「一緒に帰ろう」とか、わざわざ一人でうちのクラスに言いに来たりして。
仲間内からカップルが生まれて、こいつも寂しいのかなって思ってた。
自然と二人でいることも増えた。
そして春休み直前、雪がハルに告白した教室で、ハルに告白された。
「廊下で初めて会話した時から、ずっと好きやった」って。
笑ってしまった。
あの日あの瞬間、私以外の三人が一気に恋に落ちたのか。
なんて面白いメンツなんだろうw
運命的とも言えるじゃないかw
しかし私の鈍さは、夏に負けず劣らずだな。
そう言えばハルはやたら私を褒めてきたなー、とか、
やたら夏がハルを押してたなぁ、とか、
そこでやっと気が付いたんだw
申し訳ないことをした。
でも生憎、返事はNOだ。
私はハルのことを男としてなんて見れなかった。
その頃まだ私の一番は夏だったし。
そう簡単に次にはいけなかった。私はね。
それはまた別のお話。
出/会/いから4年たったけど、今でも私たちは連絡を取り合ってる。
夏と雪は別れたりくっついたりを繰り返しながらも続いてるよ。
だから、夏が大声で叫んだ「永久不滅なり」は、まだかろうじて守られてるw
最後らへん誤字脱字多くてごめん。
>>129でもアキと雪間違えてるし(´・ω・`)w
でもみんなそれぞれ本当にそんな響きの名前なんだよw
スレ立て初めてで、どう終わればいいか解らんが、こんな感じでしたw
コメ?くれた人達どうもですー(`・ω・´)
よければその後の話で印象的なエピソードを後日
気が向いたらで良いんで
今日はぶっ続けで書いちゃって疲れたから、
また明日書くね(`・ω・´)
ビバ青春!!
いつも書いてる人?
うまくまとまらないというか、
長くなっちゃいそうなのね(`・ω・´)汗
小出しにするよりまとめて投下してく方がいい、、、んだよね?
できたらまた来るね!
>>138おいおいね!
>>145わぁありがとう(`・ω・´)
普段書かないけど、文章読むのも書くのも好きな方なんだ
待ってるよ。ゆっくりでいいぜ
しかもながくなっちゃいそう::
飽きたらごめんね
また季節(名前)や日本語間違えたごめん(´・ω・`)
ごめんね鳥どうやってつけるの?
できた?
基本ROMってるから、あとは頼んだぞ
夏の言う「かっこいーアキ」を保ち続けねば、と思った高校二年の三学期。
失恋如きで憂鬱ぶる女を、夏は格好いいとは思わないだろう。
私は一秒も早く、夏がイメージする「私」を、取り戻さなければいけなかった。
頑張る必要があった。
そんな私をジッと見ている男がいることには、気付かなかった。
気丈に振る舞う雪を見つめ続けた夏がいたように、私にも、そんな男がいた。
確かに私の気持ちは晴れた。
私の片思いは終わった、そう思っていた。
でも、夏を友達として見ることは、そう簡単ではなかった。
それほどに、私の片思いは長過ぎたんだ。
けれど、みんなの目に映る私は、
夏の一番の女友達でなくてはならなかった。
片思いが長く、告白する勇気もなかった分、
その演技力は着実に磨かれていったように思う。
しかし問題があった。
それは、夏に彼女がいること、そしてそれは私の親友だということ。
今まで片思いしてた時はこんなオプション付いていなかったけど、
今は話が違う。
落ちていく心を隠す演技力も必要になった。
目の前には仲睦まじく笑う夏と雪。
私はそんな二人をからかう。
「もう、暑苦しいなあ!」「夏デレデレすんな気持ち悪い!!」
笑顔で、陽気に、嫌みったらしくならないよう。
最善の注意を払う私。
隣にはいつもハルがいた。
私のテンションが途切れそうになると、
やんわりとフォローしてくれていたように思う。
「アキ、ジュース買い行こう」「アキ、ほら、飛行機雲」
当時の私の趣味は空の写メを撮ることw
隙あらば写メを撮る私に、ハルは協力的になっていた。
「アキ、あの雲撮らなくていいん?」
いやあれは別に、とアッサリ却下する私にもめげず、
アキ、アキ、と
ハルはいつも空を指さしてた。
そう言ってハルは携帯を差し出した。
そこには、まぁなんと言うか平凡な、
褒めるところもない、ただの空が写っていた。
お、おう、と返す私に、淡々と「また撮ってくる」と答えるハル。
それからハルは、頻繁にメールを送ってくるようになる。
空の写メを口実にして。
