当時
俺…A男 24
彼女…B美 22
ウワキ相手…C太 26
C太彼女…D子 24
21の時にバイト先でB美と知り合い、何回か遊びに行ったりして、付き合い始めた。聞けばB美はウワキをされて別れて、ふさぎ込んでいて、忘れようとがむしゃらに仕事をしていたそうだ。
俺は、同棲しないかとB美に言う。喜んだB美は早速引っ越しを開始。
が、B美の父親は親のいない俺を良く思っていなく、学歴も含めて俺を小馬鹿にしていた。
引っ越し当日も強制的にB美実家に呼び出され「若僧が同棲だと?娘に何かあったらタダじゃ済まさんからな。その事を忘れるな。
まだ俺は認めた訳じゃないからな」と言われた。
同棲して、俺はバイトを辞め就職して、金も貯めに貯めて、二年が経ち、
結婚の話がちらほら出始めようやくB美父も認めてくれそうな頃に、B美の態度が変わり始める。
家事は分担してやっていた筈なのに何もしていない。
洗濯してなかったり料理作ってなかったり。
飲み会がなくても「残業で~」と帰りが遅い。
これは怪しい。
飲み会は酒好き多かったからあるかもしれないがB美は下戸だ。元々参加しない方だ。
加えてバイトは一切残業ないのに…職場一緒だったの忘れてる?
俺がいた時から現役のバイト連中に連絡し、ここ最近の状況を教えてもらう。
案の定飲み会は多くないし、バイトは残業なし、定時。
クロだと思いつつ信じたくない俺は、興信所などは考えず、自分で証拠を掴もうとした。が、なかなか上手くいかない。
そこで罠を仕掛ける。
研修で4日ほど家を空けるから、家事キツいかもしれないけど宜しくと。
嘘研修前日夜、俺はB美が寝た後こっそりケータイを見た。
しかし、メールBOXと電話帳にロックが。どうせなら全部ロックしろよ。
色々試したが解除不可能。暗証番号わかんねぇ。
ケータイは諦めて嘘研修出発。普通に仕事をし、夜は深夜までカメラ持って自宅前に張り込み、何もなければカプセルホテルへ行き職場へループ。
B美と知らない男が腕組みながら俺んちに入っていく姿確認。
呆然とする俺。見たくなかった。疑ってはいたが浮気なんてないと、ありえないと思ってた。
馬鹿馬鹿しいまま終わってほしかった。
一歩も動けず、泣いた。シャッターなんて押せなかった。
浮気で傷ついたB美、なんとか幸せにしてやりたい。
仕事も居心地よかったバイト先辞めて、今後の為に給料優先で慣れない職業に変えた。
夜も頑張った。B美はお世辞にも可愛いとは言えないが、愛おしかった。
家事もB美だけには負担かけさせたくなかったから分担した。
何が悪かったのか?何故こんな真似をするのか?色々頭の中がごちゃごちゃになり、しばらく泣いた。
規制に引っかかってなきゃいいけど・・・
泣きに泣いた後、気分をなるべく落ち着かせていざ自分の部屋へ。
ドア開けてすぐにベッドに向かってデジカメとインスタントカメラで撮影開始。
薄暗い中「きゃあああ!」「何だ!?」という叫び声。
明かりをつけるとベッドの上にB美と俺より年上っぽい野郎が。2人ともハダカ。
男「何だテメーは!」
俺「テメーこそなんだ!俺の部屋はラ*ホじゃねぇ!」
B美「A男!違うの!」
俺「服着ろ!ハダカで騒ぐな!」
タ*コ吸いながら待つ俺。服着る2人。
泣いたり怒鳴ったりすると意外に落ち着くもんなんだな。頭はヤケに冴えていた。
C太「バイト仲間のC太。」
ふてぶてしいのはさておき、バイト仲間かよ…
俺「俺はおたくと同じとこで働いてたA男でB美の彼氏です」
C太「へぇ…」
B美「ねぇA男…聞いて」
俺「後でゆっくり聞くからとりあえず風呂場行け」
B美素直に風呂場へ。
俺「さて、どういう事か説明してほしいんだが」
C太「あんたじゃ満足しないらしいよw」
俺「そいつは色々興味深いが、俺はどうしてこうなってるか説明してほしいんだが」
C太「あんたじゃ満足いかねーからこうなったんだよw」
だめだ話になんねぇ。
俺はテーブルに置いてある見たことのないケータイを奪い、トイレへ駆け込んだ。
C太「ちょ、てめぇ!返せコラ!」やっぱりC太のケータイだ。
トイレのドアガンガン叩かれてる中、ケータイを調べる。よかった、ロックかかってない。
C太の電話帳から彼女と思われるD子という人物特定。C太のケータイから即電話。
D子「もしもし?どうしたの?」
俺「C太君の彼女のD子さんでしょうか?」
D子「え?だ、誰ですか!?C太は!?」ビンゴ!
