1:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)16:13:12 ID:dD2nKuVFd
ちょっと何言ってるか分からないかもしれませんが、語らせてください

http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1403334792/
4:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)16:14:43 ID:YKqOVvU6t
よし話してみなさい

9:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)16:18:38 ID:dD2nKuVFd
一応スペックです

>>1
当時16歳
女 チビ 眼鏡

男の子
当時17歳
中性的で、端整な顔をしてました
背は普通、痩せてた 

21:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)16:24:53 ID:dD2nKuVFd
私は、物心ついたときから母一人、子一人の母子家庭でした。

恐らく、生まれてから10歳ぐらいまでは、超ド田舎で暮らしていました。

周りにはお爺ちゃんお婆ちゃん、あとは田んぼぐらいしかありませんでした

26:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:07:37 ID:dD2nKuVFd
田舎に住んでいたとき、私の家の隣にはとっても優しいお婆さんが住んでいました。

面倒見がよく、母が仕事で遅い時などはよくお家にお邪魔させてもらいました。

その孫にあたるのが、スレタイの男の子です。

いちいち男の子と書くのも面倒なので、「ゆき」というあだ名を使うことにします。

ゆきは、何もない田舎での、私の唯一の友達でした。

私はもともと、ちょっと勝気なところがありますが、ゆきはその正反対。

いつも静かに笑っていて、私のあとからついてくるような、ちょっとオドオドした子でした。

私はいつもゆきを引き連れ、色々なことをして遊びました。

ゆきのお婆さんも、「孫が二人できたみたいねー」なんて言っていましたw

27:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:08:04 ID:dD2nKuVFd
ゆきと一緒にいたのは、大体5~10歳のときでした。

私が10歳の時、母が街へ出て仕事をしたいと言い始めたのです。

これまでより多くのお給料が貰え、暮らしも安定するはずだ、と。

女で一つで私を育てる母の、苦渋の末の決断でした。

28:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:08:28 ID:dD2nKuVFd
小さかった私はそれが分からず

「引越しなんかしたくないぃいいー!!」と泣き喚きました。

しかし、母の決定は変わらず…。

私は田舎から離れ、県の中心部へ引越しすることに。

30:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:09:29 ID:dD2nKuVFd
引越しをすることをゆきに伝えた時、彼は私以上に大泣きしましたw

>>1ちゃんがいなくなったら、俺、誰と遊べばいいの? とか

俺も町に引越しするー、一緒がいいー、などなど。

見てるこっちの涙が引くほど、豪快なだだっこぶりでしたww

私は「何か情けねーなコイツ」と思い、泣きじゃくるゆきを置いて、さっさと引越し準備に入りました。

31:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:10:02 ID:dD2nKuVFd
そんなこんなで引越し当日、空っぽになった家に、ゆきが別れの挨拶をしに来ました。

玄関先でもじもじするゆき。私は、おもちゃの整理があるから早く用件を言え、とかなりツンツンした

態度でしたw

32:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:10:27 ID:dD2nKuVFd
ゆきは真っ赤に腫れ上がった目で引越しトラックを見て、

「本当に行っちゃうんだねー」とぽつり。

1「うん。あともう少しで行く」

ゆき「1ちゃん、寂しくないの?」

1「ちょこっとだけwでも、町にはお友達いっぱいいるってママが言ってたw」

ゆき「ここには、おらんもん…」ナミダメ

1「そんなことないじゃん、小学校にはいっぱいお友達いるじゃん」

ゆき「でも1ちゃんはいないもん」

33:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:10:57 ID:dD2nKuVFd
往生際が悪いゆき。

私はそれっきりまた、拗ねたように口を閉ざしたゆきを放って置いて、準備をしました。

衣装ケースを運んでいると、スカートが落ちました。

34:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:11:28 ID:dD2nKuVFd
1「これ、もう着れないからいらない。ゆきにあげようかww」

と冗談を言ってみました。するとゆきは

ゆき「えっ、本当!貰っていいの!?」

と、何故かめちゃめちゃ嬉しそうに。

35:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:11:54 ID:dD2nKuVFd
1「男の子なのにスカートもっとくのwおかしーw」

ゆき「いや、もうこれ貰った。俺のだから触らないで」

ゆきは頑なに、スカートを抱きしめて離しませんでした。

結局、時間になって私は車に乗り込みました。

36:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:12:20 ID:dD2nKuVFd
ゆきは左手にスカート、右手は婆ちゃんに握られるという情けない格好でした。

車から身を乗り出して、「ばいばーい」と叫ぶと

鼻水を噴出しながら

「ばいばいぃいいい゛ぃいい゛」と藤原竜也化していましたw

37:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:12:51 ID:dD2nKuVFd
あとでまた振り返ると、スカトで鼻水拭いてたwwなんて奴でしょうw

46:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:33:53 ID:dD2nKuVFd
そんなこんなで、引越しが完了。

引越ししてからしばらくは、ゆきから怒涛の電話攻撃、手紙攻撃がありましたw

母は安定し、割と早く家に帰れる仕事になり、私の寂しさは薄れていきました。

だから、ゆきが居なくなった寂しさも、かなり早くになくなりましたw

…のくせに、ほぼ毎日かかってくる電話。

47:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:34:18 ID:dD2nKuVFd
ゆき「もしもし1ちゃん」

1「またゆきかwwww」

ゆき「そっちの学校、どう?楽しい?」

1「うん。もう友達いっぱいできたよー」

ゆき「…なにそれ、ずるい」

1「ゆきの小学校もクラス替えあったよね?どうだった?」

ゆき「あんまり」

48:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:34:37 ID:dD2nKuVFd
もともとコミュ症?っぽかったゆきは、私が居なくなった事で病状が悪化。

小規模な田舎学校のくせに、なかなか友達ができないらしく…

ゆき「1ちゃん、もう帰ってこないの?」

1「しつこいwwそうだってば」

ゆき「1ちゃんおらんと、楽しくないや…」

ゆきはかなり引きずっていて、とにかくしつこかったw

50:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:51:04 ID:dD2nKuVFd
しかし2,3ヶ月経つと、流石のあいつにも友達ができたようでした。

電話もほとんどしてこなくなり、ゆきの存在はだんだん埋もれていきました。

それでも、年に2,3回手紙は律儀に届きましたし、年に1回くらいは遊びに行っていました。

しかし、それも中学校進学と同時に終わってしまいます。

51:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:55:43 ID:dD2nKuVFd
私は市立の中学へ、ゆきは地元の中学へ。

こう、中学校になるといよいよ大人?という感じで、自然と男女の溝ができてしまいます。

52:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:56:20 ID:dD2nKuVFd
入学式の終わりに、家の電話が鳴りました。

出てみると、ゆきでした。

ゆき「もしもし、俺」

久々に聞いたゆきの声は、あまり変わっていなくて、相変わらず少女のようでした。

53:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:57:05 ID:dD2nKuVFd
なんとなく緊張して

1「あ、ああ…。おひさしぶりです」

ゆき「ちょ、他人行儀な」

1「いや…。」

ゆき「俺たち、もう中学生だねー」

1「そうっすね」

ゆき「…元気?」

1「うん、元気」

ゆき「俺も」

1「学校、どう?」

ゆき「まだなんとも言えないわ」

1「だよね」

ゆき「…」

1「…」

<ユキー、ゴハンー

ゆき「あ、呼んでる。じゃあね、**(私の苗字)」

1「あ、うん」

54:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:57:45 ID:dD2nKuVFd
これが多分、最後の電話の内容。

会話内容とかは、かなりうろ覚えですが…。5分もなかったはず。

印象的だったのが、最後に「1ちゃん」ではなく私の事を苗字で呼んだことでした。

それから、彼からの連絡はなくなりました。

55:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:58:44 ID:tOQi1VZX7
>>1は女なん!?

56:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)17:59:41 ID:dD2nKuVFd
>>55
はいw最初にそう書いてますよ!

57:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)18:02:25 ID:tOQi1VZX7
気付かなかったわw悪い続けて

59:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)18:18:05 ID:dD2nKuVFd
それから、私の中学校生活が始まります。が、特になにもありません。

部活には一応、美術部に入り、友達にもまあまあ恵まれました。

派手な女の子、という訳には行きませんでしたが…。

頭は普通だったので、中学校3年生になったとき、高校は偏差値的にも普通のところを選びました。

この3年間、正直、ゆきのことは忘れていましたw

60:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)18:18:29 ID:dD2nKuVFd
そして無事、高校に合格して晴れて女子高生に。

何事もなく、高校生活を送っていました。

そんなとき、お母さんに異変が。

もともと体は丈夫な方でしたが、風邪のような症状が出始めました。

顔色が悪く、いかにも具合が悪そうでした。

家に帰ってきても、疲れているのに眠れないことがよくありました。

過労による、病気でした。

(詳しいことは、なんとなくふせておきます。)

61:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)18:19:00 ID:dD2nKuVFd
結局、母は入院することになりました。 私が16歳の、夏休み目前のことです。

すごくショックでした。私が何も考えず、ただただ高校生活を送っていたのに対し

母は身を削って働いていてくれた。それが身に染みて分かりました。

あの時ほど、自分のことを情けなく思ったことはありません。

62:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)18:19:22 ID:dD2nKuVFd
病院で、母は心配そうに言いました。

母「入院かぁー…。大分家あけることになるね」

1「うん…」

母「ごめんねぇ」

1「何で謝るの」

母「いや、あんたもうすぐ夏休みだけど、どうやって暮らしていくのよ」

1「」

そうです。母子家庭の私にとって、母がいなくなる=ぼっち です。

65:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)18:28:57 ID:dD2nKuVFd
これは本当に由々しき問題でした。

母の入院は一ヶ月程度、ちょうど夏休みと被ります。

その間、私はどう生きていけば…?