暇な奴、くらいにしか思ってなかったけど、悪い気はしなかったんだ。
自分の趣味に人が乗っかってくれるのは、なんだか気持ち良かった。
そんなハルの地道なアタックはしばらく続いたw
そんな感じで、私が友達を演じてた三学期。
春休み直前の放課後、夏が私を呼んだ。
私の隣にいる雪を差し置いて。
きてきて、と手招きする夏。
「あれ何?」と雪に聞くと、真面目な顔で「行って」と促された。
「何?」と訊ねると、「大事な話がある!」と私の手を引いた夏。
そして、一つの空き教室の前で足を止めた。
「夏、まさか…」と、ほんのり期待してしまった私を許してくれ。
私がソワソワし始めた頃、真顔の夏が言った。
「真剣に聞いてやれよ!」
そして私を無理矢理空き教室へ放り込んだ。
薄暗い教室の中、ハルが、ヌボーっと教壇に立っていた。
夏の遠ざかっていく足音だけが響いていた。
「座ってください」と教壇から指示するハル。
「先生ごっこか?」と言いつつも、ハルに従って真ん中らへんの席に着いた。
教壇から降りたハルは、私の隣の席に座った。
「何なん?w先生ごっこは?w」と聞きながらも、
なんとなく、先の展開は読めていた。
ハルが机に突っ伏して呟いた。顔は見えなかった。
ハルには申し訳ないが、やれやれ、としか思わなかった。
「気付いてた?」などと、両腕に顔を埋めて問うハルに、
私は露骨な呆れ顔で言った。
「なに夏と雪に影響されてるん?」
「えっ」とばかりに体を起こすハル。
「仲間内からカップル成立したんだし、まぁ気持ちは解るけどさ、
冷静になれよ
好きとかw
夏と雪の恋愛モードに流されすぎw」
驚くことなかれ、私は当時、本心からこう言っているのだ。
それくらい、ハルの気持ちに微塵も気付いてなかった。
一度目が合うと反らしたりはしないんだけど。
そんなハルが、不愉快そうに私をジッと見つめた。
「気付いてなかったのは、アキぐらいやし」
え?と反射的に声が出た。
「夏も雪も、俺の気持ち知っとるよ」
目玉が落ちるかと思った。
雪と夏が知っていたことにも驚いたけど、
その言葉で真実味が一気に増したからだ。
間抜け面だったと思う。
でも衝撃的すぎて、言葉も出なかった。
何も言えない私に、ハルは続けた。
「初めて廊下で会話したやん、あの時から、ずっと好きやった」
夏が雪を見初めて、雪がハルを見初めた、あの時。
私もハルに見初められたと言うのか。
あの一瞬の空間で、三つの恋が同時に生まれたのか。
劇的な展開に、私は思わず笑った。
凄い、とすら思った。
前にも書いたように、運命的だ、と。
すげーすげーって、大口開けて笑った。
目の前で愛の告白をしてくれたハルを放って。
ハルも釣られてヘラッて笑ったから、
「ごめん、無理」と答えやすかった。
ヘラッと笑っていたハルはそのまま固まって、「やっぱり」と呟いた。
本日何度目かの衝撃。
ハルは私の気持ちを知っていたと言うのか。
「そりゃ解るよ。好きな人のことやもん」
そうだな、
私も、雪を見つめる夏に気付いてた。
それどういう理屈?
「夏以外にも目を向けて欲しいし、
放っとけんかったっていうか、
俺が支えたいなって思ってさ」
このヌボーっとしたハルに、放っておけないと思わせるほど、
私は目に見えて「頑張っていた」のか。
自分の演技力の限界を感じた。
「俺、よく見てるからね」とハルは笑った。
無神経なことしてたかも。ごめんね」と言う私に、
ハルは「確かに」と、いつも通り淡々と答えた。
「これから避けたりすんなよ」と、別れ際に言われて、
当たり前だ、と答えた。
教室に戻ると、夏と雪が神妙な面もちで迎えてくれた。
「断ったよ」と告げた私に、夏が詰め寄った。
「なんで!?ハルのどこが駄目なん!?」
雪がそんな夏を、まぁまぁ、と静めた。
夏は「お前には勿体ないわ、ばーーーか!!」と捨て台詞を吐いて、
ぷりぷりしながら去っていった。
きっとハルのフォローに行ったんだろう。
それにしても、なんて無神経な男なんだ。そこも好きだったけど。
雪は何も聞いてこなかった。
下校途中、
「雪はいつから気付いてた?ハルの気持ち」私がそう訊ねると、
「私がハル君に告る前からやね」と雪は答えた。
「じゃぁなんで告ったん?」の問いかけには、
「解らんねぇw」としか返ってこなかった。
長くなってごめん(`・ω・´)
待ってるよ