そんな過去の思い出を書こうと思います。
遅筆ですが、ぼちぼち書いていくので生暖かい目で読んでください。
それもあります
PCから書きますので、IDが変わりますがよろしくです
教育は人を成長させるけど、洗脳は人の人生を崩壊させると思います
「誰か悩んでいる人がいたら、メールしませんか?」
そんな投稿にメアドを載せた。
私は当時、高校一年生。将来の夢はカウンセラーになること。
きっかけは自分の兄弟が荒れて、更正した時に話を聞いてあげて役に立てたこと。
その中で、とあるシューキョーの人に助けられたこと。悩んでいる人達の力になりたいと思っていた。
今思えば、私自身が潜在意識の中で悩みを抱えていたのかもしれない。
自信過剰な小娘だったのは間違いないけれど。
思い込みの力はすごいよ
約10年前の話です
>>9
確かに、良い洗脳というのもあるかもしれません
思い込みというのは良くも悪くも、人の人生を変えるかな、と思います
数日後、ようやく来た1通のメールは、こんな内容。
「私は43歳のまく吉といいます。今仕事に行けなくて悩んでいるので、良かったらメールしてもらえませんか」
待望のメールだったので、当時16歳の私は喜びつつ、困惑した。43歳って、自分の親に近い年齢だったから。
ただ、私の目的はあくまで、「悩んでいる人のために何かしたい」だったので、特に気にすることなくメールを返すことに決めた。
また、宗派は違えど、同じシューキョーに入信している人に悪い人はいない・・・そんな考えを持っていたから。
当時の私は初めてネットというものが我が家に導入されて、浮かれすぎていたのだろう。
怖さ、というものを知らなかったのだ。
その後、まく吉さんは私に、仕事へ行けない悩みや自分の通っているシューキョーサークルに関して色々話してくれた。
もちろん世代が違うから、音楽などの一般的な趣味の話題はなく、話題にあがるのはもっぱら仕事の悩みのこと、シューキョーの話だった。
そして、私自身の生活の様子に関しても話題が挙がった。
私は、「今日は世界史の授業が面白かったです」とか「体育があって嫌です」など高校生活の話をした。
気づけば私のほうが相談していたような気もする。
メールを始めて3,4ヶ月が経った頃。内容に変化が訪れていた。
「最近、夕子さんのことばかりを考えてしまいます」
「今日も夕子さんが幸せであるようにと願っています」
あれ、なんか方向が変わってきたな・・・と思い、返事をためらうようになっていた。
でも基本的に鈍感な私は、そこには触れずにさらっと返していた。
「私はあなたを愛しています。結婚を前提に付き合ってくれませんか」
16才の私は困惑した。相手は43歳だし、会ったこともないし・・・。
ただ、私は、他人から「愛してます」なんて言われたことがなかったので、少し嬉しかったのだと思う。
告白といえば、中学の時に友達経由で2度されただけで、直接言われたこともなかった。
今考えると色々と支離滅裂なんだけれど、当時の私は極端に無知な箱入り娘だった。
少女漫画や映画に出てくるような、メールだけでお互いを知った男女が結婚する・・・そんな恋愛が素敵だと思っていた中二病な私だった。
まあ、自分の両親が文通を通じて、知り合い、結婚した経緯もあったからなんだけど。
彼は、「一度でいいから会ってもらえませんか」と言った。
私は、躊躇していた。そして、とりあえず電話をする流れになり、まく吉さんと初めて電話越しに話した。彼は聡明な雰囲気の人で、話がとても上手だった。こちらの警戒を簡単に解いてしまうような、話術を持っていた。
そうして、彼に言われるまま、1度会ってみることに決めた。
当時の私は高校生で、門限は夕方5時だった。
なので、指定した場所と時間は、爽やかな緑の多い公園に、昼の1時。
約束したことを半分後悔して眠れない夜を過ごすうちに、その日がやってきた。
ピンクのワンピースを着て、私はそわそわしながら彼が乗っている電車が到着するのを待っていた。
あの時のなんともいえない緊張感は、今はもうはっきりと思い出せないが、それはもう心臓がドキドキしていたのを覚えている。
知らない人と会う、ためらいや罪悪感も感じていた。待っている間に、踵を返して帰ろうかと思ったことも。
だけど、それ以上に好奇心と、約束したからには会わないといけない、そんな変な責任感が私の中にはあった。
ウチがそうだとか思ってたら凄い気の毒になってきた…
私は、時刻表の影に隠れて、出てくる人達を見守った。
