勝手に語っていきます
せめて恥じらいのあるブスになれ
ど田舎は過疎化と高齢化が進み、
村にいるのは年寄りばっかりだった
同級生は20人そこらで、みんな赤ちゃんの頃から
一緒くたに育って仲は良かった
だがそんな村の子どもの中にもモテる人、
モテない人は存在しており、
当時まだ顔の骨が成長仕切っておらず平均顔だった私は、
足の速さと(村の子どもの中では)優秀な頭脳で、モテまくっていた
例えばクラスに10人しかいない男の子の半分はYちゃんが好きで、
もう半分は私が好きという世紀末状態だった
そこで何を思ったか私は
Yちゃんはモテる→Yちゃんはかわいい→Yちゃんと同じくらいモテる私も
Yちゃんと同じくらいかわいい→むしろ私はYちゃんよりかわいい!!!
というとんでもない結論に至った
しかし皮肉にも小学生というのは態度がでかくても
足さえ速ければ人気が出るものなのである
むしろその自由奔放で気が強い性格が、
「大人しいやつ」がカースト底辺を無条件にさまよう
小学生社会では有利となっていた
その頃の私は一人称が「僕ちゃん」でボーイッシュ気取りかつ
ぶりっ子という田舎の閉鎖社会が産み出した
悲しきモンスターとなっていたが、
足の速さにより奇跡的に無効となっていた
ひどいwww
今思えば明らかにあれが人生のピークだった
異変が起こり始めたのは小学5年生のときだった
>>11
まさにその通りです
ませていた私は喜んでいた
なんとなくその頃は生理になることは女子のステータスであり、
まだ早い段階で来た私は少し勝ち誇っていた
みんなより先にお姉さんになったのねフヒヒ…と大人な自分を意識したりもした
5年生から私は急に太り出し、
ニキビ面になるだけでなく、なんと天パを発症したのだ
これにより不気味な天パのジャイ子のようになった
私の人気は瞬く間に凋落した
当時流行っていた「好きな人ランキング」の上位に入ることは
ほとんどなくなっていた
コレは普通に頭いいよ。顔は知らないけどw
それともストレスの問題か?
あるわけないよな、有頂天になってたんだし
それまではいくら食べても太らなかったんだけど同じ食事、
おやつを食べても急にぶくぶく太るようになったんだよね
まあ食いすぎです
そしてこれが人生のターニングポイントだったと思う
なんと私の唯一の武器の足の速さが失われたのである
理由は体重増加により体を動かしにくくなったからだろう
この時点で私のスペックは
ブス、デブ、足が遅い、ワガママ、うざい、ませている、
ナルシスト、ニキビ面という地獄絵図だったが、
当の私は「まあ私は可愛いからへーきへーき」と
鋼のメンタルで楽天的だった
むしろ、今まで良い面しか見せていなかった現実が
やっと本当の姿を私に見せたのかもしれない
私は「足の遅いデブス」という小中学生の中では
最も忌み嫌われるスペックにプラスして、
元々の自己中心的な性格のせいで
徐々にカースト底辺をさまようことになった
6年生になったときの私は、すっかり暗く無口なデブスとなっていた
さすがにこの頃には自分のことを「僕ちゃん」などと呼んでる場合じゃないよな…
という自覚はうっすらと芽生えており、一人称は矯正された
食べなきゃ良かっただけなのにな
女です
僕っ子をこじらせたというか
一人称に試行錯誤していた時期がありました
僕ちゃんの前はアタイでした
一番自分の立場を痛感したのは男子の態度が変わったことだ
今までは割と話しかけてくれた子たちが
急にそっけなくなっていくのである
私はおおいに戸惑った
みんな私のことが好きすぎて照れているのか?と本気で思った
ところがそのような少女漫画的展開はその後一切訪れず、
小学校卒業まで男子とは疎遠となり(今思えば完全に避けられていた)
事務的な会話以外は発生しないまま別れた人も多数いる
そんな男子たちの気持ちにも気づかず、
授業中に上目遣いでアピールしたりと色々やった自分を逆に褒めてやりたい
中学の時いたなあ、
自分が当時のトップアイドルにそっくりだと信じきってたブスが
この時まだ私は自分がブスだということをギリギリ認めていなかった
それどころか男子にラブレターを書いて渡すという愚行を何回か犯してさえいたのだ
田舎育ちの心優しい少年たちは決して晒しあげるようなことはせず、
ただ不気味そうな眼差しを私に向けるだけだった
彼らには本当に感謝している
多分内容は「付き合ってあげてもイイヨ…」とかそういう
上から目線な感じだったと思う
死にたい
そういうことなのか
>>1みたいなやついても不思議ではないな。
喋る度に殺意湧いたけど。
自信過剰すぎてマジでキモかった
小学校を卒業する季節になった
この頃にはすっかりクラスでも目立たないブスとなっていた私だが、
卒業アルバムには顎に手を添えたポーズでにっこりと微笑んで写った
卒業アルバムは卒業式の2週間ほど前に配布され、
出来上がったアルバムをワクワクしながら見てみた
私は思わず目を疑った
まごうことなきブスがいた
ブスがムカつくキメ顔とポーズでばっちり写っていた
「えっ竹山じゃん」
と思わず口にしてしまったほどカンニング竹山に似ていた
しかも竹山さんは中年の男性だが、私はまだ12歳の少女なのである
眼鏡もしていないのになぜここまで似ているのか呆気にとられていると、
周辺から「誰が一番可愛く写っているかランキング」
を決めるという無情な声が聞こえて来た
しかし私は諦めなかった
「誰か一人くらいは私の名を口にするはずだ」
というすがるような気持ちを抱いていた
たとえこの写真が竹山でも、本当の私はもっとかわいいはずだから!
