俺は自家用車を一軒おいて隣の月極駐車場(20台ぐらい収容)に停めている。
ある日の夜、嫁と一緒に帰宅し、駐車場に停めると隣のマスにいつも停車している
ワンボックスカーに男女が乗ったままだった。少し不審に思ったが、見たことない
人物なのでそのまま家に帰った。
23時過ぎにインターフォンが鳴った。ドアホンで見たら若い警察官が一人。何事か
と思って慌てて出たら、駐車場の隣のマスに停めている黒いワンボックスカーの扉に
ついた傷の件について話を聞きたいという。
現場に行くと、自動車の横には一人の若い男が待っていた。おそらくその自動車の
持ち主だろう。今後はワン男と表記する。
ワンボックスカーには、ペンキなどを塗った棒状のもの(例えば交通標識のポール)
などに擦ったような傷と、後から付けたような細い傷がついていた。俺には全然覚えが
ない傷だ。自動車にはバックモニタついているし、そもそも他の自動車と接触したら
すぐに分かる。ところが、俺の自動車の後部にもいつの間にか傷がついていた。一か所は
昔からある祖母がつけた傷、もう一か所は全然覚えの無い細く長い傷。しかし、その二つ
の傷の幅が、ワンボックスカーの扉の傷と全く同じ高さ、同じ幅になっていた。
全く覚えの無い傷で、且つ二つの傷の付き方が不自然だという事で警察官には、これは
俺が付けた傷にじゃないと主張したが、その警察官は傷の幅が一緒である以上お前が悪い、
さっさと認めろいうスタンスだった。
高齢者宅に、深夜に警官がいきなり来れば、大抵はびびって謝罪し、お金も支払うだろう。
だが、俺自身、実は自動車のフッ素系塗料を製造している会社のプラント運転主任をしていた事も
あるので、傷の不自然さと警察が来たタイミング(というかワン男が警察に被害を届けた時間)を
不審に思い断固その傷を認めなかった。その時点で、ほぼ確実に保険金詐欺だなと思っていたので、
警察官が何度認めたらといっても無視して、逆に鑑識を呼ぶことを提案した。最初に来た若い警察官は、
これだけはっきりした証拠があるのにとか寝言をほざいていたが、一応署に連絡し、一時間後ぐらいに
鑑識が来た。
鑑識が来ても、若い警察官は「早く認めた方がいいのに。」とか「証拠があってなんで否定するんだよ。」
とか一人でこちらに聞こえるように呟いていた。こちらが「公正性の無い判断するな。」と云っても
知らぬふりをしぶつぶついっている。また、ワン男も、俺が来てからずっと携帯で誰かと電話している。
頭を時々下げている所を見ると上司か年上かと思ったが、常に俺と警察官から二十メートルぐらい距離を
置いた場所にいるので会話内容は全然分からなかった。
鑑識は流石に優秀で、傷を数分間拡大鏡やその他俺の知らない器具等で調べ、
「ああ、これは別の傷ですね。私はこの二台の自動車の傷が両方が接触して出来たとは云えません。」
と断言してくれた。また、俺の自動車の二筋の傷の内下の方は明らかに別の時期
(というか最近)の傷だと判定してくれた。
また、警察官が俺の名前を記録しようとしたら、鑑識が「この人の個人情報は不要だ。」とまで言って
くれた。
ください。下の長い傷は彼に付けられた可能性有ります。」と云ったのだが、鑑識の結果が出てから
若い警察官が何も云わなくなった。こちらの要求から逃げる。何度云っても教えようとしない。
「先ほど、公正性が無いとこちらが云ったのを覚えていますか?」と尋ねても明後日の方向を向いて
じっとだまっている。しばらくして鑑識が帰った後、ワン男と警察官は逃げるようにいなくなった。
ワン男はダッシュで逃げ、こちらが呼んでも止まらなかった。 警察官は、「これで」と云ってバイクで
帰ろうとしたので前に立って「ワン男の情報を教えろ。」と云ったのだがこれまた上手く俺を躱して
ダッシュで逃げていった。
既に腸が煮えくり返っていた俺は、神経が高ぶって寝られず、午前四時ぐらいに
再度現場に行った。すると、ワンボックスカーの傷は殆ど拭き上げられており
細い傷がついているだけだった。
一見派手に見えたのは、小手か何かで傷っぽく何かを塗っていただけらしい。
翌朝からどこか民間でもいいので科学調査機関にでも依頼して傷の検証でもして
貰おうかと思っていたが、この分だとさっさと証拠隠滅して逃げそうな予感がした。
とはいえ、この程度では大事(おおごと)に出来そうにない。
既にワンボックスカーは無かった。駐車場のオーナーに聞くと、ワン男は散々俺の悪口
を云い、愛車に傷つけられたので駐車場変えると云い放って解約したらしい。
昨夜の顛末を話して、ワン男の名前を聞いたがオーナーも警察が絡むのが嫌なのか、
教えようとしない。仕方がないので、警察署に行き、ワン男の名前と昨夜の巡査の名前を尋ねた。
事情を説明したら、教えてくれた。その二人の名前を少し調べてみると、その二人は中学高校と
同級生で、しかも割とやばい連中が集まっている場所に住んでいる事が分かった。
(知り合いの子どもの同級生だった。)
一応釘を刺しに行くかと思い、ワンボックスカーの持ち主の家に行くと丁度自動車に乗ろうと
している持ち主と鉢合わせになった。ワン男は俺を見るとすぐに逃げだした。その後、ワン男の
家にワンボックスカーが戻ってくることは無かった。あの場ですぐ売りに行ったのだと思う。
それだけで終わればいいのだが、その後俺の自動車に何か所か傷をつけられた。当然想定して
いたので監視カメラをつけていたのだが、俺のミスで赤外線付きのつもりがついておらず不鮮明な
映像しか残っていなかった。ワン男に姿形は似ていたが、断定は出来ない。その後俺の自動車に
関しては特に問題なくなったが、カメラさえちゃんとしたものを買っておけばそいつに天誅を下せた
かも知れないと思うと悔しくて堪らない。
そして、最近俺と全く同じような感じで尋ねてきたやつに謝ってお金を払ったという知り合い
(近所の人)が出てきた。つくづく失敗したなぁと思う。
結構エラいことだと思うんだけど場所とかある程度書いたほうがよくない?
警官と組んでいたと断言するだけの証拠は無いが、場所だけなら関西の
百万都市のどれかだよ
あと割とやばい連中が集まっている場所ってのは人権板などの話なので察してくれ
一般人が深入りできないんだ、残念ながらね
その手のヤバい人たちは入り込めるのか?
関西中国四国九州以外だと理解出来ないかもね
関西の100万人都市は、三つとも市役所の3割はその手の人間なんだよ
ちゃんと枠として存在している
基本的に水道局、環境局、交通局などに配属される
これといった前科がなかったんだろうね
そして、タチの悪い友達から逃げられなくて利用されているんじゃないかな
鑑識は、自動車一台、運転手と鑑識の実務する人の二人で来たよ
運転手は気持ち悪いぐらい明るい投光器を調整したりしていたな
深夜に警察がわらわら集まるのは事件性が強いときだけだよ
近所の生活保護が入居しているマンションとか深夜に警察のバイク数台と
パトカー一台が停まっているのを年に数回見かけるわ