだ。
普段からあんまり汚くなってない。
カーチャンに、掃除サボっていいよって、
俺はたまに言うんだけどカーチャンは…
「孝行くんたちが病気になったら困るから!それにキレイな方がいいしねw」
っていつも言ってたっけ…。
俺は正座し、何言われるんだろうと冷や汗だったが、
さすが先生、余計なことは言わなかった。
手短に話は終わり、すぐに解散するかと思ったが…ここからだった。
カーチャンは、過去の俺の工作の作品を先生に見せた。
カーチャン「よくできてるんですよ!特にここが…」
先生は「あら上手ね!!孝行くんは頭もいいから、お母さんも鼻がたかいね♪」
って言ってくれた。
夜、カーチャンは、その日の家庭訪問のことを、トーチャンにも報告してた。
トーチャン「その調子だ。孝行は、よく頑張ってるなぁ。」
トーチャン、ビールを飲みながら俺の頭をなでてた。
トーチャンは俺に、薫製焼き(くんせいやき)を教えようとしていた。
トーチャンはアウトドアが大好きで、たまにこんなことをやっている。
トーチャン「魚の燻製とか、スモークとか、つくって食べるとうまいぞ!!」
って、言ってたっけ。
でも俺は、友達との付き合いも多く、たまに断ってたりしてた。
トーチャン、そんな時はすごい寂しそうな顔をしてたんだ。
根っからの家族想いなトーチャン。
友達との付き合いや、その他外出なんて、皆無に等しい。
トーチャン「そうだな。孝行も遊び盛りだからなw行ってらっしゃい!
でも、今度、スモーク作りやろうな!」
っていつも言ってた。
俺は後ろ髪を引かれる思いだった。
ある日俺は、朝からトーチャンに
『燻製作ろう!!作り方教えて!!!』
って言ったんだ。
でも…そうしたらトーチャン…
トーチャン「おう!やろうやろうww今から材料、買いに行こうよ!
きっと楽しいよ!」
って言って、財布持ってすぐに出ようとした。
俺は圧倒されながらも、仕事…やんなくて、良いのかなって…思った。
小さい網
くんせい各種(にんじん、魚、チーズ、肉など)
チャッカマン
くんせい焼きセット(本体みたいなやつ)
を買った。
材料などを選ぶとき、トーチャン、すっごく楽しそうだった。
トーチャン「なー孝行!これ、うまそうww買おう買おうw」
トーチャン「このくんせい焼きセット、使いやすそうだね!安いし。
ずっと使えそうなやつにしよう!ぱちもんじゃないやつ。」
トーチャン「おっ!これもうまそうだ。ビールが楽しみだなww」
こんなこと言ってた。
いつもはトーチャン、あんまりジュース買ってくれないんだけど…
コーラ買ってくれた。
いつもトーチャン、俺の健康を考えて、買ってくれること少ないんだ。
トーチャン「一緒につくって乾杯しような!!」
張り切ってた。
そんなことを言いながら、歩いてトーチャンと帰った。
2人で、影の踏みあいっこした。
ちょっと、2人して大人げなかった。
庭で昼から作り、くんせいを焼く、独特のいいにおいが漂った。
俺はトーチャンと2人でつくり、途中から俺も、夢中になってたんだ。
俺、『あの時は…断って、申し訳なかったなぁ…』
本気で思った。
めっちゃ楽しそうなトーチャンを見て、
こんなに楽しいことを誘ってくれてありがとうって、思った。
子どもだし、言うことはできなかったんだ。
カーチャン「いいな!混ぜて混ぜてww」
カーチャンも、くんせい作りに加わり、どんどん焼いていった。
みんなで適当に調味料をつけたりして、最高にうまかった。
トーチャンはあまり食べずに…
「孝行たちが食べていいぞ。うまいだろ!
