朝、会社に出勤前俺はいつものように、パソコンでメールチェックしたところ、
いつも利用させてもらってるフィギュアの通販サイトからメールが着ていた。
(華淋様のフィギュア発送済みメールきとるやないけ!もう家に着いてるじゃん!おかんメールしろや!)
俺はウキウキしちゃってもう嬉しかったんだよ。ジグズトイっていう会社の華淋様フィギュア…楽しみでさぁ…
嫁との朝ごはんもいつもより機嫌良く接して、
嫁「機嫌いいね♪ご飯美味しいね♪」
つってイチャイチャしながら最高の一日のスタートを切ったわけだ。
もちろん今日は実家に帰るから、華淋のアカウントでメール作成フェイズを忘れずにしておく。
これが後に大災害をもたらす。
嫁 の 居 る 家 に 携 帯 を 忘 れ た ! あ は !
おかしーな。今でも不思議だわ。
テンション高かったから、カバンにバカンって叩きいれたハズなのに…
気づいたのは会社の昼休み。
アレーおかしいなー。携帯ないなー。ってこの時は全然何も思わなかった。
昼飯時に気づいたから、カバンの中になければ、机の中に入れたんだっけ?そうでしたっけ?
って呑気にしてた。
華琳様(名前指摘ありがとうございます。真名を間違えるとは…。これ打ち首獄門だわ…)
からメールきてるかなー。すぐ返信できないから怒るかな華琳のヤツ…フフッ
そんな風に軽く思ってた。(程昱ちゃんではない)
嫁もちょっと躊躇したりして恐る恐る見たんだろうな。
開いたら着信じゃなくて、メールで、
見ちゃっていいのかな?…でも…見ないようにしてるし…けど…ううん…
まぁ見るわな。
絶対病気だけど
そのまま突っ走れよ>>1
んー。ちょっとやばいかな?家に忘れたとしたらちょっとどころじゃないかも?
でも普段ワイフには携帯は見ちゃいけないよって教育してるし…
うん!大丈夫!とりあえず実家に帰ってフィギュアを堪能してから家に帰ろう!
流石に連絡しないで夜自宅に帰らないのは非常識だから、泊まるのは諦めて今日は帰ろう!
華琳にはごめんねちゅっちゅして勘弁してもらおう。そうしよう。
そんな事を考えながら俺は実家に向けて車を走らせた。
あせって事故や、警察に捕まったら大変だ!逸る気持ち抑えつつ、
抑制された感じになんか俺は興奮しつつ(私気持ち抑えられてるかしら…///)
走った。
この時すでに嫁は華琳様からのメールを読了している。
しかし、ここで帰ればまだ最悪の事態は免れたと、後に俺は思った。
ちなみに紫苑と真桜がいいです
相手が引くようなコアな内容なら処分しろ
華琳様!華琳様!ワタクシめが今閉ざされた空間から開放してあげますぞ!
ええい!春蘭!秋蘭はなにしてるッ!(←華琳の専属の護衛みたいな姉妹)
と脳内で華琳様を助ける妄想に取り付かれつつ、玄関を開けた!!
母が居て
「○○。またなんか届いてたわよ。またなんかフィギュア買ったの?」
って早速聞いてきたが、
俺は「うるせぇ!」と言って華麗にスルー。おかんを相手にしてる場合じゃねぇ!!
そのまま階段を駆け上り自分の部屋に直行。
そして華琳様の救出に成功した。
出来は良かったよ。本当に。その素晴らしさを語りたいけどさ、
時間がかかっちゃうので割愛しますwwフヒ
頑張って病気治るといいな
俺は興奮しつつ鑑賞して、華琳様の置き場所確保するために棚を整理し始めるわけですよ。
またこれが時間かかるんだ!
すでに華琳様のフィギュアは同じサイズくらいのフィギュア(ペンギンパレードという会社の)
があるためダブってしまう。だからその二人を並べるとなんで華琳様二人いるの?おかしくね?ドッペル?
