前記事⇨父「家族がひとり増えると思う」俺(再婚でもするのかな?)→後日、父が女の子を連れて帰ってきた…【1/2】
269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/02/17(木) 22:50:24.67 ID:5QGQ8nL/0
遊園地の時みたいな雰囲気になることはなかった
まあ、姉が俺を冗談でからかったりすることはあったけどね
しばらくはなんの進展もなく生活してた
で、はっきり覚えてないんだけど高二だったか高三の夏に
姉が珍しく真面目な顔して俺にお願いがあるって言われた
「会社の同僚たちと4人で旅行に行くことになりそうなんだけど行ってきてもいいかな?」
「ありがとう!」って喜んでた
なんで旅行くらいでそんな真面目な顔して俺にお願いするんだろ?
たしかに休みの日にあんまり俺以外の人と自発的に出かけることなんてなかったから
ちょっと不思議に思ってたんだけどね。
養子縁組されてんの?
姉 養女扱い
鬱展開か?
4人って女の子ばっかり?って聞いたら
男2女2だって
えっ?
でも姉がなんだかとっても楽しそうにしてたのと
会社でとても仲良のいい4人だから大丈夫って言われて何も言えなくなった
それとは別にちゃんとした理由(なのか?)も説明してくれた
どうやら姉の同僚の女の子が好きになった男の同僚をくっつける為の旅行であること
で、女2男1ではバランスが悪いのでもう一人その男の同僚の友達に協力を依頼したということだった
まあその同僚の友達の男ってのが後の姉の彼氏になるんだがまあそれはおいおいとw
それオチじゃね?
何て勿体ないことをしてしまったんだ…
鬱になったわ馬鹿野郎ふざけんな
まあそうがっかりしないでくれ
あんまり勿体ぶっても仕方ないと思ったので許してw
続けるね
無事に同僚カップルが誕生し、姉は自慢気に俺に色々話してくれた
まあ姉はあの性格だしうまくやるだろうとは思っていたけど
「で、おねーはもう一人の男とはなんもなかったの?」
俺は気になってたことを思い切ってきいてみた
「うん あるわけないじゃんw」
姉の答えはわかってたけど確かめたかったってのが本音だった
まだその先があるんだよな?な?
鬱早めてくれよ…
で、その後は特に変わったこともなく俺の気持ちはそれほど高ぶることも無く時間が過ぎて行った
もちろん冷めることもなかったけどね
高三の冬にふと俺はある言葉を思い出した
父親が死んだ時に姉が言ったあの言葉
「高校卒業するまでは見守りたいんだけどだめかな?」
仮に姉と付き合ったりしたらそれはただの彼女で女
そうするとこの話の神聖で奥ゆかしい部分が消え去ってしまう
だから姉とは付き合わないルートでお願いします
つまり、俺が高校卒業したらどうなるのかってこと
就職は決まっていたし、金銭的なことを考えても一人やってくことは可能
ただあの時は強がって俺に縛られなくてもいいなんて言ったけど
今は姉との生活が終わるなんて想像できない
姉に聞いたら姉はきっと「何馬鹿なこといってんの?」って笑ってくれる
姉の態度に変わったところもないし、これからも一緒に生活して行くつもりだった
>>303
覚えてなかったって言ってた
その頃の写真は残ってるけどね
姉の態度に変わったところもない・・・?
俺ってつくづく鈍感だなと
姉の何をみてきたのかと
実は姉は休みの日に『ひとりで』出かけることが増えてたんだよね
俺は考えがまとまらないまま数日間姉とほとんど口を聞かなかった
姉が心配して声を掛けてくれたんだけど生返事ばっかりで
そんな俺の態度にしびれを切らしたのかある晩に俺の部屋に入ってきた
俺は気持ちの整理がつかないまま自分の気持ちをぶつけることにした
姉という役割だけ務めてもいられないよな
切ない
切な過ぎる
「おねーさぁ、彼氏できたの?」
俺が聞くと姉はこう答えた
「んー彼氏ってわけじゃないけど気になってる男の子がいていいかんじかな」
「それって好きな人ができたってことなの?」
俺は間髪入れず聞いた
冷静に振り返るとすごく恥ずかしいんだけど姉に好きな人がいても不思議じゃないよね
独占欲丸出し状態www
俺「もうしたの?」
姉「…………」
彼氏「/////」
おいやめろ!