俺は、楽しさを教えたかったからな。今日は良い天気で、良かったなぁ。」
って言いながら、一生懸命くんせい焼いてた。
途中から、近所の子どもが寄って来て、あげたりしてた。
なごやかに進んで行く時間が、すごく楽しかった。
ランプで明かりをつけ、久しぶりにトーチャンの
楽しそうな顔を見たと思って、俺も楽しかった。
そのあと温泉に行ったけど、トーチャンの服、ケムリのにおいで
いっぱいだった。
トーチャン、いっぱい焼いてたもんね。
ありがと、トーチャン。
トーチャン「今度は違うことやろうなw
たまには違うことも、楽しいだろww」
最後に、こう言ってくれた。
トーチャン、俺が寝たあと、鬼のように仕事をこなし、
4時前に寝たらしい。
俺は7時過ぎに起きて、朝ごはん食べようかと思ったら…
トーチャンすでに出社。
本気で我が家の守り神だと思った…。
お疲れ様です
元気ですか?
ありがとう!
お疲れ様です!
実はおたふく風邪になってました。
多分おたふく風邪って言ってたんだけど。
顔が膨れてきつかったんだ…
まだ俺なったことないけど結構辛いとか
今は大丈夫なんですか?
無理しないで下さい!!来てくれるだけで嬉しいですから
結構すごいですよ。
人によりけりですけど、俺は発熱がやばかったです。
40℃超えしました!!
ハッキリとおたふくとはわからなかったみたいですけど、そう診断してもらえました。
今まで病気という病気したことないけど
俺どうしたらいいんだ!
伝染病はうつるからなぁ…;
ワクチンとか打つとかですよね…
俺もタヒぬかと思いました。40℃とか、立ちあがれないですよ;;
立ちあがれないというところまではいかなかったな
もう一度聞きますが大丈夫ですか?また悪くなったら洒落になりませんよ!
40℃の大台超えると、タヒぬのかなーとか考えますよ。
実際、すぐタオルが乾くし…
本当に、これから冬ですから気をつけて下さいね。
まだ病み上がりですね;;
みんな、来て下さるので…嬉しくて見にきちゃいました。
体調が最高になるまで静養して下さい
来てくれて本当に嬉しいです!!
もう大学2年生まで来てるので、そんなに時間はかからないなーと思います!
終わるまでみんな来てくれて、ありがとう!
今年の風邪は中々きついぞ!
熱が下がらんOTZ
皆も気を付けなよ(・ω・`)
お大事に
治りかけてもなかなか完治しないんだよな
どんどん寒くなるしみんなも健康第一で過ごしてくれ
ヽ(´・ω・`)ノ
電車内で咳き込む人が増えています
みんなこの寒さで堪えているようです
人混みの中を歩く場合は特に注意が必要です
>>152 無理なさらずにスレにいらして下さい お大事に
温かい言葉サンクス。
お陰様で38℃台まで下がったよwwww
孝行さんの健康を祈りつつ、
暖かくして寝るよ…
おやすみ
ごめんね、みんな。
みんな優しすぎます…。こんなに放置してるのに…。
みんなもあったかくて、スレタイに付け加える必要があるんじゃないかと思ったくらいです。
待ってました!!
体調良くなりましたか?
ずいぶんと良くなりました!
心配をおかけして申し訳ございません…。
文字通り、一時はタヒぬんじゃないかと思いました。
大人になってからなるもんじゃないですね…
少し語ってから寝ようと思います^^
すごく久しぶりになってしまって申し訳ありません…。
安心したぜ!
俺もそのうち血液検査でもしておたふく風邪の
抗体あるかしらべてみようかと思う[そう言いながらたぶん放置(;´Д`)]
あまり無理なさらずに続けて下さい!