1「…一人暮らし、できるかも。一応家事は全部できるし」

母「ダメにきまってんでしょーが」

子供の浅知恵は、母に一蹴されてしまいました。

66:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)18:29:51 ID:dD2nKuVFd
ではどうすれば…?どうしようもなく、不安になっていると、母はどこかに電話かけました。

1「何の電話」

母「んー、あんたね、**のおばちゃんって覚えてる?」

**のおばちゃんとは、私の親戚のおばちゃんです。

私が以前住んでいた、ゆきのいる田舎に一人暮らししている女性でした。

1「あー、うんうん。覚えてるよ」

母「あんた、そこに行きなさい。夏休みの間、そこで暮らしなさい」

1「えっw」

母「えっ、じゃないが!迷惑かけるんじゃねーぞ!」

なんと。私はおよそ6年ぶりに、あの田舎に住むことになってしまいましたw

70:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)18:43:31 ID:dD2nKuVFd
夏休み当日、私はおばちゃんの家にお引越し?しました。

まあ、持つものと言えば勉強道具と服と小物ぐらいでした。

おばちゃんは、迷惑そうなそぶりを全く見せず、寧ろ嬉しそうに歓迎してくれました。

しかも私の部屋として、使わない部屋をあてがってくれました。

部屋の片づけが終わると、ゆきの家に行って挨拶をしました。

71:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)18:44:10 ID:dD2nKuVFd
お婆ちゃんは、久々の再開に号泣w

それとなくゆきの事を聞いてみると、なんと部活に行ってるのだそう。

1「将棋部とかですかww」

お婆ちゃん「いんにゃ、バスケよ」

1「!!!?wwww!?」

ゆきがwwあのゆきがバスケwwあまりにも意外な組み合わせでしたww

72:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)18:44:34 ID:dD2nKuVFd
お婆ちゃんの話によれば、ゆきは近くの高校に通い、成績優秀で部活もがんばってるそう。

ただ、唯一の悩みが「女っ気がない」ということらしく。

中学、高校と全く色気がなかったようでした。これには何となく、納得。

74:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)19:06:10 ID:ntGt7ocdS
何となく納得って、いつ女って気づいたんだ?

75:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)19:21:24 ID:dD2nKuVFd
>>74
ああ、すみません。書き方が悪かったですね。

恋愛の気配がなかった、ということです! ゆきは生物学上は男ですよww

80:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)19:38:39 ID:dD2nKuVFd
せ夕方まで色々世間話をしていると、ゆきが帰ってくる音がしました。

思わず緊張し、ガチガチになってしまいました。正座のまま、居間にいると

ゆきがひょこっ、と戸から顔を出してきました。

81:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)19:39:07 ID:dD2nKuVFd
ゆき「え」

お婆ちゃん「ニヤニヤ」

お婆ちゃん「ゆき、1ちゃんよwwww」

1「ド、ドモ…」

ゆきは、大絶叫していましたww

82:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)19:39:35 ID:dD2nKuVFd
ゆきは顔を真っ赤にしてあたふたし、「1ちゃん!?1ちゃんだよね!!」と絶叫し続けました。

あまりのテンションの高さにびびっていると

ゆきは興奮した様子で、「大きくなったね!」 「髪のびた!?」 「眼鏡になってるぅうう」

とまくしたててきましたw

83:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)19:40:00 ID:dD2nKuVFd
ちょっと落ち着け、とお婆ちゃんにたしなめられて、やっと座りましたw

テーブルを挟んで向かい合わせになったのですが、深呼吸の鼻息がうるさかったw

私も落ち着いて、彼をよくよく見てみました。

背は、伸びていて、体も少し筋肉質になっていました(それでも、スポーツをやっている人間にしては、ヒョロかったようなw)

問題は顔でした。誰だこのイケメソはwwwwww

もう、ビックリするほど綺麗な顔立ちになっていらっしゃいました。

幼い頃から目が私よりも大きく、顔も小さかったのですが、全く劣化していませんでした。

肩身が狭いwwwうはwww

86:名無しさん@おーぷん2014/06/21(土)20:06:37 ID:dD2nKuVFd
もうとにかく久しぶりすぎて、何も言えない私。

しかしゆきのマイペースっぷりは全く変わっていなかったw

私が緊張しているのを気にせず、ベラベラと喋る喋る。

(ゆきは昔から、興奮すると早口でまくしたてるクセがあったのでw

PickUp!