姉「好きといえば好きかな、でも相手もなんていうかはっきりしないしよくわかんないw」
俺「・・・あのさ、父さん死んだ時におねーが俺に言った言葉覚えてる?」
姉「・・・なんだっけ?」
俺「おねーが俺と一緒に暮らしてくれるって、高校卒業するまでは見守りたいって」
姉「うん、言ったね 思い出した」
俺「高校卒業したらおねーと俺は別々に生活することになるの?」
姉「しばらくは一緒だよ、だって〇〇くん仕事しはじめてすぐに別の生活なんてできないでしょ」
俺「・・・俺あの時は強がってたけどおねーが見守ってくれるって言ってくれてほんとは嬉しかったんだ」
こんな会話だったと思うけど思い出すだけで恥ずかしいなこれ・・・
しばらく無言が続いた
正直その場から逃げ出したかった
なんだかおねーに見捨てられるんじゃないかって気持ちでいっぱいになっていつの間にか泣いてた
おねーが俺の心を理解したのかわからないけど沈黙を破った
「〇〇くん わたしはあなたのお姉ちゃんになれたことを嬉しく思う」
「お父さんが私を引きとってくれたおかげで今の私があるの」
「私は◯◯くんを見捨てたりはしないから ね?」
高三にもなって泣いてた俺はほんと子供だよなw
俺はその言語を聞いて、その場の勢いというか今まで我慢してきた感情を姉にぶつけた
「俺さ、ずっとおねーのこと好きだった」
姉がどんな顔をしてたかわからないけど「ありがとう、わたしも〇〇くんのこと好きだよ」って言ってくれた
ただその「好き」は恋愛の「好き」ではないことは確かだった
そりゃ、そうだよな…
恋愛対象の好きとして>>1が発言したとは普通思わんわなwww
俺は布団の中で朝まで泣いてた
そして翌朝、姉は黙って仕事に出かけて行った
姉が仕事に出かけて行くまでは起きてたんだけど泣きつかれたせいか間にか眠っていた
昼に目が覚めて昨晩のこと思い出してまた泣きそうになった
でも人間不思議なもんで落ち着くとお腹がすくんだよね
台所に行くと食事が用意してあって姉からの伝言が置いてあった
「大切な〇〇くんへ
昨日はびっくりしたけど好きって言ってくれて嬉しかったよ ありがとう
ちゃんとご飯食べてね
おねーより」
真の愛情を垣間見た
愛は真心 恋は下心
俺はおねーの作ってくれたご飯を食べてお腹がいっぱいになったところで決心した
もう一度ちゃんとおねーに告白しよう・・・
俺の気持ちをちゃんと伝えよう・・・
たとえおねーと一緒になれなかったとしても・・・
風呂に入りよそ行きの服に着替えてそして姉の帰りを待った
そして夜
おねーが帰ってきた
彼氏を連れて
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
姉「〇〇くんただいま」
俺「おかえり、昨日はごめn・・・ん?」
男「〇〇くんこんばんわ」
俺「・・・」
おいおねー!誰だよそいつは!!!
姉の人生なんだから好きにさせてやれよ
姉「昨日言ってた『友達』の◯?さん」
男「はじめまして、◯?です」
俺「・・・・おねー、ちょっと」
姉「ちょっと何?あっ◯?くんちょっとまっtくぁwせdrfじこlp;」
姉を別の部屋に連れてきて聞いた
「どういうこと?なんで家に連れてきたのさ!」
これは耐えられんわ
姉は真面目な顔をして言った
「昨日、◯◯くんの気持ちを知ってこのままではダメだと思った」
「ダメってどういうことだよ?」
俺はまた泣きそうになっていた
姉は俺を諭すようにやさしくこう言った
「わたしも〇〇くんが好きだよ、でもそれはわたしの弟としてだから」
至極わかりやすい
完全に玉砕した
俺は立ち直れないかもしれない・・・
そこへ姉の彼氏が心配そうに顔を出してきた
男「ごめん〇〇くん、少し話しできるかな?」
俺はもうどうでもよくなってた
姉は心配そうに見ていたけど俺にこう言った
「落ち着いて話できる?」
俺はほんと顔面にパンチ食らったくらいの衝撃の中静かに頷いた
彼氏はゆっくり話しかけてきた
「事情はおねーさん(名前でよんでる)から聞いてるよ」
「おねーさんのことがほんとに好きなんだね」
「実はさ・・・僕はおねーさんの『まだ』彼氏じゃないんだ」
そこで姉がびっくりして割って入った
「ちょっと◯×さん・・・話が・・・」
俺は二人が何を話してるのか全く理解できてない
でも姉を好きになる気がわからん
残酷だけど、この先の家族としての縁を大切にしたんじゃない?
