施設に引き取られるまでが俺にとっては修羅場と言うよりも地獄だった。
まだ児相とか、虐待という言葉が世間にあまり知られていなかった頃のことだ。
物心つく前、母親が目の前で首を吊って氏んだ。
半日以上俺はぶら下がった母と一緒に過ごしていた。
俺自身は覚えていない。
多分、ショックが強すぎて覚えていられなかったんだと思う。
詳しくは知らないが、母親は既婚の男性とフリンの末に俺を産んだ。
相手の男は認知すらせず、俺を産んでから母は精神的におかしくなったそうだ。
物心つく前、母親が目の前で首を吊って氏んだ。
半日以上俺はぶら下がった母と一緒に過ごしていた。
俺自身は覚えていない。
多分、ショックが強すぎて覚えていられなかったんだと思う。
詳しくは知らないが、母親は既婚の男性とフリンの末に俺を産んだ。
相手の男は認知すらせず、俺を産んでから母は精神的におかしくなったそうだ。
両親が仕事に行き、私は休講になったからと家で留守番。その日、庭から変な物音が。
ガチャガチャと物置の戸を開けようとしているような音や庭を歩き回る音、私は泥棒かと思った
カーテンの隙間からそーっと携帯のカメラを向けて動画を記録、カメラ越しに携帯の画面に映ったのは隣家のおばさんだった
昔の携帯だから長くは撮れなくて、3〜4本の細切れ動画になった。
すべてに家庭菜園の野菜を取ったり物置やプレハブの戸をいじったり庭に鳥の餌を撒いているものが撮れた
父は正しかった
彼は兼業農家の次男坊で、実家の広い敷地の片隅に新居を建ててくれることになっていた。
母屋には長男夫婦が同居していて、母屋と新居は10mぐらい離れている。
詳しいことはよく知らないけど、その村ではそういうのが普通なんだって。
で、結婚式の一週間前、嫁入り道具搬入の為に新居に向かったらなんか新居にカーテンかかってるし、玄関先には鉢植えが並んでるし、あれ?と思って玄関入ったら普通に人が住んでるふう。
ビックリして彼の名前を呼びながら母屋に走ったら彼の眼が泳いでて問い詰めたら父親が出て来て「荷物はこっちに入れてくれ」って言うんだ。
「事後承諾で悪い悪い。向こうの家には長男夫婦を住まわすことにした」って。