ビザの必要無い範囲でのんびり気ままに旅をして、最後に滞在した宿での出来事。
その宿には小学校低学年?くらいの小さな女の子が居たんだけど、いきなり初対面の俺の手を掴んで何所かへ連れて行こうとする。
「なんて糞ガキだ!」
と思ったが、女の子の方は俺を気に入ったらしく部屋に遊びに来るようになった。
天気が悪かったせいで、2泊3日の内、無理に散策に出た数時間以外の大半を子守をして過ごすはめになった。
第一印象は最悪だったが、あれ以来悪さはしないし、一緒に居るうちに情も湧いてきてそれなりに楽しい時間だった。
チェックアウトの日、女の子が手紙をくれた。幼い子供が書いた異国の文字。何て書いてあるのかサッパリわからない。
だけどとにかく嬉しくて、彼女の目線までしゃがみ感謝の意を示すと、抱きつかれキスをされた。
帰国後、手紙の内容が気になった俺は知り合いのつてで、留学生に翻訳して貰い、その内容に絶句した。
「とても楽しかった。好きになったから殺せなかった。一緒に死にたかった。さようなら。」
子供が書いた拙い文字と文章だから、真意は不明だし自分の翻訳も自信が無い…と、留学生はフォローしてくれたが、彼の表情を見るに恐らく内容に間違いは無かったと思う。
僅かな時間だったけど一緒に過ごした感じでは、少しおませな至って普通の女の子に見えたが、まさか自殺を考えるほど不遇な生活をしていたのだろうか?それとも不治の病??
それから暫くは、様々な妄想や不安、恐怖が入り混じったモヤモヤした日々が続いた。
最悪、彼女の実態と生存確認をしに行こうとも考えたが怖くて出来なかった。
あれから数年、未だにふとした時に彼女のことを思い出します。
元気に成長してくれていたら良いのだけど。
自分も旅先で現地の子と仲良くなったりしたんでゾッとしたわ。
自殺云々じゃなく、バックに居る人物に、旅人を殺して金と持ち物を奪え、と
教育されてたんだと思うよ でも出来なかった、と
夕方、女性が町を歩いていると、前から全盲の男がやってきて
ある工場にこの書類を届けてくれないかと、女性に封筒を差し出した
快く引き受けた女性が何気なく振り返ると
盲目の男は杖を小脇に抱えてスタスタ立ち去っていく
不信に思った女性が封筒を開けると
「今日の最後の獲物はコレ」と書かれた紙が出てきた…
実話かどうか知らないが、当時少なからぬ行方不明者が出て
そのうちの何人かが冷凍倉庫で見つかったという事件が本当にあったらしい
食糧事情が酷かったから、
食肉として売られたんじゃないかという噂が広まったんだろうな
第一次世界大戦後のドイツでの話。 というバージョンを読んだ事あるわ
ドイツの同じ町に2人の殺人鬼が出没してた事があったから
それを基にした都市伝説。という説明だった