ってわけわからなくなってしまう訳ですよ。
だからすでに居た華琳様のために新しい場所を作り、元いた場所にnew華琳様を置く。と。
そんで久しぶりの抱き枕華琳様に挨拶…とか、他の恋姫フィギュア達とイチャイチャしてたら、
そんなこんなで夜11時くらいになってしまった。
ちょっと早く自宅帰らないとやばいな。。ちょっと心配させちゃうかな…。
と思い始めたが(ちょっとは俺の口癖///)
おかんが「御飯作ったから食べて帰りな!」っていうもんだから、帰りが12時頃になってしまった。
おかんの優しさが目に染みるぜ…。さっきはうるせーって言ってごめんね。
飾らない
箱のまま積む
嫁からしたら旦那実家が信じられない状態だろうな…
実際>>1はもう離婚してんだろ?
離婚なんてしてないです。ま…まだ…
嫁の事は大好きですから…
ちょっと嫌な予感が胸をよぎる。
遅くなるときはいつだって俺は妻に、
「今夜はちょっと遅くなるから…。心配しなくていいよ。うん。愛してる。」
なんて電話したりしてる。
連絡無しにこんなに遅くなったのは始めてだ。
もしかしたら泣いてるかも。つーか俺の携帯見てるかも?
だって遅かったら心配で電話するじゃん?コールしたら部屋のどこかで鳴り響く着信音。
あれ?携帯忘れたのかしら…携帯…携帯…携帯ある…携帯がある…やばいよやばいよ。
どうシュミレーションしても嫁が携帯を見る確率は80…いや…9…0…?
冷や汗を流しながら自宅のガレージに車を突っ込む。
部屋に明かりがついてる…
俺は後悔した。あー。やばいなー。たぶんやばいなー。
これたぶんやばいなー。家の雰囲気がなんか半端ない。
華琳様の試練か?これ。なんていい加減にしろと殴ってやりたい様な事も思っていた。
そ し て 俺 は 惨 劇 の 扉 を 開 い た 。
遅筆で申し訳ないです。
玄関の音を静かに開ける。
リビングから光が見える。
ん?もしかしたら大丈夫かも!なんか心配しすぎたかもw
となぜかここにきて楽観的になった俺は、あえて堂々とちょっと元気にリビングに突入することにした。
「うぃーす。ちょっと実家に寄って帰ったら遅くなっちゃったよーw」
嫁はテーブルに俯いて座っている。
「ごめんね?遅くなって心配した?待っててくれ…た」
その時、俺は信じたくないものをテーブルの上に見る。
携帯だ!!
しかもランプピカピカしてない!嘘!まずい!見られたよ!華琳様からメール見られた!
エマージェンシー!エマージェンシー!
「どこ行ってたの…?」
「あ…え…その…実家って…」
俺は平静を装いつつ携帯に手を伸ばした…その瞬間、
パシンッ!
ビンタされた。
ちょっと耳に掛かってるビンタだった。
耳痛い。昔おかんにビンタされた事を一瞬でなんか思い出した。
嫁の顔が怖い。無表情で、人って本当に怒ると無表情になるんだなって思った。
「誰?…はなりん…って?」
鼻琳!
はなりんじゃないよ。それはかりんって読むんだよ嫁。
俺は鼻琳という新しいキャラクターが可笑しくて、だけどメールがバレたことが
恐ろしくて、二つの相反する感情が混ざってしまい、不思議な顔をしていたと思う。
「違うんだよ嫁…。落ち着いて話を聞いて欲しい…お願いだ。」
泣きたかった。泣きたかったけど、俺の中で鼻琳というキャラクターが頭をよぎる。
鼻がブツブツしてて、ちびまる子ちゃんのハマジみたいなキャラクターが
俺の中では出来上がっていて、頭の中で暴れまくっている。
「誰なのよ!…誰なのよぉ…うっ…うっ…」
ついに泣き始める嫁。俺も申し訳ない気持ちでいっぱいなっている反面、嫁を愛おしいと
思う気持ちも沸いていた。
嫁のことは大好きとか愛しいとか書いてるが浮気女がバレた時に言う「好き」と一緒
ああ、可愛いな嫁。そして馬鹿だな。馬鹿だ嫁。
ちょっと微笑ましく思い、油断していたら俺の中の鼻琳が
「ヒャハハーっ!鼻パックで沢山とれたぜー!」
と叫びだすもんだから、
「プシッ」
と俺は吹いてしまった…
それが妻の逆鱗に触れてしまった。
今思うと嫁のスイッチの入った音を本当に聞いた気がする。
ピシッ…
床のしなりかもしれないけど、そこから嫁が鬼の形相と化した。
俺と鼻琳はヒョエ〜!っとその変化にびびりまくった。
「…ねぇ。私見たよ。携帯…
今朝からそこに置いてあって、ピカピカしてたけど見なかったよ。」
やばいやばい。まじでやばい。キレてる。身の危険を感じた。
てゆうかこれで100%嫁は携帯を見た。と思った。
鼻琳は包丁のありかの確認しとけ…とかアドバイスしてた。。
夕方になっていつも帰ってくる時間になってメールがきたの…」
だ…誰だ?俺は思った。そいつのせいで嫁は俺の携帯を見てしまったわけだ!糞!誰だ!