俺「突然申し訳ありません。どうか落ち着いて聞いて下さい。
C太君は今同僚で私の彼女でもある人と一緒にいます」
D子「…」
ここで今までの経緯を説明。
俺「夜分にこんな信じられない事で大変失礼ですが、今話にならない状況ですので、
家が遠くなくてお時間があれば来て頂きたいのですが」
D子「わかりました…」
住所と名字と俺の番号と道教える。
ドア叩きは保存中に止んでいた。そろっとドアを開ける俺。
C太「テメーは何してくれてんだコラ!」
俺「落ち着けよ。いい加減ちゃんと話しようか?」
C太「ざけんな!ケータイ返せ!」
C太俺のムナ倉を掴む。
俺「ちゃんと話すんなら返すよ。ナグりたきゃナグれば?警察に通報してやるよ」
C太「だとコラ!?」
俺「あ?いい加減にしろよ?立場わかんねーんなら自慢の竿使えなくしてやろうか?
お前は俺んちで何してたんだ?」
C太「…」
俺「わかったら手を離してくれないかな?」
C太、手を離して座る。
喋り始めたC太。
*飲み会の時にいい感じになってそのまま流れでラ*ホへ
*彼女も嫌がる素振りはなかったし、何よりやりたかった
成程多少なり同意してた訳だ。それが一番聞きたかった。
俺「んじゃ、悪いけどB美と替わって。ケータイ返すよ」
C太が素直にB美と替わる。
俺「B美。なんでこうなったか話して」
内容大体一緒。聞こえてたかな?
しかし、ホテルに入った途端に無理やりされたと言ったB美。
俺がじゃあ警察行こうよというと頑なに拒否。バレバレの嘘。
俺「お前が言った通りならホテルとウチと何回襲われりゃいいんだよ。今さっき目の前で重なってたろ?抵抗してなかったが?
つか、普通襲われた相手とノコノコ2人で仲良く腕組みながら歩かないだろ?」
B美「違うのA男!お願い許して!」
俺「ナグったりしないから安心して。別れるけど」
B美「嫌!許して!離れたくない!」
ドア開けるとびっくり。
D子「A男君!?」
俺「あ…?へ?D子ってお前かよ!」
なんとC太の彼女は俺の中学、高校時代のクラスメートだった…
D子の声を聞いてC太が風呂場から出てきた。
C太「な…D子…テメーなんでD子呼んだんだよ!」
D子「C太!聞いたよ!話にならないってどういう事!?」
C太「いやあの…」
俺「とりあえず役者揃ったし座ろうよ」
ちっこいテーブルに4人。
俺 D子
テーブル
B美 C太
こんな感じ。
D子「私もビックリしたよ…色々とね。地元で道すぐ解ったしまさかとは思ったんだけど…」
俺もD子もよくある名字と名前。声だけじゃお互い解らなかった。
俺「さて、どうするかね」
縮こまるB美とC太。
D子「私は別れる」
C太「ちょっとまってくれよ!なにもないって!」
D子「A男君、本当?」
俺「C太君、本当?フラッシュ、覚えてる?」
C太「ち、ちが…あれは…」
俺「シラ切る気か。D子、これみて」
C太「止めろ!」
俺を止めようと身を乗り出したC太がD子のビンタを食らった。デジカメみるD子。
俺「だろ?使うなら持っていってもいいんだが」
D子「いらない」
C太が呆然とする。D子はC太を睨みつける。
俺「さてB美。さっきからだだこねていたが俺も別れる。ご両親にも一度挨拶をし、全てなかったことにしてもらう」
B美「嫌!ただの遊びなの!許して!」
呆然としてたC太も
C太「そうだ!遊びだ!なんでもないんだよ!」
俺とD子「いい加減にしろ!」
ハモってしまい、一瞬時が止まる。
D子「C太!いまの話聞いてわかんないの?A男君とB美さん、多分婚約してたんだよ?それを遊びだって?