田舎の駅。降りてきたのは、一人だけだった。
その時思った第一印象は、ケンタッキーのおじさんだ。
(これ、もう本人が読んだら、色んな意味でゲームオーバーなので、ちょっと怖いけど続きを書きます)
背は高く、白髪交じりの頭に丸めがね。すこし小太り。ひげこそ蓄えていなかったが、顔立ちも雰囲気もケンタッキーのおじさんにそっくりだった。
正直、驚いた。
何が驚いたかって、話で聞く限り、洋画に出てくるようなダンディーなおじ様が現れる予定だったから。
夢見がちすぎた私の心は半分折れた。
そうですね、最初はすごく抵抗感がありました
でも私は結構おおざっぱな性格なので、30歳の人を好きになるくらいだから、40代でもそんなに変わらないんじゃないか、と思ってました(?)
「あの・・・っ、まく吉さんですか?」
「あっ、夕子さんですか?はじめまして、まく吉です」
挨拶を交わすと、ぎくしゃくしながら、公園のベンチに座った。
緑が青々としている中、子供たちやおばあさん達が散歩をしていた。
私は、その時何が一番気になっていたかというと、自分のスカートの裾だった。裾から半透明な裏地がたまにチラチラとするのが気になって仕方なかったのを覚えている。一生懸命手で押さえながら、話をしていた。
会話の内容はあまり覚えていない。
ただ、その人は、話術が巧みで、今でいうと空気を読むのも上手だった。
間の空け方、様子を伺っての言葉選びなど。
その時に周囲の女子高生がこっちをちらちら見ていたのが、とても嫌だった。
エンコーでもしているように思われたのか?
分からないけど、そんな関係じゃないのに・・・と気分が悪くなったのを覚えている。
そうして私は自転車で帰宅し、その人も地元に帰っていった。
これが、悪夢の始まりになるなんて、当時の私には全く想像ができなかった。
今の私なら、あの掲示板に投稿をした時点で、想像に難くないんだけれど。
「やっぱり、年齢のことなどもあるので、お付き合いは考えられません・・・ごめんなさい」
だけど彼は簡単には食い下がらなかった。熱烈にアピールをしてきていた。
「初めて見たとき、こんなに美しい人が世の中にいるのかと思ったよ」
「私は真剣にあなたを愛しています。会ってから、余計その思いが強くなりました」
そんな言葉の羅列に、「そんなこと言われたの初めて!」って素直に喜んでいた当時の自分がなんとも可笑しい。
「やっぱり、年上のSさんが忘れられません・・・」
彼は、
「なら、告白してみなさい。もし振られたら、私と付き合いましょう」
今思うと、なんで、振られる=まく吉と付き合うって選択肢しかないのか分からないのだけど、その時はうまく断ることもできず、「考えさせてください」と返答していた。
そうして、私は人生初めての告白をすることになった。・・・メールで。
「2年前から、Sさんのことが好きでした。いつも私のことを気にかけてくれたことが嬉しかったです」
そんな内容だったと思う。
付き合ってください、とは書けなかった。
年齢も離れてるし、思いを伝えるだけで精一杯だったから。
「夕子ちゃん、メールありがとう。夕子ちゃんはまだ若くて、これからの人生が待っています。僕はその気持ちを受け取ることは出来ません。これからも、児童教室でよろしくお願いします」
振られた・・・すごくショックだった。
分かってはいたけど、実際に言葉で断られて、とても悲しくて涙が出た。
そんな時、まく吉さんからの電話が何度も鳴っていた。
「フラれました・・・」
「そうか・・・辛かったね。泣いてもいいんだよ」
「はい・・・」
「私が夕子ちゃんを絶対に幸せにするよ。一生愛すると誓います。だから、結婚を前提に付き合ってください」
「・・・・・・」
「・・・・はい」
フラれたショックで私は正常に物を考えられなかったのだと思う。
この人は、私のことを一生愛してくれる・・・それなら、この人と結婚をするのも良いのかもしれない・・・。本気でそう思っていた。
付き合うからには、この人のことを好きになろう、そう思った。
こうして、17歳になる夏。私は、まく吉さんの彼女になった。
安西先生にも、似てるといえば似てるかもです
>>36
逃げて!ってタイムトラベルして伝えてあげてほしいです
残念ながら、頭の弱い子としか言えないですねw
>>41
そうですね、大人な対応だったなと思います
悲しい後日談としては、告白した時すでに学童保育に来ていた綺麗なピアノの先生と婚約してましたw
>>42
ありがとうです・・・!
