休み中これなかった。
最後まで書いてるんだけど、レスするのに時間かかるので週末に全部投下します。
平日は仕事でこれそうもないので許してください
お待ちしとります。
続き書いていきますが、長いのでもし限界が来たら申し訳ないが明日になるかもしれない
後淡々と書いていくので誤字なんかもあると思う。
まとめるの下手だから長いしわけわからないとこもあるだろうから、
そこはスルーでお願いします
ハル「パパーただいまーぁ」
2日前まで顔を強ばらせていたハルだったのに。今は晴れた表情をして生き生きしてる。
俺「楽しかったか?w」
ハル「うんw ママね。ゾウさんのぬいぐるみ買ってくれたのw」
本当に嬉しそうだ。会わせて良かった。
2日ぶりのハルの笑顔を見てホッとする俺。
ハル「パパー。ママがおなべしてくれるの。いいでしょー?w」
サリナ「俺くんが嫌じゃなかったらねw」
俺「いいよ。今日仕事大丈夫だったの?」
サリナ「うん」
3人でスーパーまで買い出しにいき、サリナが鍋の支度をした。
俺はその間ハルと話しをしていた。2日間のことを嬉しそうに話すハル。
鍋を食べ終わると、サリナがハルを寝かせてくれた。
サリナ「ハル寝たw 本当可愛いね。」
俺「うん。」
俺はサリナにお茶を入れた。
サリナ「ありがとう。俺くん。急に来てびっくりしたけど、本当にありがとうね」
一度は籍を入れ愛し合った仲なんだ。気にならないって言うと嘘になる。
サリナ「えっ…うん。そう。わたしより3つ上なんだけど、すごく誠実で優しい人よ。」
俺「そっか…」
何落ち込んでんだ俺は。
自分でサリナを手放したんだろ。
それに普通に美人だし、男がいてもおかしくない。
俺「そんななわけないよ。俺は本当に女っ気ないからw ただのおっさんだしw
それにハルがいるからハル一筋かなw」
サリナ「うんw あっ、わたしそろそろ帰るね!」
サリナが時計を見た。
俺「あーそうだな。あのさ、たまにはハルに会ってやってくれないかな?」
サリナ「いいの?」
俺「ハルも喜ぶし。それにやっぱり俺じゃ母親変わりはできないから」
ハルもずっとパパの自慢してたよw」
そう言ってサリナは帰っていった。サリナに彼氏がいる。
少し複雑だけど、サリナは新しい人生を歩み、幸せを取り戻そうとしてるんだ。
祝ってあげなきゃな。
そう思った。
それならサリナがハルに会いたい時。ハルがサリナに会いたい時に会えばいいんだ。
それが今ハルにしてあげられる、最善の方法だと考えた。
それからハルは、月に1、2度サリナに会うようになった。
公園で俺の怒鳴り声が響く。
ゆき「うえーーんっ」
ハルの友達のあつし君の妹が泣き出した。
砂場でいきなりハルがゆきちゃん(あつし妹)を突き飛ばしたんだ。
ハルとゆきちゃんのいる砂場に駆け寄った。
ハルは怒った顔で、座り込むゆきちゃんを睨みつけた。
ハル「ぼくわるくないの」
俺「わるくないじゃ分からないだろ。ゆきちゃんに謝りなさい。
どんな理由があっても人に痛いことしちゃだめだって、あれほど言ってるだろ?」
ハルは目に大粒の涙を浮かべた。
俺「ハルごめんなさいは?ちゃんとゆきちゃんに謝れ!」
俺はハルを強く叱りつけた。
大声で泣き叫ぶハル。
砂場の滑り台から滑り降りてきたあつし君が、ゆきちゃんに歩み寄って立たせた。
あつし「ゆき泣くな。痛くないだろ?」