こんな状況で何言ってんの?何でもない遊びって何?
そんな訳わからない嘘つく人信じられる訳ないでしょ!……A男君、本当にごめんなさい…」
D子が泣き出す。発言先越された…つか、婚約と言ってもまだ口約束程度だ。
そんな人と一緒にいながら遊びだの何だのふざけた発言して浮気をごまかした自分を今すぐ振り返ってみろ。
さっきから俺に対して敵意剥き出しなのは結構だが、自分が誰を一番傷付けているのか解らないのか?
それとB美、お前の為にやってきた全ての事は俺とお前が一番嫌いな事をお前がして全て無駄になった」
泣きじゃくるB美。うなだれて静かに泣き出すC太。
俺「同じ事で傷ついた人間のする事ではないし、今となっては何も信じられない。
お前が傷ついた行為をお前自身がして遊びと言ったんだ。明日の夜お前の実家へ向かう。今日は実家に帰れ。タクシー代位は出す」
B美「いや!おねがいゆるして!」
D子「A男君、私達帰るね。これ以上は邪魔だから…あとで連絡するよ…これ、番号とアド」
俺「わかった…ごめん突然呼んで」
D子「気にしないで。知らないままの方が嫌だったよ…寧ろありがとうとごめんなさい。C太、ここ出て話するよ!」
D子に引きずられるようにC太も帰っていった。
B美「A男だってあの人と寝たんでしょ!裏切ったのはそっちじゃない!」
泣きながらキレだすB美。
俺「成程。ならチャラだな。お互い裏切ったんだ、もう一緒にいる必要はないだろ?
まぁ、俺は何もしてないけどね」
B美「嘘!どうせそっちが先でしょ!なのに私ばっか責められてヒドい!男なんてみんな一緒よ!」
俺「よくわかった。じゃここ1年の出来事を出来るだけ思い出してそれで何もなかったら、別れるだけじゃなく、訴えるわ」
B美「はぁ!?何それ!なんでそんなヒドいことしようとしてるの!?
信じられない!私の事好きじゃなかったの!?」
俺「好きだったよ?お前が浮気しなきゃね。今お前信じられないといったな?
俺も同じだし、人を裏切った挙げ句悪者扱いして、自分の事を棚に上げて被害者ヅラして誤魔化そうとする人と一緒に居たくない」
B美「…」
俺「素直に帰ってくれない?それともこの場で親呼ぶ?」
B美「いや…お願い…別れない…」
俺「もういいや。タ*コ吸い終わるまでに帰らなかったら親呼ぶね」
B美「ねぇ…やり直そう?許して下さい。もうしないから…」
B美から一度だけだの本気なのはあなただけだのありきたりで腐った発言が続く。一切無視。
タ*コを吸い終わり、火を消しながらケータイを片手に持つ俺。
B美が諦めたのか、泣きながらあわてて帰り出す。
ようやく静かになった。B美の私物を纏める。
明らかに隠していたんだろう見たことのない箱から下/着、バ*ブ…媚薬…
吐いた。
纏めていたら朝になってしまった。
そのまま半分眠りながら仕事。仕事中何度も吐いたし、吐き続けて余計に疲れて睡魔が酷い。流石に怒られた。
仕事中も立て続けにB美からのメールが届いていたがすべて無視。
見たら吐き気止まらなくなる。
B美父「中へ入れ」
何かホラ吹いたなと思いつつ中へ。居間にはB美母がいた。B美の姿はなし。
B美父「座れ。結婚どころか別れるそうだな。どういう事だ?」
俺座り「失礼ですが、B美さんの姿がありませんが…」
B美父「今自分の部屋で泣いている!どういう事だ!俺の言葉を忘れたのか!」
B美父怒鳴り散らす。
B美「A男…」
B美父「B美、大丈夫だ。こっちに座りなさい」
B美、座ろうとしない。
B美父「大丈夫だ。父さんが守ってやるから」
その言葉を聞いてようやく座るB美。
B美父「A男君。聞かせてもらおうか?」
俺「勿論です。昨日、B美さんが僕の家で知らない男とハダカで寝ていました」
B美がどんな事を吹き込んだか知らないが正直に喋る俺。
B美父「そんな作り話、信用すると思っているのか?」
B美母「本当の事を話して下さい。ねぇB美?」
B美、俯いたまま。
俺「ご両親。B美さんからはどのように聞いているのでしょうか?」
再び怒鳴るB美父。
