祖母が急に倒れて危篤になったときの伯父(祖母の息子)。
祖母は倒れた時に、私のイトコの子供(6歳)と一緒にいたんだけど(祖父は別室にいて、子供が呼びに来るまで気が付かなかった)伯父は病院に駆けつけた時、その子供にいきなり怒鳴り散らした。
「どうしてすぐ救急車を呼ばない!なんで具合が悪い事気付かなかったんだ!」
周りに窘められても6歳の子に「事前に気付かないお前が悪い」って延々怒っててほんと神経わからんかった。
今夜は危ないという事で、親戚たちで寝ずの番をすることになり、私がみんなの為におにぎりをたくさん買って置いておいたら、また伯父が「こんな時に物を食べようなんて非常識だ。血も涙も無い」って言い出した。
さっき「仕事・学校があるから」ってさっさと帰ったアンタの妻子、そのおにぎり食べてたけど。と他の親戚が言うとフンっと鼻を鳴らして帰って行った。
その時は、お前が氏ねばいいのにと思った。
うちの6歳なら、一晩中自分を責めて泣く位のショックを受けると思う。
金も手も出さない奴程口出す法則だな。
しかも結局帰ったのかよ!
6歳なら、ひいおじいちゃんに報せに行っただけで上出来だわなあ。
緊急事態になるると、誰かを悪者にすることで優位を保とうとする馬鹿が出てくるけど、それにしたって6歳児相手になにをってあきれるしかないね。
臨終からお通夜までの間に手当たり次第に周りの人間に「非常識だ」「不謹慎だ」「こんなときに・・・」って怒りまくってた。
集まった子供たちが漫画読んでても「不謹慎だ」
テレビつけたらすっ飛んできて「非常識だ」
話しててちょっと笑ったら「こんなときに・・・」
とにかくみんなが暗く沈んでいないと駄目らしい。
もうすぐお通夜ってときに場を仕切ってくれてた町内の長老格の人が見かねて「あんたの言ってることはおかしいよ」って注意してくれた。
我々子供のほうにも「みんな笑っていいんだよ。漫画見てもお菓子食べてもいいんだよ。お婆さんも君たちと最後のお別れに笑顔が見れなかったら寂しいよ。みんな暗い顔してたらお婆さんかわいそうだからね」って言ってくれて気が楽になった。
叔父さんブツブツ言ってたけど誰も相手にしなかった。
その時の子は今中学生で、おにぎりをモリモリ食べる実にいい子に成長してます。
当時は皆フォローしたけどかなり落ち込んでて、少し大きくなって病気の事を理解出来るくらいになってから「すぐ知らせに行って偉かったし、あの時はすぐ病院に運んだけどどうにもならなかった」と言う事を再びフォローしていたみたい。
伯父はというと、居づらかったせいか、伯父家族一同通夜の食事は離れた席にいて酒も飲まず帰り、葬式も式の最初だけ出て帰っていった。
葬式もまともに出なかった伯父家族とは、親戚みんな没交渉。
仏壇をうちで預かりたい、と言う伯父から「お前に任せられるか」と、次男の方の伯父に仏壇も取り上げられてた。
これが非常識かと言われると分からないけど、子供や親戚たちの気持ちを考えると、仕方ない結果かなと思う。