皆さん含めてですが、ちょっと気付いたことを伝えます。
おたふく風邪なんですが、俺、小学生時代に一回かかっているんです。
ぷっくり膨れて…大変でしたが、子どもだったので、弱かったです。
でも、大人になってこうやってなって、「え???」って思いました。
だって、一回なったのにって…
原因を追及すると、おたふく風邪の大きな特徴は、「ほっぺたが膨れること」
ですが、これの強さが弱かったり、ほっぺたが片方しか膨れなかったら、
再発の恐れがあるそうです。
なのでこうやっておたふく風邪に再度なってしまいました…。
でも今回は、だいぶひどかったので、もうならないだろう、と医師の方も
言って下さいました。
みんなも、気をつけて下さいね。
ワクチンを打つとか、日ごろの食生活とか、見直さないといけないなーと思いました。
前回までしばらくやってたのは、『番外編』になりますので…。
『本編』も、大学生も後半に入るので、あとわずかになると思います。
20歳大学2年生。年末。
大学は冬休みに入っているので、ひたすらバイトだけやってた。
俺はまったくサークルというものに入らなかった。
具体的にどんなことしてるのかとか、部活との違いも、いまだによくわからないんだ。
俺は大学入学の時から、サークルには入る気がなかった。
講義の時間が終わったら、バイトに充てたかった。
バイト以外の時は、講義を受けたかった。
だって、どれだけ講義を入れたって、授業料は一緒だからね。
頑張らないとって思った。
年末のムードが漂う商店街。俺はこのムードが大好きだ。
なんでかな?まわりがセカセカしてるなか、買い物に出たりするのが、なんだか好き。
カーチャンが、おせちを作るからって、俺もついていった。
カーチャン、いつも荷物持てないからって、少ない量しか買って来れないから。
あくまで俺は荷物持ち。他は何も口出ししない!はずだったんだけど…。
カーチャン「ねぇ孝行ー!おせち何食べたい?!」
俺「え?おせちって、料理決まってるんじゃないの?」
カーチャン「んーんw決まってないどころか、おせちを作る地方で特色も違うよw
お母さんのつくるのは、ちょっと味も濃いかもね。」
俺「そうなんだ。俺、カーチャンの作る料理になれたし、あの味が好きだなぁ。」
カーチャン「そう?お世辞でも嬉しいけどねw」
俺「いやいや(別にお世辞じゃないけどね…)」
カーチャン「ねー孝行!エビ食べようかエビ!!おいしいよ!」
俺「え、うん。食べよう!」
俺「……」
俺「たかッ!!」
カーチャン「もうすぐ、こうやって家族で集まれなくなるかもしれないし…」
俺「……」
カーチャン「一緒に食べれるうちに、おいしいもの、みんなで食べよう?」
(そっか…そこまで考えてるんだな…)
カーチャン、エビと向き合って、寂しそうだった。
カーチャン「うんwwあっ、年内で食べないように気をつけなきゃwww」
俺「あたりまえwwカーチャン食いしんぼうw」
カーチャンは、俺の大好きなくりきんとんも、いつもたくさん入れてくれる。
俺が毎年、おいしそうに食べてくれるからねって、言ってた。
カーチャンは、みんなの好物を全部知ってる。
よく、「これ孝行の好物でしょw」って言ってくれてたんだ。
「年末年始は家族でゆっくりしよw ストーブで、おもち焼こう!」
って言ってた。カーチャンは、いつも楽しそうにしてる。
俺は、本当に、カーチャンが俺のカーチャンで良かったって、心からそう思う。
カーチャンは2人で出かけた時、必ず
「何かほしいもの、ある?」
こう聞いてきていた。
俺はほとんど
「今は何もないよw」
こう答えていたんだ。
もちろん、ほしいものなんていくらでもある。
でも、ここで答えたら、カーチャン、ムリしてでも用意してくれる気がするから。
たとえ、冗談で言ってしまったとしても、カーチャン、頑張ってしまう気がして…。
当時も、I WISHが結構、街でも流れていました。
特に、みんなも知ってる『明日への扉』は、最高だと思います。
誰かに優しくされたりしたときに、この曲を聞くと、自分も優しい気持ちになれます。
I WISH(川嶋あい)の曲を聴きながら、リラックスしたりします。
当時も、この曲を聴いて涙ぐんだりしました…。
カーチャンと、「声、キレイだねぇ…」って言いながら、聞いてました。
もっと書こうと思ってたけど、中途半端な状態で申し訳ないんですけど…
明日、また来ようと思っています!
またお待ちしております
やっぱり抗体検査行ってきます!
