授業はものすごく面白かった。
1回でも欠席・遅刻・早退・居眠りしたら即単位を落とすという今時珍しい厳しさだったが、
とにかく内容が面白くて。
その先生が赴任してきて1年目は小教室だったんだけど、
「生物学がヤバい!」という口コミが学内に広がり、
2年目は大学で一番大きい講堂+大スクリーンでの講義になっていた。
そして学期末にテストは無く、ノート提出とレポートのみ。
テーマは、
「俺を楽しませてみろ」←これ。
このテーマを発表した時先生は、
「生物学のレポートとかいらねえから。
俺全部知ってんもん。つまんねーもん。
お前ら一回も欠席遅刻早退居眠りしてないんだろ?じゃあもういいよ。
お前らの好きなもんをレポートにして俺に教えてよ。
テストかレポートのどっちかは実施しろって大学がうるさいからさ。
ウィキペディアとか使ってもいいよ、面白けりゃ。」と言ってた。
真面目な友人はそれでも生物学関連の事について論じて、優・良・可・不可のうち「可」。
自分は「初音ミクは何故ブレイクしたか?」というテーマを選び、優をもらったw
ちなみに先生が優秀作品として授業で取り上げたレポートは、
「エヴァンゲリオンのオープニングで映る木」について論じた学生がいて、
レポート用紙40枚ほどあったらしい。(枚数制限はなかった)
「『エヴァに出てくる木』のレポートは最高にクレイジーで笑ったね。笑った。
俺の授業をおもしれーってお前ら言ってくれるだろ、それは俺が楽しんで講義してるからだよ。
おんなじように、お前らが楽しんで一生懸命書いたレポートは面白くって仕方ないね。」
と言っていた。
パワフルでめちゃくちゃカリスマ性のある先生だった。
卒業してからかなり経つけど、またあの先生の授業を受けたいな。
昔、特別講師で授業を受け持ったんだけど
学生のレポートって確かに面白くないんだよね。
皆内容が同じなのよ。
そりゃ、同じ授業聞いて同じテーマで書くから似るのはわかるけどさ
授業の内容なぞったレポートに何の意味があるのか疑問になるよ。
そして、そういうレポートは可か良くても良しかつけられない。
だって優つけたら皆、優になっちゃうもん。
少なくとも人と被らないようにしないと、どんなに良いレポートでも良が限界だよ。
「初音ミクは何故ブレイクしたか?」は生物学のレポートしても悪くないテーマだよ。
擬態や生き残り戦略、生物と疑似生物の共通点と相違点
体裁さえ整えたら立派な論文にもなると思うよ。
他はどうか知らんけど、俺が授業を受け持ったとこは
優は何%以下で、良は何%以下でって制限があったから
量産型のレポートだともう良を取るのもほぼ無理だったよ。
そっかーレポートでの相対評価って大変だね。
何百人の同じようなレポート読んでたら頭おかしくなりそう。
初音ミクのレポートはすごく気合を入れて書いたよ!w