彼氏が姉を制止して俺に話しかける
「実はさ、おねーさんに彼氏の振りして君にあってほしいって言って頼まれた」
「おねーさんは君を心配しててこのままだとダメになっちゃうって思ったって」
なんて説明したらいいかわかんないけど要するに俺が姉に恋愛感情を含めて依存して
自立できないんじゃないかってことが言いたかったみたい
男に彼氏のフリをして俺と話して説得させようとしたわけです ハイ
俺自身はじめは信じられなかった
でも冷静になって話を聞くうちになんとなく納得してしまったw
姉が休みの日に『ひとりで』出かけたのはその男のことが気になってたのはあるが、
俺の気持ちをわかっていてどうしていいかわからないから相談していた
そして昨晩あった出来事で姉はどうしていいかわからなくなって彼氏のフリをして
俺と話して欲しいとお願いした
こういうことだったらしい
男「今日はこれで帰るね、でもおねーさんには彼氏のフリじゃなくてちゃんと付き合って欲しいな」
「あとは二人で話しなよ、じゃあまた」
どさくさにまぎれてなんか言いやがったw
俺はまだ気持ちの整理がつかなかった
二人になってしばらく沈黙が続いたけど姉が先に口を開いた
男 空気嫁なさ過ぎワロタ
姉「ごめんね、なんか無茶苦茶なことしちゃったね」
俺「・・・」
姉「◯◯くんはやっぱり弟として大好きだよ」
俺「うん、俺フラレたんだな」
姉「ごめんね」
姉はそう言うと俺を抱きしめてくれた
色々あったけどやっぱり俺は姉が好きなんだなぁって思った
何日間だったかは姉とまともに話もできなかったけど
姉ともう一度ちゃんと話をしようと思った
何がきっかけかわからないけど気持ちがフッと切り替わった瞬間をいまでも憶えている
姉が仕事から帰ってきた
今日は男を連れてきてない
俺「おねーおかえり」
姉「ただいま・・・出迎えてくれるのあの時以来だね」
俺「うん、もう一度ちゃんと話をしようと思ってさ」
姉「わかった、話そっ」
姉に俺の気持ちに区切りをつけたことを伝え(まだ好きだけどなー)
今度は姉の番だとせっついた
告白する前のモヤモヤ緊張した気分から、いざ告白する瞬間の心の平静さ。
一生に一度でいいからそんな気持ちになってみたい
俺は姉がこの前連れてきた◯×さんのこと好きなのか聞いた
姉は恥ずかしそうにうんと答えた
俺「付き合ってないの?」
姉「うん・・・〇〇くんとのことをちゃんとしないと付き合えないよ」
俺「おねーには幸せになってほしい、お互い好きならつきあうべきじゃない?」
姉「うん、わかった、おねーも思い切って告白する」
俺「成功するのわかってんだから思い切っていけ!」
こんな感じの会話だったと思うけど姉は嬉しそうだったのが印象的だった
それでこそ弟だ
姉と◯×さんは晴れて恋人同士になり、俺は高校を卒業して就職して一年が経った
一年間働いて貯めたお金で家を出ることにした
そのせいで職場まで片道2時間とかアフォですwww
俺は今でもおねー一筋なんでDT
というのは本当
一応これで俺と姉の話はおしまいです
最後まで嘘のような本当の作り話にお付き合いいただきありがとうございました
死んだ親はいなかったんだな
ちなみに親父と義母は籍いれてないんで姉との結婚は事実上可能だったんだけどな
姉のキャラもほとんどそのまま
事実のみを簡単にまとめてくれ
綺麗に去れよまったく
おかんが俺を産んで死んだのもホント
俺が預けられたのもホント
そこに姉がいたのものホン
遊園地行ったこと彼氏とガチンコで話したのもホント
なぜ父を殺した!!
親父は俺が姉を好きだと知っていて反対していたから邪魔だった
>>526
そうか…。
でも、切ないことには変わり無いよな。
久々に感情移入して泣きそうになったよ。
いい話乙!
早く彼女つくって姉に紹介したれよ!
オレもDTですけど。
頑張れ!
おやすみ
ありがと
でも当分彼女は入りません
おやすみ
ふーん結局おねーはお前の事なんか男として気にもして無くて今は彼氏に夢中ってことか
>>1は今はどんな気持ち?
そりゃ悔しいっすよwwww
でも姉の旦那マジでいい男だから安心してる
ちなみに俺は姉の旦那大っきらいだ
そして姉と同じ年の嫁もらった
そしたら年上の妹できた
弟として〜とか言いながら
デートに誘いだした本人だし1にそうゆう気持ちのきっかけ起こさせたのお姉さんのような気が…w
最後まで読んでくれたみんなありがとな
姉とは今もたまに遊園地でデートしてる
旦那はジェットコースター苦手らしいので付き合ってあげてやってくれって旦那公認で
もちろん姉弟の一線を超えることはないけどね