俺「いえ、B美さんは嘘をついてません。別れるというのは事実です。しかし、僕の言っている事も事実です」
B美父「証拠でもあるのか?」
俺「勿論です。しかしですね、B美さんは認めていない。別れる原因を話していない。
B美さんがこのまま黙り込み、自分の口からご両親に正直に話さないなら証拠を見て頂く形になります。
写真なので出来る事ならご両親にはあまり見せたくはありません」
B美父、黙り込む。
B美母「A男君。見せてちょうだい」
B美母が証拠を求める。B美は俯いたまま。
俺「B美さんの許可があるなら今すぐにでも見せます」
B美母「B美、大丈夫よね?」
B美、相変わらず。
俺「そうですか。あまり気は進みませんが…」
そういってデジカメを渡す。
B美父「これは…」
俺「僕の家のベッドです。そこにB美さんと知らない男性がいたんです。写真の通りハダカで。
ベッドや部屋を確認しに来てもらっても構いません。」
するとB美がB美父からデジカメを奪い、放り投げる。
B美「こんなもの合成よ!ふざけないで!」
B美父「B美、座りなさい」B美父が静かに言う。
B美はへたり込むように座る。
B美父「確かに合成もあり得るかもしれん。他にはないのか?」
俺「一応使い捨てカメラでも撮ってありますが…他にはこれです」
メールを印刷した紙を渡す。
B美がまたしても奪いとり丸めて放り投げる。
俺「ご両親方、B美さんの言った通りです。俺はケータイを見ました」
B美「どうやってロック解除したのよ!何考えてるのよ!ホント信じられない!」
俺「まだ気付かないか?俺は誰のケータイを見たとかは言ってないが」
B美がはっとした顔の後、震え出す。
俺「簡易的ではあるが、ご両親の前で白状してくれてありがとう。
ご両親、僕が見たのは浮気相手のケータイです。その中にあったのがこれです」
そういってB美に奪われた物と全く同じコピーを出す。
B美が手をだそうとしたが、B美母が抑えこんだ。
B美父がラブメールを読み、再び怒りの表情。
B美父いきなり土下座。
俺「お父さんは悪くないと思いますが」
B美父「本当にすまない!私の発言が気に入らなかったのであれば、訴えて貰っても構わない!」
B美「お父さん!?」
B美父「お前は!お前というやつは!あれだけ嫌な思いをして、あれだけ荒れて、なんで同じ事をしたんだ!
このメールの相手はどこの馬鹿だ!」
B美「お父さん!守ってくれるんじゃないの!?」
B美父「お前が間違ったことしているのを知っていたら守る訳ないだろう!
何を守ってもらうつもりだったんだ!自分が何をしたのか解らんのか!」
B美「だって…仕事とか…寂しくて…」
過去を忘れる位幸せになって貰いたくて頑張った結果寂しかったから浮気して寝ちゃいましたじゃ困る。
俺は努力したつもりだ。不満があるなら先に言ってくれればよかったのに…そんなに俺は信用出来なかったのだろうか?
浮気された人間が浮気しなきゃならない程俺は面白くなくどうしようもない人間だったのかい?
そこまで解り合えないのならどの道これから先人生共には出来ないだろう」
B美「そんなこと思ってない…大好きだけど、寂しくなって…」
俺「思ってても思ってなくても、やった事には変わりない。俺はいつどこで寂しくさせた?
休日は勿論、仕事終わったら同僚の誘いなぞ目もくれず真っ先に家に帰って
何もない時や休日は四六時中一緒にいたつもりだ。束縛だってした事ないぞ?
何が寂しくて何が不満だった?」
B美「不満はない…」
俺「じゃ逆に不満がない事が不満だったのか?四六時中俺がいたら邪魔だったか?何かしら刺激が欲しかったのか?」
B美「そんなのわかんないよ!」
俺「解らないから相談もせずに他の男に走ったんだな?自分の気持ちも伝えず、俺の気持ちも理解せずに。
俺はキチ/ンと伝えたよ?
何か嫌な事があったら遠慮なく言い合おうと。お互いに理解し合おうと。俺は不満など一つもなかった。
結局俺の事はどうでもよかったか、鬱陶しいだけだったという事だな」
俺「何が違う?不満?寂しかった事?
