前から大人二人+子供が歩いてきた
両者の距離が近づいた時キチママに話しかけられた
「すみません、このあたりで娘が帽子を落としてしまって…見ませんでしたか?」
「申し訳ありません…見てないでs…(ここで月極駐車場の塀の陰に帽子らしきものを発見)
あ、もしかしてあれですか?あの白っぽい帽子」
キチババが小走りで取りに行って、街灯の下で内側に書かれた名前を見て娘のものと確認した
「すみません、ありがとうございました」
「いえいえ、偶然視線をやった先に帽子があっただけで何もしてませんよー」
と和やかに会話を交わし、娘からもお姉ちゃんありがとうと言われて気分良く帰ろうとした
結構きつい口調でキチババに呼び止められた
「あなたさっきうちの可愛い孫娘タンの帽子を白っぽいと言ったわよね?言ったわよね?」
「は、はぁ…確かに言いましたが…」
「孫娘タンの帽子は白じゃなくて白っぽいベージュ色なの!何で間違えるの!
あなた人様の大事なものを何だと思って?」
「不快に感じられたなら申し訳ありません
ですが…お言葉ですがこのような暗い夜道では白色と白っぽいベージュ色は区別がつかないかと…」
「周りが暗いとかそんなの関係ないの!
うちの孫娘タンのためなら暗くても何でも正確な色を伝えようとするのが当たり前でしょ!甘えてんじゃないわよ!」
うわぁ…これはキチママならぬキチババか?とフリーズしているとキチママの様子も何だかおかしい
一人でブツブツ何かつぶやいている
「そうよね…やっぱりあいつが私の娘タンの帽子を…」
と何だか不穏な言葉が聞こえてきた
「ねえ…私たち15時ぐらいにここを通って、その時は娘タンは確実に帽子をかぶっていたの」
「あなた、私の娘タンの帽子をすれ違いざまに奪ってここに捨てたんでしょ!
そうに決まってる!こんな可愛い娘タンを持つ私に嫉妬したのね!
未婚女の嫉妬ほど見苦しいものはないわ!」
ふと思いついたことがあったのでキチママ&ババに言ってみた
「つまりあなた方の主張は15時以降にすれ違いざまに
私が娘さんの帽子を奪ってここに捨てたと言うことですね?」
「そうよ!何?自白するの?今なら慰謝料100万円と土下座で許してあげるわ!
家族にも口止めしといてあげる!被害届も出さないであ・げ・る!」
「そこまで言うならどうぞ被害届をお出しになってください。
は今日の午後から先ほどまで一歩も職場を出ていません
証言してくれる同僚や上司が複数います
社員カードの入退室記録や入口の防犯カメラの記録もあります
それでもよろしければお好きにどうぞ」
こんな感じのことを言ったらキチママとキチババは黙り込んで逃走した
去り際にキチババが
「興信所にあんたの会社調べさせて訴えて倒産させてやる!覚悟してなさい!」と叫んでいた
このあたりはオフィスビルと住宅街が混在しているので
私の会社は張り込まれない限り特定できないだろう
うちは被害に遭ってないけど近所に託児&放置の常連一家がいるので
色々見て我が家にまで託児依頼が来た時のシュミレーションはしてたが
キチママに関してはノータッチでした…
もっとスマートに撃退したかったなと思い出しながら書いて思った
(゚д゚)
やらかしては追い出され
やらかしては追い出されを続けて
全国を遍路してるんだろ