ろくに進まずにすみません;;
本当に申し訳ありません…
検査は、予防としても行かれた方が良いと思います。
なってみて、つくづく思いました;;
こんな時間まで付き合っていただき、ありがとうございます!
みんなも、大切な人、優しくしてくれる人を想い浮かべながら、
『I WISH』聞いてみてくださいね。
また、がんばろ!って思えたり、心が洗われるような感じがします。
久しぶりに聴いた泣けるなんていい曲なんだ
ありがとう孝行さん本当に最高だぜ!
ありがとう!
ずっと好きな曲です。
今でも車の中でたまに聞いたりしてます。
「明日への扉」「ふたつ星」「約束の日」などがおすすめです。
良い曲揃いなので、機会があったら聞いてみて下さいね。
全部、やさしい歌です。
明日も、頑張ってきます!
みんなも、くれぐれも体調には気をつけて下さいね!
みんなと会えるのが、楽しみです。
久しぶりに孝行の心温まる話が聞けて良かったよ!
これからも体調には気をつけて自分のペースで話を聞かせてくれたらうれしいな
カーチャンとでかけると最後に、決まって洋服屋に足を延ばす。
いつも、カーチャンは、「寒くない?」とか「服、足りなくない?」とか聞いてくる。
俺は、「大丈夫だよ、足りてるよ。」って言うんだけど、
カーチャンは、何か言って、行くだけ行ってみようって言うんだ。
それで、服を買ってくれる。
俺のまわりの友達は、お小遣いやバイト代から、服を買う人が多かった。
服を買う優先順位が高い人が多かったんだ。
でも、俺はそれほど服に興味がなかったため、ださくなければいいや、程度だった。
カーチャンは、よく「これ、カッコイイよ!きっと似合うよw」
って言ったりして、俺に試着させた。
周りは、服がほしくてほしくて、自分で切りつめて服を買ってる。
でも俺は、あんまり服とか新しいの買わなくて、カーチャンが半ば強制に
連れて行って、買ってくれたりするんだ。
今思えば贅沢な話だった。
カーチャンは、本当に自分にお金を使わない。
友達とランチとか、ドラマなどでよく言うけど、カーチャンからそんな言葉、
聞いたためしがなかった。
でも俺や妹、トーチャンには、お金を使う。
そのために働いていると言っても、おかしくない。
俺は、こんなに大きくなっても、カーチャンに…。
俺「俺、もう大学生だよ…。カーチャン、心配しなくても、大丈夫だよ。」
カーチャン「でも、周りはオシャレにしたりしてるだろうから。
この間来たお友達も、カッコよく、してたしね!
孝行もそのくらいやんなきゃw」
俺「大丈夫!適度には服も考えるからw
それにカーチャン、自分の服とか買いなよ。
俺の心配は、いらないよ。」
カーチャン「私の子どもに、小さいも大きいもないんだよw
大きくなったって、子どもは子ども。生まれた時から、変わってないよw
たとえ、孝行が、まったく心配しなくても大丈夫になったとするね。
それでも、お母さんにとっては、孝行のことが心配なんだw
病気しやしないか。突然、事故に巻き込まれたりしないか。
学校生活は楽しく遅れてるのかな?バイト、頑張れてるかな?って。
いつまで大きくなっても、お母さんは孝行のことが心配。みんなのことが心配。
それは、孝行がお母さんの子どもだから。
お母さんが生きている間は、おもいっきり甘えていいんだから。
親って、いつになっても心配するもんだよ。
いくら大きくなったって、子どもはかわいいんだからw」
俺のカーチャンは、なんて偉大なんだ…。
絶対、一生、かなわないよ…。
そう、思った。
俺が試着して、気に行って買った服をギュッと持ったまま、
カーチャンは語ってくれたんだ。
俺は、良い方向にしても、悪い方向があったとしても…
もうすぐで、この生活が終わっちゃうんじゃないかって、そう感じてしまった…。
どうなるにしても、まだみんなで暮らす毎日が終わっちゃ嫌だって、そう思った。
いるかのような感じだった。
なぁ…
カーチャン、まだ終わらないよね?
まだまだ、家族一家で暮らせるよ。
俺ら一家は、今まで、結構バタバタ暮らして来たよ?
