始めてスレ立てるから読みづらかったらごめん。
暇なら付き合ってくれ
名前は、なぎさってことにする。
なぎさとは本当に仲良しで、何をするにも一緒だった。
同じ幼稚園に行き、ご飯も砂場で遊ぶのも工作するのも、なんでも一緒だった。
親から聞かされたから、本当にいつも一緒にいたんだと思う。
というか、俺にもその記憶はまぁまぁ残ってる。
まぁ、その頃は遊ぶことぐらいしか考えてなかったから楽しかったんだろうなぁ。
二人とも同じ小学校に進んで、クラスは違っても一緒に下校したり、遊んだりやっぱりいっつも一緒にいた。
四年生ぐらいになると周りの奴が俺たちを見て、夫婦だと言ったり、ラブラブだね!!とかって冷やかしたりしてきた。
その頃から俺は恥ずかしくなって少しだけ距離を置くようになった。
まぁ、誰にでもある男女の違いを感じ始めた年頃ってわけね。
恥ずかしげもなく親の前で口にしていたなぁ。
でも、そんなことがずーっと続くわけもなく
五年生からは俺は男友達とよく遊ぶようになったし、あまりなぎさとは顔をあわせなくなった。
あった時も、おー元気ー?(笑)
みたいな感じだった。
そんな感じで中学校に上がるとなぎさとはさらに話さなくなった。
なんであそこまで喋らなくなったのか?と今更ながら考える。
でも、俺は昔からずっと
なぎさのことが好きだった。
告げる気もなかったので平凡な中学生をして過ごした
中学二年生の時
休み時間に制服のまま、グラウンドでキックベースをして
泥だらけになったから保健室に着替えをもらいにいった。
保健室に入ると、なぎさがいた。
なぎさ:「なーに?その喋り方」
俺:「気にすんな。ってか、どったの?」
なぎさ:「別にー 俺こそ何してんの?」
俺:「下級生に俺の勇姿を見せたら制服が犠牲になった」
なぎさ:「あんた相変わらず馬鹿ねぇ」
俺:「待て、そんなこと言うと泣くぞ」
みたいな会話をしたのを覚えてる。
なんで保健室にいたのかの理由も答えてもらえなかったし。
その時は別に不審とも思わなかったし
なにより俺は早く学校のシャワーを借りたかった。
続き書きます!
ちゃちゃっとシャワーを浴びてから保健室に戻るとなぎさはぼーっと窓からグラウンドを眺めていた。
俺:「運動音痴のお前が外見てどうした」
なぎさ:「殴るよ?」
俺:「すみません!」
みたいなやり取りをして横で一緒に外を眺めてた。
なぎさ:「ねぇ昔は、俺はずっと私と居たよね」
俺:「そうね」
なぎさ:「最近はあんまり二人ではいないよね」
俺:「まぁ冷やかされるしね」
なぎさ:「ほんと、ああいうこと言う奴ら嫌い」
いかにも不満そうな顔をしてた。
中学生にもなって「お前ら結婚すんの?」
とか言われたら誰だって嫌気が差すだろう。
で、なぜか俺だけ保健室の先生に帰らされた。
「戻らんの?」って聞いたら
「めんどい、サボる」って言ってそのままベッドの中に埋まって行った。
俺:「馬鹿に拍車がかかるぞ?」
なぎさ:「帰れ」
と、言われたので教室に戻った。
それから数日が経った時
怪我したんだだったかなんかで保健室に行ったらまたなぎさが居た。
俺:「お前、よくここいるのね」
なぎさ:「まぁね」
みたいな会話をして俺は保健室をでた。
なんか変だなぁとは思ったけどそこまで気にしてなかった。
自分の情けなさに泣けてきます。
それから数週間たった時
家でくつろいでたら、オカンから
「なぎさちゃん、保健室登校なんだってね」と、唐突に言われた。
俺は素で「は?」と答えた。
オカンの話だと
なぎさは中2になってすぐに保健室登校になったらしい。
理由は知らないが教室に行きづらいらしい。
というものだった。
なぎさのお母様本人から聞いたらしいので間違った情報ではないらしい。
「あんた、なんも知らんの?」って聞かれたけどまったくわからなかった。
というより、なんでそんなことになってるのか俺自身の頭がついていかなかった。
俺が着いてから、十分後ぐらいに保健室のドアが開いた。
入ってきたのはなぎさだった。
なぎさ:「あれ?なんで俺がここにいんの?」
俺:「お前、保健室登校なんだってな」
そう言った瞬間、なぎさはちょっとびっくりしてた。
なぎさ:「誰に聞いたの?」
俺:「オカンから聞いた」
「あーそれじゃうちのお母さんが言ったのかぁ」って言ってため息をついてた。
俺:「なんでだ?」
なぎさ:「なんでって、まぁ、いろいろとね、、、」
そう言ったなぎさの表情は苦笑いみたいな感じでいかにも誤魔化そうとしていた。
俺は、理由を話してくれなかったことがショックだった。
話ぶった切ってごめんなさい!
