姑は開封もせず私の夫にあげて
それを夫が持ち帰って来た。
夫は、人にあげたもんは煮ようが焼こうが
何したっていいんだって。
母がなんだか不憫で泣いた。
葬儀が終わって問い詰めた時、そうほざかれて
本当覚えてなくて申し訳ないんだけど、確か私絶叫してテーブルひっくり返してた。
ゲロ吐きながら泣いて泣いて、体中から汗と
ロから心臓が出そうなぐらいの拍動がドックンドックン聞こえてた。
後は知らない。次会う事も永遠にない。
深夜にこっそり多聞天のポーズを変えた。
さっき仏間から悲鳴が聞こえたけどシラネ
病室は個室で偶然にも私と義母しかいなかった。義母から今までの嫁イビりを謝られたので、前髪を上げておでこを見せた。
「お義母さん、この傷なぁんだ?」と聞くと義母は泣きわめいていた。湯飲みを投げつけられて出来たでっかい傷。
離婚の報告だ。
息子(旦那)が自己破産したことあるのをよくも隠しててくれたな。
姑よ、お前が好き好んで息子に金を渡し続けたんだろう?
金さえ渡してれば私をサンドバッグにして暴言や八つ当たりはされずに済むしね。
おそらくその金は一円たりとも私や子供の衣食住に使われてませんよ。
「悪気はない」「家族だと思って」「そんな風に思われたら怖くてもう何も言えない」
他にも息子可愛さに嫌みイビリでお腹いっぱい。
明日は電話の向こうでショック氏しろババァ。
「そうですか、私は両親の家へ行きますのでお泊めできませんよ。」
淡々と言って車に荷物を載せる間にも、トメはまとわりついてきて
「そんなの聞いてないわよ。じゃあ私はどうすればいいの!」と
縋り付いてきたので、にーっこり菩薩のように微笑んで「さあ?」と一言。
するとトメは、いかにも良いこと思いついた!みたいな顔で
「あ、じゃあ留守番してあげる!鍵ちょうだい!GWに留守宅は物騒よぉ?」
もう、ね。言葉と同時に手が動いてる。私の鞄に手を突っ込んできたので
にこやかに微笑みながら、トメの手首にチョップ!
「必要ありませんから(にっこり)」
颯爽と車に乗り込んで、手首を押さえて蹲り泣きそうな顔のトメに投げKiss!