小学生中学生高校生、結構、他とは違う経験、してきたよ…。
もう、みんな安心して暮らせるよ、必ず…。
そう、伝えたかった。
でも、言葉がなかなか出なかった…。
なんで、カーチャンに、ガンなんかできたんだろうね?
カーチャン、こんなに立派な人だよ。
俺も、みんなに誇れる、いや…誇りたい!カーチャンだよ。
カーチャン、昔から、自分には特に贅沢を求めなかった。
でも家族のことは、何より第一に考えてくれている。
なんで、こんな人に、ガンなんか作るんだろうね?
ひどいよね…
ひどいよね、カーチャン………。)
俺「カーチャン、良いこと、ぜったい、あるよ。」
カーチャン「何言ってるのww今、みんなと過ごせてるのが、最高の、幸せw」
年末年始の準備をすませて、ゆっくりゆっくり帰った。
あとこんな風に買い物したりするのも、もしかしたら、
そう回数は多くないんじゃないかって…そう思えてしまったからだ…。
俺は、子どもの頃、カーチャンと、たこあげをしたことを思い出しながら帰った。
目ん玉の大きな絵がついたたこは、俺が気にいっていた。
いつかのお正月(幼少期)、俺はたこを上げたいとダダをこねた。
トーチャンは、少しの間、バーチャンのとこへ行っていて、いなかった。
カーチャンは、「それじゃ公園、行こ♪」って、手をつないで連れてってくれた。
[たぬき]でよくあるような空き地だけど、この空き地は
ドカンが縦置きだったし、何倍も広いと思う。
最初は、俺が糸を持ち、後ろからカーチャンが両手で俺の手をにぎってくれていた。
どんどん高くして、結構高い位置まできた。
やってみると思うけど、雲まで届くんじゃないかって錯覚するくらい、高い。
そこで俺は、「1人で持ちたい!!」って言って利かなかった。
カーチャンは心配しながらも、そっと手を離してくれたんだ。
たぬきのぶぶんはdoraemonだね
レスありがとう。そうですw
たぬきのとこは、doraemonって書きましたが…
パー速では、こんな風に解釈されることもあるんですね。
カーチャンは、後ろで心配そうに見ていた。
そうすると、急に強風が吹き、俺はすごく慌てた。
天高くまで上げたたこは、力が強く、俺が耐えきれるものではなかった。
すぐ手を離せば終わるのだが、たこがお気に入りだったし、離すわけなかった。
たこにつられて走り回った。
ドカンもあるし、茂みも多くて、安全とは言えなかった。
そうするとカーチャンはめちゃくちゃ慌てて俺に駆け寄り、しがみついた。
カーチャンの力でどうにか止まり、事なきを得た。
するとカーチャンは
「危なかった……けがなくて良かった……
あんな時は、すぐに手を離してね、新しいの、買ってあげるから…。」
俺にしがみついたまま、こう言ってくれたんだけど…
俺はなんともないのに、カーチャンは全身が震えていた。
カーチャンが慌てて来たので、カーチャンが持っててくれていた、
紙パックのミックスジュースは、こぼれていた。
今思うと、それほどに慌てて助けてくれたカーチャンがカーチャンでいてくれて、
幸せだな……って思うんだ。
カーチャン「あったねwあの時は心配したからね…。」
俺「あのたこ、気に行ってたからさ。迷惑かけて、ごめん。」
カーチャン「まぁ、こどもは手をかけさせるのが仕事だからw
あ!また、たこあげ、しよっかw」
俺「この歳で?!…………うんwしようw」
カーチャン「うんw」
俺「妹とトーチャンも一緒にねw」
こんな毎日、ずっと続けばなぁ……って、思った。
みんなと一緒に大晦日を過ごし、カウントダウンをした。
大晦日はレコード大賞や紅白を観ながら、家族で年越しそばを食べた。
俺は、こういう特別な日の、こんなまったりした時間が大好きだ。
俺や妹やトーチャンは、まったりとご飯を食べながら談笑するんだけど…
カーチャンは、ほとんどの時間を台所で過ごしたりするんだ。
トーチャンは、こんな時、いつもカーチャンを気にかける。
トーチャン「一緒に食べたりテレビ観よう!ほらほら、おいしいよ。」
カーチャン「これ作ったらねwみんなは食べてて!」
トーチャン「テレビ終わってしまうよ。後ででいいからさ。」
カーチャン「うんwでも台所でいろいろ作ってると落ち着くし、
料理作らないとねw」
こんな日は、よくこんな会話が聞こえてきたんだ。
トーチャンは、みんなと、今日あったことを話したり、ご飯たべながら
ワイワイやるのが好き。
やってることは違うんだけど、結局、二人とも根本的な部分は一緒なんだ。
家族と一緒に遊んだり、食べたり楽しんだりするのが好きなんだ。
俺の周りの友達には、両親が放任主義な友達が多かったんだ。
だから、うちはちょっと変わってるんだと思ってた。
実際、まわりとはちょっとだけ違うけど、俺は両親の気持ちが嬉しかった。
トーチャンが、お年玉をくれた!!
