北風と太陽という話を知っていますか?
聡い君のことだからグリム童話くらい読んだことがあると思います。
本当は怖いグリム童話などと曲解されることも多い昨今ですが
昔から伝わるものにはどれもそれなりの真実が埋葬されているものです。
君は今、嵐のごとき怒りに身をゆだね僕を試しているね。
そして冷たい氷雨のごとき涙に凍え僕を求めている。
君が素直になれない性格なのはいやというほど知ってる僕だけど
いつまでも君が北風でいたら僕は吹き飛ばされるだけで近づくこともできない。
君が学生時代のように僕に暖かく微笑みかけてくれたなら
僕は素っ裸となって飛んでいくだろうに。