ゆき「シクシク…シクシク…」
俺「ゆきちゃんごめんな。怪我しなかった?」
俺はゆきちゃんのスカートについた砂を払い、ハンカチを渡す。
ハルが泣きながら足をジタバタさせる。
俺「いい加減にしろ」
俺はハルの頬を平手で打った。バシッと強い音がした。
ハル「パ、パパなんて大嫌い。パパなんてもうしらない、、、くぁwせdrftgyふじこlp」
驚いた表情から一変。怒りの表情で目を真っ赤にし俺を見るハル。
あつし「おじちゃん。ハル悪くないよ。ゆきがハルのおもちゃ壊した。」
ゆき「ごめんなしゃい…」
ゆきちゃんの足下には、スコップで凹んだバスのおもちゃが無惨な姿で転がっていた。
そう言ってバスのおもちゃを拾って、ハルを追い掛けた。
あれだけ痛いことするなって、ハルに教えてきた俺が手を挙げるなんて。
家に帰ると、ハルは勉強机に座りふさぎ込んでた。
俺「ハル。痛かったか?パパ叩いたりしてごめんな」
ハルの背中越しに語り掛ける俺。ハルはシクシク背中を揺らす。
でもな。自分がされたら痛いって思うことをしちゃいけないよ。
もし間違ってしちゃったらきちんと謝らないとだめだ。」
ハル「シクシク」
パパも痛いことしちゃったのすごく反省してる。」
ハルのは俺の顔を見ようとしない。
俺「おもちゃはまた買ってあげるよ。だから…」
ハル「あれじゃなきゃだめなの!」
俺の言葉を掻き消すようにハルが叫んだ。
俺「おもちゃは新しいの買えばいいよ。
ハルはちゃんとゆきちゃんにしたこと反省しなさい」
俺の口調も強くなる。
ハル「ママ…ママならおこらないもん。ママならわかってくれるもん」
そんなにママがいいならママのとこいけ。」
俺もカッとなりハルをほっておくことにした。
少し言い過ぎたかなと思いながら、椅子から降ろし静かに布団に寝かせる。
俺「はー」
大きなため息が出る。お茶を飲みながらボーっとしていた。
最近イライラする。
サリナと会うようになってから、ハルはいつも以上に甘えるようになった。
環境の変化と共に少しずつハルが変わりつつある。
そしてハルの心境の変化に、俺自身戸惑うようになりイライラしてるのかな。
嫉妬なんだろうか?サリナにハルをとられたような感覚だ。
父親としてこれほどグサリと突き刺さる言葉は他にない。
そう言えば、ハルに初めて手をだした。
言葉で理解してもらえないからと言って手を出すなんて。。。最低の親だ。
ハルも少しずつ大人に近づいていってるんだ。
理解してもらえないこともある。譲れない気持ちもあるんだ。
それを理解せずに力で訴えかけるなんてな。
そんなことではハルの気持ちが離れていくだけじゃないのか。
何も変わってない。俺はあの時のまま。若い頃の自分と何も変わっていない。
それは心に何か訴えかけるような感覚だった。
急に胸が苦しくなる。ハルを叩いてこんなに辛いなんて。
きっと叩かれたハルはもっと傷ついたに違いない。
あれほど理解してもらえるまで言葉で伝えよって決めてきたじゃないか。
ハルが起きたらもう一度謝ろう。ちゃんと話し合わないと。
そう思った。
テーブルには手をつけていない晩御飯が、昨日のまま置いてあった。
きっとハルお腹を空かせてるだろうな。そう思いハルの部屋へと行った。
俺「ハル?お腹…」
ランドセルはあるので学校へは行っていない。
どこへいったんだ?
