43
:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/09/06(火) 20:38:14.58 ID:Y8SA7Omz0俺が1年の時の梅雨だった
A先輩はキチ○イにも関わらず趣味読書で色々な本を読んでいて以外にも博識だった
その頃北大路魯山人の著書?を読んでいたらしい先輩はとんでもないものが食べたいと言い出した
某天然記念物のOh!3showウオである
正直触っただけで法に触れるんじゃないのかと思っていたが、あまつさえそれを食べたいと言ったのだ
キチ○イは一度言い出したら止まらない
その日のうちに生息地を調べてきて、その晩に俺他2人を連れて遠路はるばるある田舎に向かった
空気が綺麗でいいところだった
怪しい、怪しすぎる
今警察見つかったらやばいなあとか、入学早々退学なのかなあとかって思ってた
そんなこんなで一時間ほど沢登りしていると動く岩を見つけた
奴だ!先輩が格闘すること1分
見た目どおりに鈍いあいつはあっけなく捕まってしまった
かなり大きくて全長1m近くあったと思う
クーラーには折り畳んで入れた
というよりすげー元気だった
一日愛でたいとのことで風呂場に少し水溜めてそこに放しておいた
キチ○イの考えることはわからん
ちなみに夜は食われる身である
普通に楽しくないか?
とりあえず刹そうぜってことになって撲刹して腹捌いた
もちろん全部先輩の手によるところだ
素手で殴って生き物を刹す場面を初めて見た
腹を裂くと大きい生き物だったのでな かなかぐろかったが野生派キチ○イは気にしない
余談だがモンゴルで羊の捌き方も習ったとか言ってた
かくして奴はオリーブオイルで炒められて俺達に食われた
美味かった
次の日俺は腹壊した
北大路魯山人おしまい
むちゃくちゃ楽しかったけど今考えるともう二度とあの頃には戻りたく無い
こわい
これはいつという訳でもなく、どこの大学生も同じように、俺たちも年中飲み会してた
A先輩主催の飲み会は冬場こそ屋内だけどそれ以外は野外で飲むことが多かった
なぜなら周りに怒る人がいないから
そういう抜け目のないキチ○イはタチが悪い
飲み会ではたいがい下級生は潰される
つぶされた後が悲惨なのだ
酔っ払い達のおもちゃにされる
淡々とした文章で綴られてるから普通に楽しんで読めるな
おしりの穴に瓶突っ込んで直腸アルコールは当たり前だったし
全身に塩素系洗剤をかけるのもよくあった
ち*こに執拗なまでに塩素系洗剤掛けられるとまじでヤバイ
翌日はズル剥けだぜ!
全身の毛という毛を剃られた奴もいた
おしりの毛がチクチクするらしい
俺は起きたら両手両足縛られて学長室の前に転がされてたことがある
あとメガネはやたら壊されるからコンタクトにした
俺が上級生になったときは可哀想でできなかった
A先輩は自分より年上の人間にも容赦なかったからすげーと思 う
今思うとよくタヒ人でなかったよなあ
アルハラかっこ悪い
飲み会おしまい
俺が二年に上がってすぐの話だ
新たに入った一年の歓迎会をいつも使ってる近所の山でやろうということになった
もちろん主催者はA先輩だった
月明かりぐらいしかないような山だからいつも火をおこしてそれを囲みながら飲んでた
宴もたけなわで人も少なくなってくるとA先輩がとんでもないゲームを思いついた
危険っていうかタヒ人出るレベル
マジで、タヒぬほど嫌だった
というかそもそも勝ち負けがわからん
そんな俺たちはお構い無しにA先輩はガスボンベを火にぶち込みやがった
酔いが一瞬で冷めた
まじで刹意が湧いたね
次第にもしかしたこれ余裕 じゃね?とか思って一人10秒くらい火の横に座ってた
だけど俺たちは馬鹿だった
何考えてるかわからないキチ○イだったけど一緒に飲むと楽しいんだよな
また会いたい
そのとき鈴の音みたいな、カランカランカランっていう金属音が聞こえてきたと思ったら直後に爆発した