当時はおかっぱ頭でした
背は158センチで、細め
顔は日本人ぽくて丸顔です
なるほど 変態に好まれそうだ
そうなんですか?!
>>47
今はよく分かりません
無神論者ではないけれど、そのシューキョーを信じてるか?と言われたら、
はい、とは言えないですね
まあ>>1も悪いかもしれんけど、それを理解して話すカーネルは相当アレだよな
まく吉は自覚があったのか、無意識で人を操る才能があったのかは、今はもう分かりませんが・・・
怖いなと思います
続きを載せますね
おかえり
ありがとうございます
ではでは
彼女になって、初めてのデートをすることになった。 なんだか変な気分だったのを覚えている。
それまで誰かと付き合ったこともなく、私の恋愛経験値はゼロに等しかった。
隣町の駅で待ち合わせをして、改札口の前でまく吉を待った。手に汗をかいていたと思う、実感がわかなかった。
そうして現れたのは、やはりケンタッキーのおじさんだった。
ときめきとか好きとか、そういうのはよく分からなかった。
だけど、誰にも言ってない秘密の交際。そのなんとも言えない緊張感を、恋なんじゃないかと思っていた。
初めて明石焼きを食べておいしかったことを覚えている。
周りの目が最初は気になったけれど、だんだん慣れていった。
そして、この誠実そうな男性の彼女になったんだな・・・と少しずつ実感していった。
幸せだったと思う。
私は門限5時の生活を送っていたため、会うのは大体朝10時から夕方4時くらいまでだった。
知り合いに会うのを避けたかったので、普段使わない駅で待ち合わせをして、お昼を一緒に食べて、話をして・・・大したことは何もない。
ただ、手をつないで歩くくらい。
すれ違う人の目は冷たかったけど、知らない人たちだったので、特になんとも思わなかった。
そんな風に数ヶ月が過ぎていった。だんだん恋心も芽生えていった。
だけど月に1度会う程度では、特にそれに対する強い危機感はなかった。
強いて言うなら、電話口で、幼児言葉で甘えてくるくらいだった。
最初は驚いたものの、スポンジ脳な私はそれも受け入れていった。
まく吉はシューキョー関係のサークルに入っていて、そこで知り合った男女二人と一緒に週1度の勉強会を行っていたのだけど、その女性とまく吉がどうも親密な様子だと、電話で話を聞きながら感じた。
私は、自分はまだ幼いし、その30代前半の女性のほうが、まく吉にお似合いではないか、いつか気持ちが移ってしまうのでは、という不安に駆られた。
でも、友人だということだったので、そのときは特に何も言わなかった。
具体的にはちょっと言えないですが、今後の内容で、なんとなく分かってしまうかもしれません
すると、まく吉は言葉を濁して、「伝えてない」と言った。
それを聞いて、胸騒ぎがした。
「話を聞いていると、リサさんはまく吉のことが好きみたい。遠距離中の彼女がいることをちゃんと言ってほしい」と言った。
まく吉は渋々、「わかった」と言い、次の勉強会の時に、話すと約束してくれた。
そうして帰宅したまく吉に「どうだった?」と聞くと、「帰り道で彼女がいるって話したんだけど、リサさん泣いていたよ」と言った。
泣くってことはやっぱり好きだったんじゃないのかな・・・嫉妬のようなものが生まれていた。
進路は、元々行きたい大学があったのだけれど、
まく吉が「自分の地元にぜひ進学してほしい。将来結婚するんだから」と言っていたし、
私もその頃はまく吉を好いていたので、「近くの学校に通ったほうがいいかな」と思うようになっていた。
そうして、進路変更して、まく吉の地元の短大へと進むことに決めた。
短大にしたのは、43歳のまく吉の年齢を考えて、早めに結婚しようと思ったため。