もういい。埒があかない。知る気も失せた」
B美父「A男君、もうやめてくれ。十分に理解した。
まだ若いのにも関わらずちゃんと考えていてくれていた君に失礼な事を言ってしまった。本当に申し訳ない」
B美母「A男君、どんな罰でも受けさせます。気の済むようにして下さい」
両親とも泣いていた。
俺「ご両親の前で話す事ではなかったですね。ごめんなさい。僕はもういいんです。慰謝料もいりません。
失礼な言い方で申し訳ないですが支払い続けてる間、関係があるのが嫌でなりません。
今後一切関わりがなければもうそれでいいです。後は皆さんで話合って下さい。僕は帰ります」
慰謝料なんていらない。金なんて欲しくない。
もうここに居たくない。見たくない。
考えたくない。気持ち悪い。
とにかく離れたかった。
このメールの相手はどこの馬鹿だ!」
てことは以前にも同じことがあったとか??
よく読め
B美は過去に浮気「されて」荒れた過去があったことになってる
その浮気を今度は自分がなぜしたんだ!ってこと
両親的にバ*ブはキツイだろう
B美「いや!おねがいがんがえなおじで!あなだじがいないの!ゆるじで!わだじをずでないで!」
泣きながら叫んでいたが泣きたいのは寧ろこっちだ。
一直線に培ってきたモノが一瞬で崩されたんだ。何を考え直せばいいんだ。
B美をB美両親に任せて後ろを一切振り返らず
「次何らかの形で目の前に現れたら、考え直して容赦なく慰謝料請求する。
人生辛くなる程の額請求してやるよ。頭冷やしてご両親とよく話合え」
と言ってその場を後にした。
家帰って疲れきって部屋でウトウトしてたらD子から電話。
D子「もしもし」
俺「どした?」
D子「今電話大丈夫?」
俺「電話は大丈夫だが俺は正直あんまり大丈夫じゃない」
D子「明日暇?」
俺「仕事終われば…」
D子「じゃ久々にちょっと付き合って。今日の報告がしたい」
俺「わかったよ」
翌日、仕事を終わらせてD子と飲みに。
D子「お疲れ様」
俺「お疲れ。あの後どうした?」
D子「結局むこうの親呼んで引き取ってもらったよ。駄々っ子になってた。
いやだ離れない!オマエのような女は2人といない!
一度やれば解る!体で愛し合えば考えも変わる!とか意味わかんないこと言ってたなぁ。
襲われるってあんな感じなんだ」
俺「はぁ?マジか?大丈夫だったのか?」
D子「暴れたら膝がコカンに思い切りヒットした。その隙に電話したのよ。
道端で襲いますかね普通。もう体で愛し合うとかじゃなくて只の公開レ*プよ」
俺「うへぁ……でも、苦労したんだな。訴えりゃいいのに」
D子「苦労したのはA男君でしょ。ごめんなさい…こんなことになってしまって…」
泣き出すD子。
いいんだよ俺は。フラれるのは慣れてるから」
D子「でも…でも…結婚とか考えてたんでしょ?」
俺「確かにね。けどB美は最悪の形で裏切った」
D子「…」
俺はD子に全部話した。
その後世間話で飲み明かし、気持ち悪くて会社遅刻しそうになり、仕事終わりB美実家宛でB美の荷物を送った。
着信拒否していたB美からは死ぬほどメールが入っていた。メール拒否するのを忘れていた。
最新メールだけ見た。「このまま会えなくなるなら手首切って自/殺する。本気だから!」
「人を最悪な形で裏切った事を理解せずに親まで悲しませる様な事をしたいのか?
全部理解した上でまだ過ちを犯したいなら迷わず切ればいい。
悔い改める事すら出来ないなんて可哀想な人間だな。さようなら」
とだけ返信して、メールも拒否した。
その日の夜、C太が謝罪しに来た。「すいませんでした」と封筒を差し出した。中身は20万程。
加えて「どうにかD子との仲を取り戻したいんです。これで協力して下さい」
何だコイツは?
俺「おいざけんなよコラ?テメェ人の心あんだけ踏みにじって1ヶ月分の給料ぐらいで済まそうなんて随分ナメた事してくれんなぁ?更に誰に何頼んでんだテメェは?