「もしかしたら、家に居る私宛に、貴方が遅くなるって…会社のパソコンからメールしたかもしれないって…思って…」
「ちょっとごめん…」
俺は震える手で携帯を開いた。まず、新規メールのアイコンが無いから
華琳のメールは確実に見られてる…。
ここまで追い詰められてるのに、まだわずかな希望を信じていた楽観的な男である。
そして受信ボックスを開いた瞬間、信じられないものを目にした。
17:25
Form おかん
subject またなんか届いてたわよ
糞ぉぉおおおおおおおお!!!!!おかんかよぉおおおおお!!!!!氏ねぇええええええ!!!
「けどね…」
ああぁ…くる…爆発の波が来る…。
鼻琳が工事の現場で被るような黄色のヘルメットを被って俺に警告してくる。
…あと5秒…いやもうすぐに…爆発する…ぞ
全身で感情の爆発の波を感じる。ビリビリする…
「そのッメールのしたのっ!!新しいメールも見ちゃったのよおおおっっ!!!!!!!」
カシッ!!!!!!
携帯を取り上げられて、床に叩きつけられた。
「なに!ねぇ!!なに!!!!
何してるか分かってるの!?ねっ!全部嘘だったの!この人のっ今までのメールは
何っ!なんなのぉお!?
今まで何してたの!!!!!ねぇ!ねぇええええええええええええっ!!!!」」
絶叫だった。胸を掴んでくる嫁は聞きたい事が色々ありすぎて、混乱しているようだった。
怖かった。恐ろしかった。だけど、やっぱし愛しさも感じていた。
こんなに怒るのは自分のことをそれだけ愛しているからだと。
ここで嫁が最初に見た、俺が今朝に華琳アカウントで携帯に送ったメールを記載する。
嫁が健気すぎて辛い
てか修羅場すぎwwwwww
浮気もんタヒねよ
subject 今夜はうちに来なさい。絶対よ。
本文 待ってるから…
沢山虐めてあげるんだから。
「今までっ…何…してたのよぉ…グズッ…う”ぅ”ぅ”う”ぅ”ううううう」
嫁は錯乱していた。俺は急いで解決策を鼻琳と相談した。
(どうしよう!?どうしよう!?)←俺
とりあえず抱きしめるか?…いや待て!まだ誤解を解いてないのに抱きしめたらまたビンタされるぞ!←鼻琳
(なら全部話せばいいのか!?)
今までの華琳のメールも全部見られてるんだぞ!?全部話すの恥ずかしいぞwwwクヒヒ
(しょうがないじゃないか!?だってそれが真実だろ!)
じゃあオタク趣味も全部!! バラして!!
(ウッ!)