この時点でセンター向けの勉強を止めて、3教科特化型の勉強方法に変えてしまった。
当時の私に迷いはなかったから。
純愛と呼べるくらいに私たちの関係はプラトニックに見えたし、年齢差以外を思えば、普通の恋人同士として幸せだったと思う。
特に何も疑うことなく、私は将来に希望を抱いていた。
破滅の足音が近づいているなんて、露にも知らず。
まく吉が、シューキョーサークルのみんなで旅行に行くという。
そのメンバーの中には彼に好意を抱いていると思われる、リサさんも参加すると聞いた。
しかも期間は10日間、海外。
私はそれを聞いて、心配になったし、また私自身海外旅行へ行きたい気持ちもあり、まく吉に相談した。
そうして、サークルのリーダーに、一緒に参加できないかと掛け合うことになった。
結果、私も参加することとなった。
私の両親はというと、門限など厳しいところはとことん厳しい家だったのだが、しっかりした子だと思われたため、2つ返事でOKがでた。
もちろん両親はまく吉と私が付き合っていることなどは知らない。
私は両親に、語学研修にもなるからと説明した。
メールを交わして任せられるだろう、という判断で私を送り出すことになった。
私は、小学生の時から一度も使うことなく貯めていた20万円の貯金を、その旅行代金として当てた。
そうして悪夢の旅は幕を開けた。
私はついついリサさんの存在を目で探していた。大半が50代のおばさんの中、一人とても綺麗な女性がいるのに気づいた。
それが、リサさんだった。
リサさんは芸能人としてでも通用しそうな目鼻立ちのはっきりした美人だった。
対して私は、黒髪おかっぱのあかぬけない高校生だったので、ショックは大きかった。
まく吉がこんなに綺麗な人に好意を持たれていたなんて・・・と。
リーダー、私とまく吉、リサさん、50代から60代のおばさんが5,6人ほど。
おばさん達は、みんなシューキョーの、というよりはリーダーの熱心な信者みたいだった。
リーダーを取り囲んで、キャーキャー言っていたのを覚えている。
また、同じようにまく吉もおばさん達から支持を受けているようで、尊敬のまなざしで見られていた。
元々出来上がっているサークルに飛び入りしたわけで、自分は人見知りではないと思っていたけれど、まったくの知らない人たちの中で、どう立ち回ればいいか分からなかった。
年齢も一人だけ高校生ということで、どう考えても浮いていた。
当時の私には大金でしたー
お小遣い月5千円だったし
私の部屋はリサさんと同室だった。夫婦でもない、未成年の私をまく吉と同室にすることは出来なかったのだと思う。
リサさんは、私のことをある程度聞いていた様子で、
初日は「よろしくね」とやさしい笑顔を向けてくれて、私はほっとしたのを覚えている。
だけれど、一緒に観光に出向くということはなかった。もうすでに内輪のグループがあって、気づくと部屋からいなくなって、観光に出かけているようだった。
私は必然的にまく吉に頼るほかなかった。
でも、常に一緒にいる私たちを、おばさん達は快く思わなかったようだ。
一人、おばさんの中で、はぶられ気味にされていた女性が教えてくれた。
きっとどこかで手をつないで歩いているところを見られたのが原因だと思われる。
そうして、旅行も残り半分になる頃、私とまく吉は、リーダーの部屋へと呼び出された。
「あなたたち、なぜここに呼ばれたか分かりますか?そこに正座しなさい!!」
おずおずと土足の床に正座すると、リーダーは怒鳴りながら説教をした。
私は何がなんだかよく分からずにただ硬直していた。恐怖しか感じていなかった。
どうしてこんなに怒っているの?