トーチャンは、「いいから、いいから。好きなもの、買いなさい。」
と言いながら、お年玉袋をくれた。
俺は複雑な気持ちだったけど、素直に受け取った。
すごく嬉しかった。
こんな歳になってもらって、いいのかな…
トーチャンに気を遣わせてるよな…
もう大学生だし;;
でもこんなイベントも、これから、もう無いと思うと、さみしいな…
という、いろいろな思いを駆け巡らせた。
妹はめちゃくちゃ喜んでいた。
カーチャン「あけましておめでとw」
俺「うん、おめでとう。」
カーチャン「お父さんね、結構前からお年玉、用意してたよw」
俺「まじ?なんで?」
カーチャン「お年玉袋とかもね、選びに行ってたw」
俺「そうなんだ。結構そっけなく、くれたけど…。」
カーチャン「照れくさいんじゃないw実際は、できるだけ多くあげようかなとか、
『孝行はほしいものあるのか?』とか聞いてきてたw」
俺「そっかぁ…なんか悪いなぁ…」
カーチャン「それで私からもwはい!」
俺「えっ!いいよいいよ!もうもらったよ!」
カーチャン「私のは受け取れないっていうの?w」
俺「いやいや……
ありがとう…。」
なんか妙に膨れてる。
お守りも同封されてた。
交通安全お守りだった。
カーチャンにあとでこのことを尋ねたら、俺にもしもの事があったらと…
お守りのなかで、何よりも大事なお守りだって言ってた。
『いつも…ありがとう。』
それだけ、伝えた。
妹にも、お守りが入っていたらしい。
俺のは青色。
妹のは、ピンク色。
カーチャンは、赤色らしい。
トーチャンももらってたみたいだ。水色。
カーチャンらしかった。
最後にカーチャンから、
「どうしても、苦しいなと思う時が来てしまったら…お守りの中、開けてね。
でも、孝行なら、大抵のことは大丈夫!お父さんの子だからw」
って言われた。
『え…?うん、わかった。お守り、大事にするよ。』
それだけ伝えて、みんなで羽つきをした。
俺にはタヒぬほど難しかった。
羽子板?これで跳ね返せるの?って思った。
トーチャンと、コマでも遊んだ。
昔の遊びだと思ってばかにしていたけど、奥が深くて、
気がついたら長時間、家族で、庭で遊んでた。
やっぱり、トーチャンは世間でも人望があるのかなって思った。
妹にもカーチャンにも、なかなか来ていた。
俺は、15枚くらいだった。
カーチャンのおせちが出てきた。
俺は大好きなくりきんとんをいっぱい食べてしまった。
買ったエビは、おせちを豪華に彩り、家族でほっぺたを落っことして食べた。
何年経っても、社会人になっても、こうやって過ごしたいなぁ……って思った。
この時くらいから、カーチャンは徐々に体力を失っていっていた。
まったりとお待ちしてるからよ。
体調崩さない様気をつけて仕事頑張れ。
今日も来ないか…
では、寝る おやす~