もうホントに笑っちゃうくらい分かりやすい爆発でA先輩が火の塊に包まれる姿は漫画みたいだった
あの時は先輩タヒんだー!と本気で思ったね
火達磨になりながら川へ飛び込んで鎮火したA先輩はアホみたいに笑ってた
俺たちは笑えなかった
キチ○イに火を持たすと恐い
後日先輩は髪がチリチリになってしばらく被爆者言われてた
ガスボンベおしまい
藤岡弘に似てる
2年の秋だ
とても不思議なのだけど先輩はモテた
藤岡弘みたいな顔してるのにモテた
で、そのときも綺麗な彼女がいた
どっかで引っ掛けたOLのおねいさんだった
10月だか11月だかに先輩の彼女の誕生日があるらしく誕生日プレゼントで悩んでいた
彼女の好きなものあげたらいいんじゃないですかー
なんて余計なこと言わなきゃよかった
生きたたぬきとか病気もってるからやめた方がいいと言い、なんとか止めようとした
じゃあたぬきのマフラーあげるわ、なんて言い出してつくづくこいつキチ○イなんだなーと思った
いつも通りなんだかんだで 俺達も手伝うことになった
近所の山でたぬき狩り
なんかもう慣れてきてた
この馬鹿
早速家に持ち帰るとさくっと刹して綺麗に皮だけはがして処理しよった
ネットで色々調べたらしく完成まで2週間以上かかってた
たぬきの生々しさは残るものの、かなり立派なたぬきマフラーが完成した
先輩はフラれた
たぬきおしまい
だぬきさんしょうかわいそす
俺が二年終わった春休みだ
先輩の学年はまともにやってれば卒業できる年だった
もちろん先輩は卒業できなかった
けど何人か俺達のグループからも卒業生が出るって事でベトナムに卒業旅行ってことになった
俺は初海外だけど先輩のパスポートにはいろんな国のハンコが押されてた
なんだかちょっとかかっこ良く見えた
でもやっぱりキチ○イだった
動機や目的とか思考の仕方が振り切れてるのが問題なんだろうな
マジで意味わからない
笑ばなししながらタヒ体捌くからね
昼は遊んで夜は飲んで楽しかった
男グループで風ゾクにも行った
先輩が現地の人と仲良くなったおかげで安くて可愛い子が多い風ゾクをまわった
旅行自体は一週間ほどの滞在だけど学割プランでかなり安かった覚えがある
先輩は海外でもやっぱりキチ○イでやらかしやがった
酔っ払って路上ですっぽんぽんになって捕まりかけた
警察署に迎えに行った時は血の気が引いた
大使館の人が笑ってた
先輩だけ一人遅れて帰国してきた
帰国後先輩はセイ病に罹っていた
ベトナムおしまい
俺が3年の夏休み前の話だ
A先輩はその前の年から学内に飼育小屋を作ってつがいでウサギを二匹飼い始めた
名前はミフィ男とミフィ子
もうすげー可愛くて可愛くて俺もよくモフモフしたし周りも可愛がってた
全然俺らと関わりが無い真面目な女学生なんかも撫でてたりして学内のちょっとした人気者になっていた
もちろん先輩も可愛がってた
けどあのキチ○イはそれを全部ぶち壊しやがったんだ
つまみもあったんだけど、なんだか淡白でビーフジャーキーとか食べたいねって話してた
そうだなー、って先輩はちょっと考えたあと明日作ろうかといった
先輩は野生派なのでウッドチップで燻製 作る仕掛けをドラム缶で作っていたのだ
次の日俺が昼くらいに大学つくと暑い中先輩が蒸し器を燻らせてジャーキーをつくってた
ジャーキーは完成してて先輩がつまみに食ってた
いやーいい肉でよかったよ、なんて言うからどこで買ってきたの?って聞いたら自分でさばいたって言った
あんた牛捌けるのかよ!ってびっくりしたら、ウサギだよはははなんて笑ってやがる
え?なにウサギ?ってポカーンてしてるとミフィ男とミフィ子だよって教えてくれた
もう泣いたね
ミフィ男とミフィ子がタヒんだってことと笑いながら食ってる先輩に泣いたね
けど美味しかった
後日飼育小屋には鶏が3羽来たんだ
名前 はケンタとカーネルとサンダース
もう俺は可愛がれなかったね
もちろん食われた
うさぎおしまい