それがよく理解できず、ただただ怖かったのを覚えている。
書いていて、あの時から何年も経った今でも、体が震えるくらいに。
その宗派的に、男女交際自体があまりよく思われなかったのもあると思う。
ただ、まく吉はリーダーからの厚い信頼を得ていたため、
私が余程悪い、そそのかしている娼婦にでも見えたのかもしれない。
怒りの矛先は私の元へと集中した。
頭の中が真っ白になり、ひたすらに正座をしてうつむいていた。
でも心の奥底では納得してなかったのだと思う。
何がそんなにいけないの?きっとそんな気持ちもあった。
説教は、3,4時間続いた。
彼がようやく正座した足がしびれて、よろけながら私たちは部屋を出た。
私は茫然自失としていた。
手をつないだのを見られたのが、そんなに問題になった?
疑問が頭の中をぐるぐると巻いて、底知れぬ恐怖だけがそこにあった。
私はそれまでの人生で、品行方正な優等生、と言われ続けていたため、
自分がそんなに素行の最低な人間として怒鳴られる、なんていうのは初じめてで、
だからこそ余計困惑と恐怖を覚えたのだと思う。
まく吉は、部屋から出た後、私とは話したがらずに、自分の部屋に戻っていった。
その日の夜、私はただ帰りたいと願いながら、床に就いた。
同じく正座をさせられ、怒鳴られながらの説教、同じことの繰り返し。
少しでも反抗的な目をしようものなら、「なんだその目は!」と叱り付けられた。
なぜ連日呼び出されて怒鳴られるのか、分からなかった。
なぜサークルの人たちに顔を合わせると、顔をしかめられるのか分からなかった。
なぜリーダーに会うたびに睨まれるのか分からなかった。
なぜみんなまく吉には優しいのに、私には冷たくするの?
そんなに私はいけない子なの?
だけど、誰も知らない土地で、海外で、逃げ出すことも出来ないそんな環境で。
それが3日、4日と続いたため、私は自分が人間としてとても最低なんだと思うようになっていた。
まく吉は、徐々に私から離れていった。
私が部屋に呼びにいっても、無視されるようになった。他の人たちに声をかけても、苦笑いをして白い目で避けて通っていく。
海外である程度田舎な場所にホテルをとっていたため、徒歩での移動はそんなにもできず、相談する相手もなく、私は精神的に追い詰められていった。
楽しみにしてきた海外旅行で、一人ぼっちで外国のテレビを見る・・・自然と涙がこぼれた。
CMで日本企業の車が映し出されると、懐かしく感じるほどだった。
日にちはまだ数日ある。
どこにも逃げられない、人の目が怖くなった。
そんな中で、唯一楽しかった記憶といえば、ひとりぼっちで公園にいたとき。
外国の子供たちが私に声をかけてくれて、芝生の公園で一緒に遊んだこと。
あのときだけは、とても楽しかったのを覚えている。
私はまく吉に疎まれても、他に行く場所がなかったので、なんとか一緒にいられるように、声をかけてついて回っていた。
優しい人だと思った。
そうして、辛かった旅行は終わった。
私はまく吉への怒りも感じてはいたが、それ以上に自分に対しての自信を失っていた。
ようやく自宅に戻ったとき、とても安堵したことを覚えている。
親に「楽しかった?」と聞かれたが、心配させるわけにもいかず、またまく吉の存在を明らかにしていなかったため、作り笑いで「楽しかったよ」と答えるしかなかった。
だけど、これで終わりではなかった。
ちなみに何ていうシューキョーか言えないですよね
ちょっと名前は出せないですね、基本はまともなシューキョーだと思われます
ただ、宗派によってはかなりおかしなところもあると思います
友達が入ってるシューキョーだったらちょっとあれなんで
大元は有名どころだと思います
新興シューキョーとは呼ばれていません