まさか。。。まず間違いない。サリナのところに行ったんだ。
俺はサリナに電話した。
サリナ「こんな朝早くにどうしたの?」
俺「ハルがいなくなった。昨日喧嘩したんだ。」
俺「いや。サリナは家にいてくれ。もしかしたらお前に会いに行ったのかもしれない。
俺は思い当たるとこ探すから」
サリナ「分かった。警察には一応連絡するね。補導されてるかもしれないし。」
俺「分かった」
急いで支度して、会社と学校に連絡を入れハルを探しに出た。
サリナからは何も連絡がない。
もしかして…最悪の状況が頭によぎる。
途方に暮れる俺にサリナから着信が入った。
やっぱりハルはサリナに会いに行ったらしい。
電車で向かったのはいいが、サリナの住む方とは逆の路線に乗ってしまったんだ。
迷子になって一人寂しかったろう。結局駅員が保護し警察がサリナに連絡をした。
少し安心する俺。
じゃ俺迎えに行くから、今ハルどこにいるか教えてくれる?」
サリナ「いいの。わたしに連絡あったから。
きっとハルも俺くんに会いにくいと思うの。わたしにまかせてくれないかな?」
仕方がないとことだ。今実際にハルと会って何て言えばいいのか分からない。
サリナ「またハルと会ったら俺くんに連絡するから。安心してね。」
俺「あー…すまん…」
俺が迎えに行きたかった。でもハルはサリナに会いに行ったんだ。
連絡を待つしかない。
俺は意気消沈し、重い足取りで家路についた。
サリナ「俺くん?ハルは無事迎えにいけたから。」
俺「ハルは…ハルは…怪我とかしてなかった?」
サリナ「うん。すごく泣いたみたいだけど、今は大丈夫。
今日はハル、わたしが連れて帰るね」
俺「え…あー…ハルと少し話せないかな?」
サリナ「ごめん。今日はハルも色々混乱したみたい。また少し落ち着いてから連絡するね。」
俺「そっか…分かった…」
一言元気な声を聞きたかった。一言ハルに謝りたかった。
この時、俺の中でどうしようもない不安を掻き立てられていたのを覚えている。
サリナ「ハルは今はまだ俺君に会いたくないって。」
俺「一言でいいんだ。ハルと話したい」
サリナ「俺君?ハルがどうして怒ったのか知ってる?」
そんなこと。。。俺がハルのことブったからだ。
そう思ってた。
サリナ「それもあるかもだけど。ハルのおもちゃ。
ハルが何よりも一番大事にしてたモノなんだって。」
その言葉でハッとした。バスのおもちゃ。
俺が初めてハルに買ってあげたおもちゃだ。
サリナ「多分…覚えてるんだよ。
だってそれが大切なものだってずっと思ってきたんだよ。」
そう言えばいつも大事にしてた。
新しいおもちゃを買ってもそれだけはいつもハルのそばにあった。
色褪せて傷だらけなのに。ハルは大事にしてくれてたんだ。
今は普通に働き普通に生活を送れてる。好きなものだって買えるんだ。
俺はあの日、家を失いハルと2人人生のどん底にいた。
当たり前の環境もその頃は当たり前じゃなかった。
その頃の気持ちを、小さなことがどれだけ幸せで大切なのか忘れてしまっていた。
このバスのおもちゃは一つの思い出で、何より大切な宝物なんだ。
それを俺は簡単に買えばいいだなんて。。。
ハルの気持ちを踏みにじったのかもしれない。
言葉にならない気持ちが込み上げ、ただ胸が苦しくなった。
俺自信もサリナに会って話したいと思ってた。
ハルにとって何が大切かを考えた。
俺とサリナ、両方がそばにいることがいいに決まってる。
「もう一度やり直そう」
今すぐじゃなくても。少しずつでいいんだ。三人で暮らそう。
そうサリナに言おうと決めていた。
サリナ「今日はママに預けてる。学校にはちゃんと連絡してあるから。」
俺「ごめんな。色々迷惑かけて。ハルはどうしてる?」
サリナ「元気にしてる。俺君の話ししたら拗ねるの。でも本当は会いたいんだと思うよ。」
俺「そっか。」
ぎこちない会話。言わなきゃ駄目だ。
ちゃんと言わなきゃ。
サリナ「あのね…相談があるの。あっ?」
サリナの表情を伺う。喜べる相談ではないのは明らかだ。
俺「サリナからどうぞ」
俺「こ、この、この間の車の彼?」
馬鹿。動揺する俺。
サリナ「うん…そう。この間プロポーズされたの…」
俺「……」
そりゃ彼氏がいたんだ。俺が期待する展開になるわけがない。
心配そうに俺を見た。
俺「あっ、あっそーだよなw 彼氏とはうまくいってるんだw
良かったw本当w サリナがいい人って言ってんだし、間違いないよwうんw」
馬鹿みたいに明るくして祝福までしてる俺。情けない。。。