スペック(当時)
俺
身長 165cm 59kg
顔 劣化版高橋大輔
趣味 二次元全般
なぎさ
身長 155ぐらい 体重は知りません(笑)
顔 戸松遥の顔を少しいじった感じ
胸 見た感じBだった気がする
授業が終わって、休み時間。
なぎさの教室に足を運んだ。
教室では女子が数人話しているだけで他の人はみんな外や他の教室に遊びにいってた。
別にこれといった手がかりも掴めず、自分の教室に戻った。
俺の中ではなんでなぎさが保健室登校なのかっていう疑問がずーっと消えなかった。
なぎさの問題を知って以来俺は暇な時間には保健室に行くようになった。
俺:「うるせぇよ。お前に言われたくねぇよ」
なぎさ:「私は別に暇じゃないもん」
俺:「なら授業でたら」
なぎさ:「またそれー? もうそのネタ飽きたぁ」
俺:「現実逃避甚だしいなお前!」
なぎさ:「きーこーえーなーいー!!」
保健室での俺たちにやり取りは小さかった頃みたいな感じだった。
小さいことで笑い、話題なんかいくらでも出てくる。
それが楽しかった。
すいません!少し寝ます!
こんな駄文に暇だったらまた付き合ってください!
自演乙
見てくださるだけありがたいです!
お待たせしました!
続き書きます!
なぎさの保健室登校を知ってから特に何も行動せず、保健室のにいって2人で話をする機会が増えた。
気になるのは気になるが本人が喋らないなら無理に知ろうと思わなかった。
ある日、HRの時間にアンケートが配られた。
アンケート内容は、いじめに感してのことだった。
俺は確か適当に丸をつけて出した。
クラスにいじめなんて無かったし
自分の学校にあるなんて思ってなかった。
そのアンケートが実施されて数日後
用事で職員室に行くと、職員室の隅にある個別指導室の中から罵声が飛んできた
「だから!うちのクラスにいじめはないです!」
たぶんどこかの担任教師が今回のアンケートで、問題になったんだなぁとか思ってた。
そこから出てきたのは、なぎさの担任教師だった。
俺:「あの、、、」
校長:「あぁ、びっくりさせたかな?」
俺:「今の先生って、○組の担任の先生ですよね?」
校長:「そうだよ?」
俺:「あの先生のクラスっていじめ、あるんですか?」
少し困った顔をした校長は
すぐに笑顔になり、君は心配しなくていい。
と言われた。
保健室に滑り込んで、なぎさに詰め寄った。
めっちゃ驚いた顔してた気がする。
俺:「お前のクラス、いじめあるのか?」
なぎさ:「いじめ? なにそれ?」
俺:「へ?」
なぎさ:「私、知らないんだけど」
俺:「うそんっ」
なぎさ:「なに焦ってんの? ばっかみたい」
そう言って、おかしそうに笑われた。
俺はてっきりいじめられているのはなぎさだと思っていた。
否定されて安堵したが、反面少し疑っていた。
なぎさは昔から辛い時も泣くのを我慢するような子だった。
バカ笑いしてるなぎさを見ていたらこっちまでおかしくなって吹き出した。
なぎさ:「あんたは、人の心配する前にテスト勉強でもやってなさいよ」
俺:「やかましっ! 保健室で永眠しとれ!」
そんな風に言い合って、笑って、疲れて。
授業が始まってたので、急いで俺は教室に戻った。
学校中の人気者のやつのところにてこてこと寄って行った。
まぁ、学校に1人や2人いるじゃん?
なんか顔がめっちゃ広い人。
ここでは、変熊と名付けましょう。
(行動が変熊っぽかったから)
変熊:「あれー?俺じゃん? どったのー?」
俺:「いやぁ、相談があって」
変熊:「お前が俺に?? ぶはははははは」
なぜか爆笑し始める変熊。
俺の顔を見ると絶対に笑い出す奴だった。
変熊:「あー、おもしれ(笑) で?なに?」
俺:「お前、○組のいじめがあるっていうの聞いたことない?」
変熊:「いやぁ、タイムリーな話題もってくるねぇ」
そういって、また爆笑し始める。
マジでベランダから放り投げたかった。
俺:「お前、つかえねぇな」
変熊:「ひでぇwww」
俺:「で、それなんだけと調べてくれん?」
変熊:「へ? またどーして?」
俺:「まぁ、ちょっと気になる事があって」
変熊:「あー、なぎさちゃんのクラスだもんね」
くっっっっっそウザかった!!
こいつは本当にウザかった!
その通りであることが、すげぇと思った反面
くっっっっっそウザかった!
変熊:「おkおk 他ならぬ俺さんの頼みならしゃーない」
俺:「え?マジでいいの?」
変熊:「まぁちょっと時間ちょうだいねぇ」
俺:「いつでもいいから適当に教えてくれ」
変熊:「まかせ、、、ぶはははははは!!」
今でもぶん殴ろうか考え中である。
この男だけは、マジで、真剣に、本気で!!