華琳というキャラクター!!恋姫というゲーム!!全て説明するのか?wwwwまじうけるwwww
鼻琳との自問自答が続く。いつしか鼻琳は俺の姿になっていく。。
鼻琳は俺だったんだ。
華琳なんていない…。俺は…馬鹿だ…。
メールの内容と行動がうまいこといきすぎwwwwwww
ほんとちゃいんちゃいんwww
でも嫁がいる・・だと・・・
胸をグイグイ掴んでくる。本気の力だ。
以前、嫁とプロレスごっこ(比喩じゃなく本当のプロレス)とかした時、
全然力が無くて、「お前力ねーなぁーw」なんて笑ってたけど、
こんなに力強かったんだな。
もう俺は決心した…。全てを嫁に打ち明けよう。秘密にしていた事を謝ろう。
嘘をつき続けて居た事を謝ろう。土下座でもなんでもする。
自分には心の弱い部分があった。それが鼻琳だ。
恋姫無双の世界の住民になった気になり、現実から目を背けて作り出したもう一人の自分。
もう終わりにしよう。大人になろう。そして嫁を愛そう。
こんなに必タヒになって泣いてくれて、愛してくれているじゃないか。
「嫁…その…」
俺は土下座スタイルに入ろうとし、全てを説明しようとした。
その時嫁が呟いた…。
「そもそ…も…」
ん?なんだ?全てを打ち明けようとしてるのに…
「そもそも……
鼻りんって何人なのよぉぉぉッッッ!!!!!!!!!!」
そこかーッ!!
それは華琳とメールをし始めた時の昔のメールを見たのだろう。。
その内容は、
日本に来てまだ慣れないわ。。文化が違くて… とか
すごいわね。コレが話してくれた携帯なのね…。とか
日本は便利ね。ここが貴方が生まれ育った国… とかだ。。
語るも赤面な内容…。
多分それも見たからだろうなー。とぼんやりと俺は思った。
もうちょっと続くんだ…。
自分のことをこうやって文字に起こすの初めてなんだ。
ちょっと面白くしようとして、そこかーッ!とかって書いたけど、つまんないね。
けどそう思ったんだよ。そういえばそうだよなーってさ。
中国人って設定で、しかも三国志の昔の偉人だもんなーって。
現代だったら中国人でも携帯知ってるし、嫁は本当に混乱したんだろうなーって。
ここまできたんだから最後まで>>1のクオリティつらぬいてー
そういやこんなこと書いてたなwwww
面白いって言ってくれた人ありがとう。
つまらないといいつつ読んでくれた方、すいませんもうちょっと続かせてください。
もうスレたてから6時間も立ってるんだな…
一人じゃ眠れなそうだったからスレ立ててみたけど、長くなってしまいました…
>>34で言及している通り嫁は実家へ帰りました。嫁母父と共に…
続きを書きたいのですが、眠くなってきました。
凄い申し訳ないんですけど、ちょっと寝させて貰ってもいいですかねー…
無理するなよ
事情を話して休みをもらう訳にいかないんですよねーww
こんな事情なんて話せないしなーw
ちゃんと明日は話の流れを自分の中でまとめておいて、
早くするようにします。
すいません!寝ます!
枕を濡らす夜にならなかったのは皆さんのおかげですww
たとえ裁判とかで浮気じゃないのが分かっても、好きなアニメキャラになりきって
自分にメールする人間と、一般人が生活出来るわけないだろ
「メールは自分で送ったんだ!」
なんて言っても嫁は苦しい言い訳してるようにしか聞こえないだろうしwwwwww
PCでメールのアカウント画面見せたら解決じゃね?
今からこいつにメール送るわって送ったところみせて
アカウントの受信メールみせればいいから
証明は簡単だな
問題はぶっ壊れた趣味持ってた点だけどwwwww
なったらこういう趣味だったって言うしかないだろうな
信じられなかったら諦めるしかないなだろう
嫁「私がいない間に鼻りんと連絡とって、パスワード聞きだしたのね!?」
てことに・・・・
まあ、ならないか
最悪それで信じてもらえるだろうけど
オタ隠してたのと嫁がオタは嫌いっていうのがなー
あと大事なフィギュア達が処理されるっていう
まだ真実を嫁が知っていないから
嫁がそれを知ってどう思うかで変わるからどうも言えないな
オタクをやめてくれて今まで通りにしてくれるなら水に流す
っていう展開もあるかもしれないし
すべてを受け入れてくれる可能性もあるしな
隠し事で夜な夜な帰宅の遅い旦那を待つ妻の気持ちを考えるとカワイソス。
離婚はないんじゃ?
浮気してなくて良かった、で丸く収まると思ふ
かーちゃんが味方してくれれば心強いがwww