ただ面倒だったのが飲み会の後、帰りの電車が部長と一緒で1時間弱部長の愚痴を聞き続けなければいけないことだった。
大体会社への愚痴。制度が云々、社宅が云々、給料が云々ととにかく止まらない。
その中でもひどかったのが役員達への文句。
あいつら仕事してない、さっさと居なくなれ。
俺はあいつらの隣で酒を飲んでもお酌しないでずっと隣に座ってやるwどうだかっこいいだろwwなどと誇らしげに言ってきた。
同意求められても困るので話を逸らそうとしても、さっきの話だがと話を戻される。
声もでかいし口悪いし車内の人もいい気はしなかったと思う。
そんなことが続いたある日、新人Aが職場に入ってきた。帰る方向が同じだったため飲み会後の愚痴を聞くメンバーに入った。
部長は相変わらずだったけど、Aは「へーそうなんですか」と嫌な顔せず聞いていた。
年末近くになり新人達が幹事で会社全体の忘年会をやることになった。
もちろん役員も呼ぶことになるが、部長はいつもの愚痴の中でAに、役員のアイツは呼ぶなよとか冗談交じりに言ってた。
「そういうわけにはいきませんよwwあっでも部長の席からは離しておきますから」とあしらってた。
というかそれぞれのテーブルに新人と別の部署の部長職以上の人を配置してばらけさせた感じ。
で忘年会スタートと同時に新人達が各テーブルに酌をして回る。
そんな中Aは全く動かず自席にいた。
見かねた先輩が「普段はみんな手酌でいいけど、こういう時は一回でいいから自己紹介のつもりで回ってきな」と言った。
そこでAは「うちの部長があの方たちには酌をするなと言ってるんです。」と言った。
どういうことかと聞かれAが話すと、そのテーブルにいた役員が静かに激怒。
人気のないところに部長を呼び出し説教。
「会社や我々に文句があるのは結構。直接言いづらいのもわかる。だがそれが部下の教育に影響を与えるのはよくない。
まして彼ら新人は素直で未熟だ。君の文句を聞いて彼らに何の得がある?君は聞いてやる立場でないか。
言いたいことがあるなら感情的にならず理路整然と会社に話してくれ。
管理職の君ならできるだろ。私たちはそれに真摯に向き合おう。
今回の件は私までに留めておく。Aとも変わらず接するように」
計画してやったのかAに聞いたら幹事の仕事、同じテーブルに偉い人がいる、と色々考えて変に緊張して乾杯の一杯で酔っ払ってしまい動けなくしまい酌ができなかったこと、
うちの部長が~についても耳にタコができるくらい聞かされてたのでつい口走ってしまったと言っていた。
その後、部長が飲み会に参加する回数が減り(本人曰く、飲むとつい愚痴り屋になってしまうから)
代わりに勤務時間中に困ってることないかとよく聞いてくれるようになった。Aに対しても差別することなく接している。
Aの一言からみんなが幸せになれたという話。
ダラダラ長くなってしまった。
今年の忘年会の誘いが来て思い出して書いてみた。
自分酒飲まないんでマナーが分かんなくて座ったままだった
まあメガネオバにお酌されても嬉しくないだろうけど
お酌じゃなくても、忘年会とか勧送迎会あたりなら、上司にも部下にもいろんな人のトコに声かけに行く人いるよね。尊敬するわー
怒り方が上手な人って尊敬しちゃう。
ここでキレただけだったら、きっと部長も腐ってただろうし、Aも酷い目に遭ってたかも。
いい話が聞けて良かった。