あれれ
人いないんだなぁw
でも>>178>>179ありがとう^^
多少脚色してるけどねw思い出は宝だなぁ(`・ω・´)
書いてく。
まだ長くなるぞ
あと一年あるから(`・ω・´)w
それどころか、開き直ったハルは、毎日毎日私に絡んできた。
「アキ、おはよう」から始まり、
校内では意味もなく「アキ」と声をかけてくるハル。
昼休みは常に一緒だし、下校だって誘ってくる。
勿論かなりの頻度で、空の写メも送ってくる。
私とハルの噂が立たないわけがなかった。
全力で否定する私と、それを見て肩を落とすハル。
昔の自分を見ているようだった。
クラス替えがあって、何の因果か夏と同じクラスになった私。
ちなみに雪とハルは違うクラス。
お祭り男の夏はすぐクラスの中心になって、
私もまぁまぁ仲のいい子ができた。
雪とハルはクラスが離れてしまったから、毎日お昼は四人で集まった。
たまに各自友達連れてくることはあったけど。
変わらず、ハルは「アキ、アキ」と私を呼び、私を見ていた。
「好きな子まだできてないん?」と聞くと、
私を見つめて「おるよ」って、淡々と答えるハル。
私を諦める気はないのか、と自覚し始めていた。
すればするほどハルの評判が悪くなってく…、と夏がぼやいていた。
女の子をその気にさせて、ばっさり切るんだって。
ハル本人はそんな気ないらしいけど。
でも何というか、
たまに私にヤキモチ妬かせようとしてる魂胆が見え見えだった。
呆れた。
私はまだ、夏を友達として見れてなかった。
自分のしつこさにウンザリしていた。
よく四人で図書館で勉強してたんだ。
そんなある日、夏と雪が、本棚に隠れて、軽くチューしていた。
お遊び程度のものだったけど、私はまたショックを受けていた。
やっぱりそんなの見たくなかった。
平気な顔で最後まで勉強して、一人打ちひしがれながら帰った。
ハルは黙って付いて来ていた。
別れ際に何かフォローされた気がするけど、耳に入らなかった。
私を人気のない廊下に連れ出して、
「夏に告ってきたら」と言った。
突然の提案に「はぁ?」としか答えられなかった。
ハル曰く、気持ちを伝えてないから、いつまでも引きずるんだ、と。
夏にアキの気持ちを知って貰って、
その気持ちをガッツリ拒否されたら、それはいい節目になる、と。
私もガッツリとハルの告白拒否したのに、
君も私を諦めてないやん、とは言えなんだ。
そんな私の言い分に、初めてハルが切れた。
「夏には雪がおって、それは変えようもない現実!
なのにアキはいつまでもその現実を見てない!
見てる振りしてるだけ!」
痛いところを、突かれた。
反論できない私は、感情的にしかなれなかった。
「うるさい」
怒りを露わにして、私は一人帰った。
日課になっていたハルからのメールは、しばらくこなかった。
最初は断ったけど、しつこい二人に根負けした。
私たちの地元の市民グラウンド。
ハルも来ていた。
よそよそしくて、目も合わなかった。
でもこんなんじゃ夏達に気を使わせてしまう。
私はいつも通りを装った。
ハルは相変わらずヌボーっとしてた。
でも、私をあからさまに避けていた。
どんなに話しかけても、どんなに笑いかけても、目を合わさないハル。
いつもはしつこいくらいアキアキ言うくせに!と、
ついカッとなってしまった。
不機嫌そうにペットボトルを拾うハル。
夏と雪が困惑していた。
「帰るわ」って、私はその場から逃げだした。
少し遅い時間だったけど、一人で地面を強く踏みながら帰った。
追いかけてきたのは、夏だった。
私の前に立って、とおせんぼする夏。
口を割ろうとしない私を、夏は近くの公園に拉致した。
ベンチに座らされて、夏に仁王立ちで問い詰められる。
それでも何も言えない私。
喧嘩の理由?そんなの言えるわけないじゃないか。
「ハルが夏に告れって言う」なんて。
夏のその言葉に、心臓がわなわな震えた。
告らせようとしてるんだ、ハルは。
こんな時に、そこまでするなんて。
そして、私がここで何も言わずに夏と別れたら、
ハルはまた私に冷たく当たるんでしょ。
なんで私の気持ち無視して、勝手なことするの。
そんなに私に振られてほしいのか。
そんなに私を傷付けたいのか。
そう思った瞬間に、「いや、それは違う」と自覚した。
ハルが誰より、私を思ってしてくれた事だって。