俺の気持ち勝手に金で査定する権限なんぞねぇんだよ。穏便に済ませてたらろくでもないなテメェは。
お前もう死ねよ。ここで。俺に殺されてくれ。俺の20万の人生くれてやるよ。だから俺の為に死んでくれ」
そう言って封筒と一緒に突き飛ばし、捨て忘れてた錆びて使えなくなった伸縮棒を手にしたら「すいませんでした!本当にごめんなさい!」と言って土下座してきた。
俺「土下座も金もいらねぇよ。馬鹿かテメェは。本当に謝りたいなら俺の幸せと時間を返しに来いよ。返せるならな。
テメェなんぞ存在すら認めたくねぇ。二度と目の前に現れるな。街から消えろ。
あとな、お前と一緒に狂ってた女が自/殺するってさ。気持ちあるなら引き止めてやれよ」
C太「あ、あんたそれでも元彼かよ!」
俺「おぉ元彼だが何か?俺らの関係壊した奴が何言ってんだ?
アイツ俺じゃ満足しねーからお前が出てきたんだろ?そんで関係壊れたんだ。違うのか?」
C太「いや…」
はぁ?はぁ?はああああぁぁぁぁ?
俺「今更何言っても一緒だろ?いいから言えよ」
C太「俺としてからは、アンタじゃ盛り上がらないし、俺より上手くないって…頑張ってるのは解るけど、なんか気持ちよくないって…何回か言ってました」
俺「…よく解ったよ。んで、オマエは反省して、俺に暴言吐いた事とか、色々謝罪しに来たんだ?」
C太「そうです…」
俺「じゃ死んで。今俺に殺されてくれ。じゃなきゃ俺の時間と幸せどっかで買ってきて。20万なんだろ?」C太「いやあの…」
俺「無理か?だろうな。ならさ、狂った女と一緒に一生共にして。体の相性いいんだろ?」
C太「い、いえ、おいくらなら…」
俺「はぁ?金なんぞいらねぇよ。俺に払う金あるならどっかでタイムマシンでも作ってもらよ。
それならD子とも元通りだろ?んで、俺に貸してくれよ。そうすりゃ全て元通りだ。
それとも俺が言う金額黙って払うのか?宝くじでも当てないと無理だぞ?」
C太「な…」
ここにいてもD子は二度とお前の元になんざ戻ってこないよ。聞いたよ、レ*プ未遂したらしいな。
通報されたいか犯/罪者?早く失せろよ」
そう言うと封筒置き去りにして逃げるように帰っていった。
その後バイト仲間から聞いたが、C太はうちに来た翌日無断欠勤した後、ケータイも解約されていて連絡取れなくなったそうだ。
B美は出勤したそうだが、人が変わったように暗い人間になったと。
その後は消息掴めずで終わればなんら問題ないが、しばらくして見事ストーカーと化したB美。
手首に包帯巻いて、俺の数メートル後ろを彷徨く姿を目撃。目撃した日から三日間、ほぼずっといる。
家に帰れば家の周りをうろうろ、出勤中は同じ車両、会社前までついてきて、帰りもずっと後をつけている。
刺されるんじゃないかとビクビクしてた。
たまらずB美実家へ連絡。
B美母「もしもし」
俺「夜分に申し訳ありません。A男です」
B美母「どうも…」
俺「どうもじゃありませんよ。B美さんが僕の周りを彷徨いているんですがどういう事でしょうか?」
B美母「え!?本当ですか!?」
俺「こんなことで嘘ついて何になるんですか?迎えに来て下さい。今すぐお願いします」
B美母「わわ、わかりました」
察するに両親には嘘をついて外出していた様子。
B美父から電話。
B美父「A男君!大丈夫か!?」
俺「被害ないですが大丈夫な訳ありません。このまま道案内しますので」
通話しながら道を教えると、以外に早くB美両親到着。
俺部屋からB美両親がB美を捕まえるのを確認して外へ。
俺「こんばんは」
B美父「すまん!連れて帰る!」
俺「それは勿論ですが、B美さん」
俺B美に向かって言う。
俺「あの時言った事、覚えてる?俺、考え直したよ」
B美「え…」
B美「A男…許してくれるの?」
俺「は?何を言ってるんだ?これから裁判になる人間がなにをどう許されるんだ?」
B美「はああああ!?何よそれ!?考え直したんじゃないの!?」
俺「考え直したよ?一度人生潰さなきゃ解らないみたいだから甘い考えは捨てた」
B美父「ま、まってくれ!裁判とはどういう事だ!」
俺「どうもこうもありませんよ。見たままです。慰謝料云々で済む様な事ですか?ストーカーって。
俺が連絡しなきゃこのままどうなっていたか解らないんですよ?」
B美父「いやしかし、被害はない訳だから…」
B美「酷い!何よストーカーって!私、妊娠報告したかっただけなのに!何なのよ!」B美両親驚く。
会社前まで来てた割には随分報告遅いな?ずっとつきまとっていてそんな大事な報告は後回しか?」
B美「A男の子よ!おめでたいのに何でそんな事しか言えないの!?」
B美父「B美、落ち着きなさい。A男君、とりあえずB美はお腹に子供がいる。
ここはちょっと穏便に話をしないかい?」
俺「話するのは賛成ですが穏便には行きません。
被害があるまで僕は怯えながら生活しなければならなかったんでしょうか?
