部活の先輩からそいつが学校辞めたことを聞いてマジで笑いが止まらなかったあたり
私の人間性も相当だなぁとか思ったり
誰にも言わないって言ってはいたけど
どこからともなく漏れたようで、たまに妾の子とか言ってくる人がいた
私はあまりそういうの気にしないというか
あんまり深く考えてなくて、仲のいい友達いるし
毎日そこそこ楽しいし関係ないやって思ってた
今思うと気にして母に問いかけたりしてたら
母の心労になっただろうなぁと
県内の駅弁大を志望校にしていたら、母から猛反対された
私立に行ってもいいからそこだけはやめてくれって
その時は理由わからなかったけど
ミキがその大学を志望していたからだったようで
父や正妻と同じ学校にならないよう情報交換があったよう
仕方なく隣の駅弁大に行くことにした
距離的には実はそんなに変わらなかったし
一人暮らしとかちょっとめんどくさそうだから頑として断った
大学には一般で入るつもりだったけど
枠空いてるからって放り込んだ推薦が受かってしまって
早い時期から暇になった
でもせっかくだからセンターを受けてみたくて思い出受験みたいなこともやった
ボクっ娘ってリアルで見たことねぇし
とか思いながら
廃棄とか社員割みたいので食べ物とか色々持って帰っては
手抜き晩御飯として母と食べてた
高校の時は、ちょっとなんというかギャルというわけでもないけど
黒髪清楚の女子高生って外見じゃなかったから
大学入学を機にちょっとイメチェンすることにしたり
大学でもすぐ友達もできたし、テキトーなサークルに入って
割りと楽しい毎日であっという間に時間が流れた
元々受験するつもりだった大学へ行くことになった
1週間くらいあっちで過ごしますよっていう
特に深くは考えず、母にはサークルで合宿と嘘をついた
嘘をついた理由はなんとなく、あれだけ反対されたから言い難かっただけなんだけど
実際にそっちの大学に行ってみると
まぁ、これならどっちに行っても一緒だったかなっていう感じ
初日、みんなで学食を利用することにしたんだけど
そこでなんとなく見たことあるような人がいた
髪型とか服装とか女子力MAXみたいな感じだったけど
間違いなくミキだった
ふとミキと目があって、すぐに目をそらされたんだけど
2度見してきて、なんだか気づいたような顔をした
ものすごい笑顔でこっちに駆け寄ってきたミキは
>>1!!!?なんでいるの!?ここ受けてたの!!!?
と叫ぶように質問してきた
私はちょっとびっくりしながら、説明するんだけど
その間もミキはニコニコしててなんだか昔と中身は変わってないのかなぁと嬉しくなった
ミキと二人でご飯に行くことになった
最初は楽しくおしゃべりをし、昔話で盛り上がり
お互いのファッションチェックみたいなことをしてみたりとなんだか私の女子力まで上がったようだった
一軒目の店を出て、2軒目に入ったところでミキが真顔になった
>>1は全部知ってる?どこまで知ってるの?
と聞いてきた
私はなんのことかなぁと思って、何が?って聞くと
少し考えた後に
>>1のお父さんと、私のお父さんのこと
と切り出した
ここまで言われてもちんぷんかんぷんな私は本当に何も知らなかった
高校の時に言われたことなんてすっかり忘れていたし
私とミキの関係や家族の関係
かなりショッキングだったし、せっかく会えたミキともこれっきりかな
なんて考えたりもしてかなり気分は沈み込んだ
ミキも高校卒業時に私との関係や諸々について説明を受けたらしい
ミキは、ずっと姉妹がいたらいいのにって思ってたけど
まさか>>1がそうだったなんて考えもしなかった
でも>>1とのことを知って、血がつながっていることは嬉しかったし
親はああ言っているけど、これから内緒で連絡とろうよ
と言ってくれた
私としてはミキにそう言ってもらえたことはとても嬉しかった
ミキの手には届いていなかったみたいで
ミキの母が全部処分したいたよう
でも、普通に考えて
正妻の子であるミキと、妾の子である私が仲良くなるなんておかしいと思って
ミキにそれを伝えると、それは親の都合でそうなっちゃっただけで
私たちには関係ない、私の友達は私が選ぶ
とか言ってくれて情けなくも泣いてしまったり
お互いの家にはさすがに行けないけど
バイクの後ろにミキを乗せて遠出してみたり
キャンプに行ってみたり
お互いの彼氏と合わせて4人で旅行してみたり
多分、十分リア充と言えるような大学生活を送ってたと思う
3年生になると就職活動になるんだけど
ここで結構苦労することになった
そのうち、ご両親は何してるの?とか言われることも出てきて
父はいませんって言うと、そっか、で終わるところと
かなりしつこく突っ込んでくるとこがあって
かなり精神的に辛かった
そのうち、母の批判までするような面接官もいて
本気でイライラするようになっていった
そういう企業はもうこっちからお断りなきもちで、
面接が受かっていても、次の面接ブッチした
そっかで終わるところは最終まで行くんだけど
なんだか父のことをつっこまれるんじゃないかと思うと
体調が崩れてしまって会場に行けなかったり
もうノイローゼみたいな感じ
精神的にくたびれまくりで見事に時期を逃した
それでも9月になってようやく内定がもらえた
この頃から、ミキと一緒に親に今の状況を報告しようって話が出てきた
卒業する頃にでも、ミキと私の親に全部話す
社会人になってしまえば、親は完全に関係ない
ってことで、実際に卒業式の翌日話した
続けてくれ
最初に店に来たのは、私の母だった
母はとても驚いた顔をして今にも倒れてしまいそうだった
私から説明をすると母は泣きだして私とミキに謝りだした
そのうち、ミキの両親がきた
特にミキの母は、私と私の母に気づくとものすごい剣幕になった
ミキが両親におとなしく席につくように言い、
二人で親3人に向かって今までのことや知ってることを全部話した
ミキの母はかなり不機嫌だったけどどうにか平和に終わった
それでも結局、和解ということにはならなかった
元から和解してもらうためにやったわけじゃなかったし
私達二人はもう親友状態なんだから親が口出しすんなよ
元はといえば、父がまいた種なんだぞっていうことを言いたかっただけで
お互い結婚もして子供もいてそこそこに忙しい毎日です
ちゃんと夫は別々
どっちも正妻の座を射止めました
ちょっと終わり方あれだけど
私としては、母が愛人だったことは生きるにあたってそこまでマイナスじゃなかったし
旦那も全部理解してくれた上で、母と同居をしてくれてるし
結局、人生なんて決めるのは親じゃなくて自分なんだなぁって思いましたおわり
実際騙したのはミキの母だったりして
母は全然魔性じゃないよwwww
悪いのは全面的に父だと思う
母も父が既婚だとは知らなかったそうなので
ただ、母もちょっと精神的に幼いというか
若干の不安定さがあるのは間違いないと思う
でも娘のおまいが優秀だったのは
会社社長であるその糞親父の遺伝子が強かったんだろうな
皮肉やね