時々猿が降りてきては、水泳部が爆竹武器に戦ってた(プールに入られると掃除やり直しなので)そのくらい山の中。
その日、私は委員会があって、途中から部活に参加する予定だった。一人で、部室に向かってると、血相変えた部長が、私に駆け寄ってきた。
わざわざお迎え?にしては先輩切羽詰まってるなぁ、と思ったら、
「私ちゃん!お願い!助けて!」
と、普段厳しい先輩が、軽くパニック起こしながら、私の腕をグイグイ掴んで部室へと向かわせる。
私は何が何だか分からずに、とにかくヤバい事が起きたんだと、冷や汗かきながら、普段練習してる教室に到着。
入ると、部員全員が、教室の角に怯えたように固まってた。
窓から毒蛇でも入ったのか!?いや、変態か!蜂か!?と身構えると、同級生が、窓際に立てかけてある楽器を指差して叫ぶ。
「せ、蝉!!」
聞くに、休憩の間に、蝉が何匹か教室に侵入。立てかけてた楽器に張り付いてミンミン鳴き出してしまったと。
動いたら飛び回るかもと、女子ばかりの部員は大混乱。
私(祖父が農家)が、虫大丈夫と聞いた部長が、勇気を出して廊下へ脱出。私を探しに行ったそうだ。
…物凄く脱力した。蝉ってorz
パーカッションの子が「こ、これ、使ってください!」って、コントラバスの弓を差し出したけど、
お断りして、一匹ずつ、手で窓から放り投げたら、幸い蝉は戻って来なかったよ。しばらく部内で英雄扱いされたのが、何だか複雑だった。
以来、他の部でも虫(昆虫)が出ると、何故か私が駆除係にされた。
Gや、セミならともかく、カブトムシやカミキリムシくらいどうにかできるだろ、と思ったが、
「私さんすご~い(笑)」とかからかう図体でかい男子に、捕まえたのを突き出したら、半泣きになってたので、本当にダメだったんだろうな。
畑の少ない地域ではあったけど、最近の子は、虫ダメなのか…
私、田舎者かぁ…とスレタイ。
刺さない毒もない虫を怖がる必要なんてない
以前関連会社含めた子供達集めて山の中で一週間ほどキャンプした時、
夜明かりに飛んできたのとかその辺で捕まえたのとかクワガタ虫たくさん集めた。
小さな虫かごたくさん用意して最終日に「クワガタ欲しい子おいでー」って
呼びかけたら歓声あげて集まってきたのはみんな地方工場とかからの参加組。
本社とか都会周辺の子供は一人も来ない。
ようやく一人やってきたと思ったら「これなに?触っても大丈夫?」だって。
クワガタは男の子の友達だ!っつって持ち帰らせたけど、なんだかなあの出来事だった。