でも、今は改心してる場合じゃない。
この怒りの勢いに乗らないと、できないから、告白なんか。
やってやるよ。
あぁそうだよ。ハルが正しいよ。
私が逃げてただけですよ。
苛々する。苛々する。
ハルの顔を思い出して、怒りを溜めて溜めて、
今しかない。
やっとそれだけ振り絞れた。
ベンチに座って俯いてたから、前で仁王立ちしてる夏の顔は見えなかった。
でも目の前にある足が、一歩だけ後ずさりした。
言ったよ、言いましたよ、ハル君。
これでいいんでしょ。
あぁ本当。思った以上にスッキリしてきた。
もうヤケクソだ。
「中3の時から、しつこくあんたが好きでね」
そう言って夏を見上げたら、半笑いで固まってた。
あぁ、私もハルの気持ち知ったとき、
そんな顔だったのかも、とぼんやり思った。
やっと口開いた夏の目は泳いでいた。
「昔程じゃないけどね」と答えた。
「そうなんや、ごめん、俺知らんくて」
あっ、と思って、
「気付いてなかったのは、夏だけだよ」って
ハルの言葉を丸パクリしたんだ。
やっぱりその言葉は真実味が増すみたいで、夏はまた固まってた。
夏が私の隣に座った。
「こっち向くなよ。」って言って、
「ごめん。ありがとう。でも雪が好き」
ゆっくりとそう呟いた。
うん、としか言えなくて、また無言になった。
あーぁ。って思っていた。
でも不思議なくらい、ムネがスーッと軽くなっていた。
「アキ、俺、何にも知らんくて、
傷つけるようなこと沢山したかも、ごめん」
夏がそう言ったのを聞いて、
ハルから告られた時と全部が同じだなって、
笑ってしまいそうだった。
「私もハルに同じ事言ったよ」と言うと、「あぁっ」って声上げる夏。
「うちらまじややこしいよねw」って言ったら、
「まじやーん!!!」って、
やっと四角関係に気付いたみたいだった。
そうだな、ハルに報告しなきゃ。
夏と二人で、来た道を戻った。
「これが玉砕か…」と、不思議な爽快感に浸っていたら、
夏が「実はね、」と声を潜めた。
「俺、中2の時、アキ狙っとったんw」
ええええええええええ!!!っていう私の叫びが住宅街に響いた。
「タイミング悪いわ!!」って思いっきり突っ込んだった。
嘘か本当か解らないけど、そんな風に言ってもらえて、
少し嬉しくて、少し救われた気がしたんだ。
二人で笑い合って、グラウンドまで歩いた。
ムネが暖かかった。
wktk
無理せずにな つ旦
ありがとう!
まだもう少し終わらない(´・ω・`)
できれば読んで欲しい(`・ω・´)
何も聞かずに、私を見てニコニコしてた。
ハルも立ち上がってこっちを見ていた。
夏が早速花火を振り回して、私達を笑わそうとしていた。
私も花火をつけて、その花火をハルに向けた。
「あっぶね!」とワタワタするハルを、みんなで笑った。
「ハル先輩の指示に従いましたよ」
ハルは「うん」とだけ返事をした。
「ありがとう。
告って良かったって、今なら思える」
またハルは「うん」とだけ。
その「うん」が優しくて、
なんだか無性に泣けてきて、うううううって声出ちゃって。
「頑張った頑張った」って、頭を撫でられた。
私の片思いが、本当に終わった。
やっぱりムネが暖かかった。
最後の学祭も近付いていた。
この頃には、ハルと二人で下校するのが日常的になっていた。
そんなある日の帰り道、ハルが言った。
「去年、夏ができなかった事を俺がやり遂げれば、少しは俺を見直す?」
どういうこと?と訊ねる私に、
「未成年の主張に出て、アキに告はk
「やめて、まじでやめて。」
大体ハルはそんなキャラじゃないし。
でも、とゴネるハルに、
「そんな事しなくても、いつも見直してる」って言った。
ハルは嬉しそうに笑った。
でも事実だったから。
一年前は知らなかった、ハルの一面を沢山見れた。
ハルが私を好きなことを、心地良く感じ始めていた。
暇さえあればメールで送りつけてくるハル。
毎日のことだから、最初の頃から格段に写メの腕が上がっていた。
ある日の昼休み、夏と雪を放って、二人でパシャパシャ空を撮っていた。
ハルが「おっ」って声上げたから、どれどれ、とハルの携帯を覗いた。
私はその写真が一目で大好きになった。
飛行機と飛行機雲、空の青、全ての塩梅が完璧だったんだ。
「ハル、これ送って!待ち受けにする!」
ハルは嬉しそうに送ってくれた。