嫁「いえ、大丈夫です!ありがとうございます!」
俺「ふらついてるやろ、良いから貸して」
嫁「え、でも…(困)」
俺「○○中学は通り道やから」
嫁「…すみません、おじさんありがとう!」
俺「 !? 」
うろおぼえだがこんな会話だったらしい。
嫁曰く、「スーツ来てガタイ良かったら誰でもおじさんに見えた」
青少年保護法違反だな
俺は当時社会人1年目リーマン、嫁は私立中1年。
通勤電車が同じだった。
嫁は小さいくせにバスケ部に入ったらしく、時々何個もボールが
入ってるデカいバッグをかかえてヨタヨタしながら電車に乗っていた。
邪魔だなーとしか思ってなかったが、電車の中でスラムダンクを熱心に読む
嫁の姿を微笑ましく思っていたことがある。
降りる駅が同じだったのだが、ある日あまりにも電車内が混雑していて
降りた時の嫁が顔面蒼白なまま、どでかいバッグを抱えていたから
思わず声をかけて持ってあげた、のが上のレスだ。
この日以降、嫁は俺を見ると会釈するようになった。
でも別に仲が良くなったわけでも、喋ったりするわけでもなく
そのうち俺が社内で部署異動がありその電車に乗らなくなってしまった。
嫁が俺の会社に新社員として入社してきた。
もちろん、俺も嫁も全くそんなことなど忘れ、会社の先輩後輩として出会った。
嫁は入社してきた時から清楚系美人として社内で瞬く間に有名になり
33歳にして独身だった俺は、必死になって嫁と仲良くなった。
その辺りは普通だから省略する。
その後、仲良くなるうちに昔の話をするようになったが
嫁「中学はすぐ近くの○○中だったんですよ。実はバスケ部でしたw」
俺「え!全然そう見えんわ。スラッとしてるけど」
嫁「入った時はすごく小さくて。ボールバッグ担げなかったんです」
俺「そうか。そういえば俺昔そんなバスケ部の女の子助けたことあったわ」
嫁「私も通りすがりのサラリーマンに助けてもらったことありますよw
学校の前まで持ってもらったんです」
俺「………ん?」
嫁「あっ( ゚Д゚ )」
俺は勘弁してくれ、嫁は激変してたんだw
色黒ショートカットのチビだった子が
15センチ伸びてモデル体型でえびちゃんみたいになってたらわかんねぇ
嫁は俺のことを「ガチムチのおにいさん」と認識していたようで
10年経って20kg痩せた俺のことを、同一人物とはまるで考えなかったそうだ。
ここで一気に距離が縮まって交際に発展、結婚したわけだ。
えびちゃんに変身した嫁だが、今でもバスケ熱は下がってなく
よくシャドウシュートをやったり、出先でスポーツショップを見つけると目が輝く。
近いうちに、小さめの体育館を借りてバスケをするんだそうだ。
ちなみに俺はバスケは全くできない。
読んでくれてありがとうな。
スレチだけど妻のパート先でも同じようなことがあったって言ってたな
ある日店の前で親とはぐれて泣いてる女の子を女性店員が保護して
親が来るまでキャンディをあげたりお話したりして面倒を見ていた。
月日は流れその店の休憩所で従業員が集まって雑談していたらその話題が出た。
その中の若い店員が、その子、私だ・・・
えーっ!あの店員さん〇〇さんだったんですか〜!
事実は小説より奇なりだな