普段ヘラヘラしてるんだけど、いざというときに頼りになる奴だった。
変熊に頼んでから、三、四日後。
変熊:「俺さーん、ほうこーく」
と、放課後に唐突に教室にやってきた。
というか、本当に調べれたのね。
変熊:「○組にいじめがあるかどうかだけどまぁ、思いっきりありましたー」
俺:「軽いなお前っ!?」
変熊:「いや、あんまりふざけてる場合じゃなさそうなんで」
俺:「?」
変熊:「対象者は、なぎさちゃんでした」
正直、かなりショックでした。
やっぱり隠してたのもあるけの、なによりいじめられてるのがなぎさだったことに。
変熊:「なぎさちゃんのクラスの女子からあの女には関わんないほうがいいよー☆って」
俺:「・・・」
ショック過ぎて、自分の席で固まって何も言えませんでした。
変熊:「さて、どーしましょう?」
変熊は相変わらずニコニコしながら聞いてきた。
俺:「なんでそんなに笑ってんだよ!!」
変熊の表情にイラっとして
つい、大きな声で怒鳴りました。
変熊:「当たり前じゃないっすか。」
すると雰囲気が一変。
変熊:「胸糞悪くてしかたねぇですし」
普段温厚な奴が、本気で怒るとこうなるのかってぐらい怖かったです。
変熊:「頭悪いことしてるやつは嫌いっすね」
それだけ言うと、教室から出て行った。
俺は急いで、なぎさの教室に行った。
幸い、放課後で結構時間も経ってたのでクラス内には誰もいなかった。
なぎさの席がどこなのか知らなかったので見つけないといけない。
そう思っていたら、一瞬で見つけることができた。
コンパスの針かなんかで机の上は穴だらけのぼっこぼこ。
机の中には、紙くずやらゴミが散乱。
中の一枚を読んでみると。
しね。やら股ゆる女!やら胸くそ悪い文章のオンパレード。
呆然とそれを眺めていると前のドアから人が入ってきた。
「あ、あの女の子紐じゃん(笑)」
百合香:「それ、ひどいよねー!」
ニヤニヤしながらこちら側に寄ってきてなぎさの机に持ってたゴミを詰めて教室から出て行こうとした。
今すぐにでもぶん殴ってやろうと思った。
俺:「おい」
百合香:「あ?なに?」
俺:「これ、お前がやったのか?」
百合香:「はぁ? うちだけじゃないしー」
今でも、くっそムカつきます。
まず喋り方が、もう、なんか、あぁぁぁぁぁぁ!ってなる。
百合香:「あ、もしかして怒っちゃってる?」
ケタケタおかしそうに笑って
きっもーとか言ってた気がする。
俺:「お前、そんなことやってて恥ずかしくないの?」
百合香:「は? あんまり変なことばっかいうと先輩にあんたくらわしてもらうよ?」
百合香:「なに正義感振りかざしてんの?キモッ」
もうブチ切れましたね。
杀殳してろうと思いました。
女一人ぶん殴るぐらい簡単に出来ましたがそれじゃ何の解決にもならない。
俺:「必ず後悔するぞ?」
それでも百合香は笑いながら、
百合香:「あたしの周りはみーんなこのこの知ってるけど絶手ェあの女の味方とかしねぇからー(笑)」
そういって出て行った百合香の後ろ姿をみて単純に杀殳意を覚えました。
そこから教室を後にして、帰宅。
速攻なぎさに電話しました。
そして見てるぞー
やっぱそういう人がいないとダメですね!
なぎさ:「俺? 電話なんて珍しいね?どしたの?」
俺:「いや、あのさ、お前俺に隠してることない?」
なぎさ:「んー? 特にないよー?」
俺:「嘘だろ」
なぎさ:「なんでそんなに怒ってんの?」
マジでわからないみたいな感じで喋ってくるなぎさにこの時は少しいらっとした
俺:「なんでお前保健室登校なんだ?」
この質問をするのは二回目だった。
なぎさ:「だから、それはちょっといろいろ、、、」
俺:「お前はっ!いじめられてんじゃねぇのか!?」
本当にまぁ、デリカシーのカケラもない。
つーか、そんなん直接言われたら誰でも嫌なことぐらいわかるでしょうに。
でも、この時は頭に血が上ってわからなかったなぁ。
なぎさは黙ってしまった。
まぁ、普通黙るよね!
俺:「なんで、言ってくれなかったの?」
なぎさ:「・・・だって、俺にはバレたくなかったんだもん」
俺:「俺には?なんで?」
なぎさ:「だって、俺は絶対そんなんわかったらどうにかしようとするじゃん」
俺:「当たり前じゃろ」
なぎさ:「・・・俺には私がいじめられてるとか知ってほしくなかった」
ここらへんで多分なぎさは泣き出してしまった。
電話越しに泣いてるのを聞いてると何もできない自分の無力感が半端なかった。
俺:「でも、言ってくれたらなんかでき、、、」
なぎさ:「俺にいじめられっ子って見られることが嫌だったんだもん!!」