普段の私の魅力を感じている人はきっといるはず!
わろたw
モテてたこと自体の信ぴょう性を問われる出来事だな
笑える話なのに笑えない
なんというか、アイタタタタタ……って心境
おう竹山じゃん
イケてる格好をすれば一人くらいは異性が振り向いてくれると
信じていた時期が自分にもありました、はい
・・・冷静な目を持つって大事だよね
天パ、ニキビ顔、暗い、自己中、傲慢、ナルシストのカンニング竹山
……の女
救 わ れ ぬ こ の 世 界
誰一人私の名を口にすることはなかった
話題にも登らないブスと成り果てたことを私は静かに感じていた
むしろ「竹山の写真やばくね?」などと
笑われなかったことを感謝するべきかもしれない
なんでいじめられなかったのか分からないけど
本当に良い環境で育ったと思う
都会だったら完全にいじめられてたな。よかったな、感謝せよ
しばらくしたらまた勝手に語らせていただきます、
申し訳ないです
周囲に意地悪されたりしていないわけだから不幸話ではないわな
あと書き溜めが尽きてしまったのでゆっくりになると思います
読んでないけど
人生顔だよ?!
なんとなく気になるんだよね
オレのいとしのデブスちゃん
ID変わりましたが>>1です
本当にすみません
遅くなってしまいましたが再開します
絶望を胸に中学に進学することとなった
中学は今までと違い、周辺の村や町の小学生が
隣の市の大きな中学に集められるので、
同窓は半分ほど同じ中学に進むとはいえ、新たな環境でのスタートとなる
同じクラスにはYちゃんがいたためにデブスが孤立することはなかった
ちなみにYちゃんは美少女だけどちょっとオタクで大人しい子だったので
高学年からは私と仲が良かった
大人しいため、人気者!という感じではなかったが
男子だけでなく女子からもなんとなく特別扱いされていた
しかしYちゃんは人見知りなため常に私とくっついており、
話しかけられても恥ずかしそうに私の巨体の影に隠れるように緊張していた
そこで利用されたのが私である
まずデブスの私に取り入ることで
Yちゃんの警戒心を解こうとする男が続出したのだ
そうとは気づかず
第二のモテ期キターーーーーーー!!!!
とウキウキだった哀れな竹山は、
驚くことにまだ自分のことを少しは可愛いと思っていたのだ
むしろYちゃんと常に共にいたことで
自分も美少女の仲間入りをした気分に戻っていた
Yちゃんと話したい男は全て私に話しかけてくるのだから仕方ない
その中には私とYちゃんが当時ハマっていた
「家庭教師ヒットマンリボーン」のキャラクター、
雲雀さんに似ている男の子もいた
オタク気味だったYちゃんに色々とマンガを借りていた私は、
雲雀さんに一目惚れしていたためまんまとその男の子に恋をした
雲雀さんというキャラクターは「噛み殺すよ」という
決めゼリフみたいなものがあったのだが、
私は教室の片隅で甲高い声で「まじかっこいい…噛み殺されたーい!!」
などと叫んでいた
デブスのうるさい声を聞かせられてクラスメイトはさぞイライラしたと思う
しかしYちゃんが隣にいるため怒鳴られたり舌打ちをされることは一度もなかった
自分の事ブスと思ってる地味清楚系可愛い子
私の恋を応援してくれた
だが私が、告白しようかなぁ…☆と仄めかすと
それはちょっと早いかも…と毎回止められた
今思えば完全に私と話すのを面倒臭がり直接Yちゃんと話したがっていた
雲雀くんの間に無理やり私が入っていき嫌々会話するその様子から、
Yちゃんは私に勝機がないことを悟りストップをかけてくれていたのだ
しかし私はこれを「Yちゃんも雲雀くんが好きなんだ」と勘違いし、
女の友情と恋愛の間で迷うYちゃんの気持ちを思い、
二人が悲劇のヒロインになったようで酔いしれていた
かつていただろうか?
今人生最大のモテ期がきてるぞ!