サリナ「ありがとうw」
ニッコリ笑顔で答えるサリナ。本当に嬉しそうだ。
とてもじゃないが言い出せる状況じゃない。もう一度やり直したいなんて。
今さらだよ。本当今さら。
俺「いや。俺は…あっ、ハルのおもちゃ治したんだよw これハイ。」
紙袋からハルのバスのおもちゃを出した。
ボロボロだけど、なんとか動くくらいは修復できた。
サリナはまだ何か言いたそうにしてる。
俺「どうした?」
サリナ「うん…ハルのことなんだけど…」
言いづらそうにしてる。
俺「まだサプライズでもあるのか?w
何だよ。何でも俺に言ってくれればいいよw」
皮肉を言いながらもこれ以上嫌なことは聞きたくない。
サリナ「ハルね…わたしに引き取らせてくれないかな…」
少し悲しげな表情をするサリナ。
俺「え…いや…」
でも…ハルのそばにいたいの…わがままだって分かってる…」
サリナは目に涙を浮かべ俺にお願いする。
俺「ハルはなんて?」
サリナ「ハルにはまだ何も言ってないよ…
こんなこと言うなんて無神経だと思うんだけど…もうハルに彼を会わせたんだ。
彼すごく子供が好きで面倒見もいいの。ハルもすごく懐いてた。」
サリナ「彼がハルと3人で暮らそうって言ってくれてるの。
わたしも彼と住むようになったら専業になろうかなって…
ハルとの時間も増えるし、ハルにもその方がいいと思う…」
俺「うん…」
サリナ「昔はあんなに無茶苦茶してたのにね…俺君もいいパパになったよ。
俺君にはハルを育ててくれたこと、すごく感謝してる…だから…」
昔は自由気ままに勝手してきたんだから返せと言わんばかりだ。
サリナ「だからハルを引き取らせて…」
沈黙が2人の間に続く。
サリナはハンカチで鼻をすすりながら、俺の顔を伺い答えを待っている。
俺「あのさ…ハルに会わせてくれないかな…」
サリナ「うん…」
ハルとは週末会うことになった。
俺の答えは言うまでもない。ハルを渡す気なんて毛頭ないんだ。
それでも複雑な気持ちではあった。
サリナも母親だから、子供の成長をそばで見届けたいと思うのは当然のことなんだ。
ハル「パパー」
気づくなり俺に抱きつくハル。どうやらもう怒ってはいないようだ。
サリナ「じゃ、わたしはこれで。また連絡くれる?」
俺「分かった」
サリナと別れ、電車に乗り大きな公園へと向かう。
ハルは俺の手を握り、もう片方には俺がサリナに渡したバスのおもちゃを持っていた。
俺も嬉しくて大人気なくハシャいでしまってる。
ただ不安な気持ちを誤魔化すようにしているだけなのかもしれない。
ハル「パパーw たかいでしょーw」
俺「うん 上手い上手いw」
朝早起きをしてハルの好きなものばかり入れた弁当を作った。
俺「ハルの好きなウインナーも肉巻きもあるぞ。
パパ頑張って作ったからいっぱい食べてくれる?」
ぼくのすきなのばかりでうれしー」
俺「ハル。ママ好きか?」
ハル「うんw じゅぎーw」
口一杯におにぎりを詰め込み返事するハル。
俺「ジュン君(サリナの彼氏)はどうだ? ハルに優しくしてくれたか?」
ハル「…」
少し暗い表情をするハル。
ハル「やさしいよ。おじさんカメンライダーのショーにつれていってくれるの」
俺「そっかw」
俺は一生懸命に笑顔を作る。
ハル「パパもいく?」
俺「うんw つれていってくれるの?」
ハル「うん! ママにおねがいするねw」
ハルの笑顔が無償に愛らしくてギュッと抱きしめてしまった。
ハル「うんwパパも?」
俺「パパは一緒に住めないよ。」
ハル「いやーーー」
急に怒って大声を出すハル。
俺「ハル。パパとママはもう一緒に住めないんだよ。
だからハルはママと一緒にいてあげてくれないか?」
歯を食いしばり泣きながら怒るハル。暴れるハルを力強く抱き締めた。
今日ハルと会うまで、絶対にハルを渡さないと決めていた。
けど昨日サリナの彼氏のジュンが俺に会いにきたんだ。
だからハル君にはもっと環境のいい学校に通わせたいと思ってるんです。
お願いです。必ず幸せにしますから」
俺「サリナに頼まれたのか?サリナのためだけなら無理だよ」
ジュン「いや、勝手に来ました。
サリナの笑顔をずっと見ていたいし、悲しい顔は見たくないんです。
サリナのためって言うのは事実です。
でもハル君に会って、この子の父親になりたいって思ったんです。」
帰り際サリナには内緒にしてくれと頼まれた。
よくできた男だと純粋に思った。サリナが選んだ男なんだ。
嫉妬する自分が恥ずかしくなるくらいに、ジュンに好感をもてた。