ただ内部は細かく分かれているところがあるので、一概に問題がある・ないとは言えないと思います
ドライヤー中です
高校卒業あたりまで進められたらな、と思います
書くのが遅いですが見てくださってる方どうもありがとうです
具体的には分からなかったけど、明らかに精神状態が悪く、病んでいるようだった。
私はまく吉を支えないと、と思っていた。
私のせいで、リーダーにも責められたのだから、と。
毎日苦しそうに仕事に行けないと愚痴を言う彼の話を、よく聞いていた。
交際に変化はなく、私はまく吉を信頼していたし、このまま何事もなく過ぎていくかのようにみえた。
私は学校の帰り、偶然、その日はまく吉と初めて会った公園に来ていた。
のんびりしてから、駅に向かう途中、まく吉からメールがきた。
「別れよう」
私は踏み切りの近くまで来ていたのだけど、足を止め、愕然とした。
慌てて電話をかけるも、まく吉の電話はつながらなかった。
着信拒否をされていた。
今は洗脳は解けてるのかな?
この後も色々あったので、完全に回復するまでには2,3年かかりました
今は解けてると信じたいです~
なんとか完結させられるように頑張ります
ただ、突っ立って携帯を握り締めていた。
なんで・・?理由が聞きたかった。
蝉の声と通り過ぎて行く電車の色が、異様に頭にこびりついていた。
とりあえず連絡がほしいとメールを送り、 混乱したまま、気づいたら帰宅して自分の部屋にいた。
その日、私はまだ事実を受け止めることもできず、拒否された電話に何度もかけなおしたが、反応はなかった。食欲もなく、ただ苦しくて夜眠ることができなかった。
おそるおそる開いてみると、
「やっぱり別れるのはやめよう」と書いてあった。
意味が分からなかったので問い詰めたところ、こんな返事が返ってきた。
「リーダーに、夕子は精神異常者だから別れるように言われた」と。
このときの衝撃は、なんというのだろう・・・今まで当たり前に立っていた地面が崩れていく感じとでもいうのだろうか。
私の人生全てを否定されたような気がした。
短い間だが、尊敬もしていた。
その人に「精神異常者」と呼ばれた事実は、あまりにもきつかった。
私はいままで、どちらかというと平凡な高校生で、今まで特段な問題行動を起こしたこともなく、
夢見がち過ぎる性格ではあったけど、どこにでもいる高校生だと思っていたから。
それが、「精神異常者」というレッテルを貼られたことに私は悲しくて泣いた。
それ以上はされてないよね??
もともと、親がそのシューキョーの別の一派に通っていました
宗派は違いますが、大元としては、まく吉のところと一緒です
なので、許可が下りたというのもあります(書きそびれました、すみません)
なので普通以上に厳しくしつけられたと思います
まく吉には、キスまでされました。。
そういった。それが唯一の救いのように感じていた。
まく吉はリーダーのサークルと距離を置いたようだった。
だけど、それから1ヶ月後、私の父宛に波乱を呼ぶメールが届いた。
洗脳中はこれが洗脳かぁと思う事すらないそうだから。
だいたい、「まだきづかねぇのかwwおめえは洗脳されたんだよ
ざまぁwww」って全てが終わった後 黒幕からバラされるってパターンだからな。
「おたくの娘さんは、ご両親に内緒で、40代のまく吉という男と付き合っています。この男は以前私のサークルにいた者ですが、除籍しました」このようにメールは始まっていた。
最後は娘さんと別れさせたほうがいい迄をつづっていた。
それを、私の父は、プリントアウトして、無言で怒りながら私の部屋に投げつけた。
そうですね、全部終わった後です
いろんな意味で終わってしまった後でした(?)