ちょっとストックを作ってたらまた忘れてしまってました、ごめんなさい
悲劇のヒロインごっこも楽しかったが、
雲雀くんに対する思いはどんどん高まっていった
そしてついに私はYちゃんの制止も振り切り
雲雀くんに告白することを決めたのである
小学生時代はラブレターを何人かに渡したテロリストでもあったが、
今回とそれとは想いのレベルが違った
雲雀くんに対する想いは本物なのだ
今まで経験してきたどの恋よりも真剣に雲雀くんが好きだ、
愛しているんだと私はYちゃんに熱く語った
心優しく感動屋なYちゃんは涙を浮かべながら
私の安い演説を真剣に聞いてくれ、
「竹山ちゃんがそんなに真剣なら、きっと伝わるよ」と応援してくれた
例によらず私も雲雀くんも携帯を持っていなかった
そのため私はまたもラブレターという手段で告白することにした
当時ネットで流行りだしたしょこたん語をYちゃんに教わり
影響を受けていた私は愚かにもしょこたん語で思いの丈を綴った
思い出したくないしあんまり記憶も定かじゃないが冒頭が
「やほー☆竹山だお(^ω^)」
で始まることだけ覚えている
そこから勘違い甚だしい自己主張と熱い想いを便箋2枚分で綴り、
くくりは「返事は3日以内でお願いします!」だった気がする
デブスのくせに返事を急かすとは何事だろうか
当然この手紙によって私と雲雀くんが結ばれることはなかった
むしろ結論から言うと私は登校拒否になった
周囲の友人に相談したらしい
以前から付きまとわられて困っている、
Yちゃんと話したいだけなのに馴れ馴れしくボディタッチしてきて不快、
噛み殺されたいとか言ってて怖い
この話は瞬く間に学年中に広まり、
私は目立たないデブスから避けられるデブスにランクアップしてしまった
そして私は学年主任から呼び出され、恋愛がしたい年頃なのは分かるが
嫌がっている相手に迷惑をかけるな、とこっ酷く怒られた
校内のどこにいてもヒソヒソと笑われているのを感じた
一番堪えたのはいつも通り登校すると数人の男子から
「ヤホーwww竹山だおwwwwww」
と裏声でモノマネされたことである
今までの環境でぬくぬくと育っていた私の豆腐メンタルは一瞬で崩壊した
1年生の2学期という中学生活の序盤で登校拒否を決意したのだった
当時流行り始めたばかりのニコニコ動画や
まとめサイトは最高の暇つぶしだった
ピコピコの森というコミュニティサイトで
小説を投稿する日々も中々に充実していた
私はネット漬けの日々の中で様々なことを学んだ
特に当時の私に欠けていたものは「客観性」だった
私は自分を客観的に見るということを一切していなかったのである
家にいるだけの日々の中で
私がなぜ自分が稀に見るブスだということを深く自覚したのかといえば、
ネットに顔を晒したからである
今なら信じられないことだが、
当時は本気でかわいいかわいいと持て囃されると思っていたのだ
驚くことに、散々な目にあっているのに
根拠不明な自信を持ち続けていたのである
もちろん鬼のように叩かれた
コメントの中にはかわいいのかの字もなかった
そしてスレは予想の遥か上をいく勢いで伸びていた
まさかこんなことになるとは…愚かな私は画面の前で震えていた
なんと私の顔の写メがブスすぎて、
男が変顔しているだけではないかという流れになったのだ
「よく見ればこいつオッサンじゃねーかwww」
というレスを皮切りに、
流れは一転し、暖かい空気が流れ始めたのだ
私はこれはしめたとばかりに
「バレたか」
などとレスを返し
そっと画像を消したのである
私は自分が叩かれまくるレベルのブスであるこを知ると同時に、
類稀なブスであったことの恩恵を得たのである
私が不登校になったためYちゃんも不登校になる
↓
2人で楽しく不登校3年間続ける
↓
2人仲良く底辺校に進学
↓
Yちゃん彼氏できる
↓
デブス焦る
↓
ネットで出会った人に遊ばれる
↓
デブスメンヘラ化する
↓
2人仲良く都内の大学入学
↓
デブスオタサーの姫になる
↓
クソ女化
↓
一方Yちゃん学生結婚する
↓
デブスの目が覚める
↓
しかしデブス無い内定
↓
デブスニート化する
↓
Yちゃんの親が経営する会社でYちゃんと仲良く事務員
ずっとYちゃんに迷惑をかけております
Yちゃんは今年1月にめっちゃイケメンな男児を出産し若きママとなりました
色々あったけどYちゃんと仲良くなれたことが
私の人生の一番の実りだと思います
雑になってしまいすみません
昨日飲み過ぎて下痢なので早めに寝ます
色々凄いなお疲れ!
映画化決定!
いやあ、俺男だけどあんたみたいな有能なブスは憧れちゃうな!
のリアル版って感じだな。
文才は大したものだ
結構つらい思い出もあったんだろうが。
小学生の時に楽しかったのって、
人生で大事なことなんだなと思った。
錯覚だとしても。