「なんでこんなことをするの?」
私はその紙の裏に、付き合っているのは事実だが、旅行中に連日怒鳴られたことや、影で私を精神異常者と呼んでいたこと、やましい交際ではないことなどを書き、キッチンのテーブルに置いた。
そうして自室に戻ってさめざめと泣いた。
母親は、それを読むと、私の部屋にやってきた。
「つらかったね。どうして言ってくれなかったの・・・」
そう言って私を抱きしめて泣いてくれた。
母が私の悩みに対応してくれたのは、物心ついてから人生初めての経験だったので、うれしいような、自分が情けないような気持ちだったのを覚えている。
きちっとスーツを着こなして、見た目は初老としかいいようがなかったけれど、
自分はこれだけの年収があって、きちんと娘さんを養う覚悟がある云々、結婚を前提に清い交際をしている云々、などを言い、
反対していた父からも一応の了解は得た。
そうして進学のことも、合格したら行かせてやると言われた。
母はあまり深読みできないタイプの人でした
女性の割りに鈍いというか・・・
なので問題が表面化して初めて気づいたんだと思います
私は、まく吉と別れていた間に起こった真相を知ってしまう。
それは電話での何気ない会話の中でのことだった。
「そういえば、なんであの時、突然別れるなんて言ったの?すぐに、やっぱり別れないって言われたけど・・・」
それはどうしてもひっかかっていることだった。
言い方が柔らかかったからか、まく吉は少し言いにくそうに、だけどはっきりこう言った。
「実は、別れてた間に、リサちゃんに告白したんだ・・・」
・・・え?
おまけにそれが親ならなおさら。でも親もグルであとは洗脳まっしぐら。
親がグルじゃもう、子はどうしようもねぇ。味方と思っていた親が敵だもん。
「つまり・・リサさんにフラれたから、『別れるのやめよう』って言ったの?」
私の頭の中はぐちゃぐちゃになっていた。
「俺は悪くないんだよ!!」
彼は、大きな声を出した。
だから、私はてっきりリサちゃんが自分と付き合ってくれると思ったんだ!
だけど婚約者ができたからって断られた!私は悪くない!!全部リサちゃんがそう仕向けたんだよ!」
すごい剣幕でまくしたてた。
そうして、私がうまく返事できないで固まっていると、
「私は夕子のために、別れようって言ったんだよ!そうしないといけないと思ったから!夕子は私のこと信じてくれるよね?!」
「信じてくれなかったら・・・しぬよ」
どうなんでしょうね、ただ洗脳する人っていうのは、自分自身は正しいと思ってやっているので、自覚のない場合がほとんどかなと思います
それが悪い方向に転がれば、人生踏み外すこともあるかなって
ようやく、再起動した時には、「そっか、私が悪かったんだ・・・私のために、まく吉は別れたんだ・・・」そう考えていた。
とりあえず、喚いてる彼に、「ごめんね、そっか・・・私が悪かったね、ごめんね」と言ってなだめた。
私はきっと疲れきっていたのかな。
釈然としない思いもあったけれど、その時は、もう彼を許そうと、思っていた。
この時蓋をした、悲しい気持ちが、後々、私の足を絡め取ることになる。
私の親は、心配もしていただろうけど、私以上に悩みの種となっていた兄のことで頭がいっぱいだったのだろう。結局引っ越し先のアパートに来たのは、契約時と、その後アパートを出る時だけだった。
そして始まった2年間を一言で形容するなら、地獄、だった。
今日は明日の朝が早いので、そろそろ寝たいと思います。
こっそり携帯で保守しつつ、続きをまったり書かせていただきますので、またお暇な時があれば、覗いてくださいね!
それではみなさま、おやすみなさい~
内容の深刻さから言えなかったけど、文章の世界観つーか夕子さんの清楚な雰囲気に萌えてたのは俺だけじゃないよな?
続き楽しみにしてる