仮にもし、B美さんが僕を刺していたら、どう責任とるつもりだったんでしょうか?
加えてお腹の子は本当に僕の子かどうかすら解りませんよ?」
B美母「A男君!何て事を言うの!」
俺「それはB美さんに言って下さい。もし本当ならいの一番に伝えるのが自然だと思います」
B美父「いい加減にしないか。妊婦の前で!」
俺「妊婦であっても、僕の子ではないですよ」
B美父「まだ言うか!もし君の子だったらどう責任とるつもりだ!」
俺「熱くなりすぎですよ。妊婦妊婦騒ぐならとりあえずB美さんは車の中で待ってて貰って下さい」
というか、ドラマ化決定!
同性として悲しくなるよ的支援。。。
俺「もしB美さんの話が事実なら、僕はどんな罰でも何でも受けます。しかし、確信がないんですよ」
B美父「確信が無ければ認めないのか!?」
俺「当たり前でしょう。僕がここまで言い切るには多少なり確信があるからですよ」
B美父「どういう事だ?」
俺「僕は避妊してました」
B美母「でもそれは100%じゃないでしょう?」
俺「こういうお話にご理解があるようで助かります。確かに完璧ではありませんが、他にも1人いたでしょう?ふざけたメールの相手が」
B美父「…まさかそいつの子!?」
俺「その確率の方が高いですよ。メール見る限りですがね。
B美さんが妊娠するように仕掛けてたら話は別ですが、それでもやはりどちらの子かは解りませんよ」
B美父「…」
さっきから妊娠で話流されてますが、僕はすぐにでも通報なり訴えるなりさせてもらいます」
B美父「ま、まってくれ!慰謝料なら払う!」
俺「妊婦なんでしょ?払える訳ないです。なら金より社会的に傷を負って貰いたいですよ」
B美母「私達が一括で支払いますから、どうか裁判はやめて下さい」
俺「…まず、妊娠なら体を考えストーカー行為などと精神的、肉体的に負担のかかる行動はしません。
妊娠しながら両親に報告もせず嘘をつき犯*行為の上、ご両親は目の前の犯*行為より確信のない妊娠。
気持ちは解りますが、腹に子供抱えたら犯/罪を犯してもいいのですか?狂気の沙汰ですね。
理解あると思ってご両親に任せた僕が馬鹿でした。
ならば、出るとこ出てもらって理解してもらわなくちゃいけないと思うのは間違いでしょうか?」
B美父「すまなかった。こんなことになってるとは本当に知らなかったんだ。
妊娠していると言われ気が動転していた」
俺「では、落ち着いて改めて聞いて下さい」
B美両親頷く
僕に対する慰謝料、妊娠の事実の確認、今後一切関わりを持たない事を書いた誓約書にサインを頂ければ僕はそれで構いません」
B美父「解った」
B美母「慰謝料の額は…」
俺「700万を考えております」
B美母「な!?そんな額、払えません!何を根拠にそんな額になるの!?」
俺「もうここには居られないのでこれから引っ越しする費用と今までの僕の精神的な負担を金額にしました」
B美母「な…何を基準に!」
B美母「お父さん!?」
B美父「母さん、落ち着いてA男君の事を考えてみろ。A男君、700万でいいのか?」
俺「それで痛手を負って全て終わるなら」
B美父「解った。正直かなりの痛手だよ。君がそれで納得してくれるなら支払おう」
B美母「お父さん!私達の生活はどうするんですか!」
B美父「生活が出来なくなる程の金額を請求されなかっただけありがたいと思わんのか!
その上裁判まで避けてくれてるんだぞ!いい加減にしろ!
A男君、条件等全てあるならここで言ってくれないか?」
俺「解りました。先に言いますが僕は別にお金をむしり取りたい訳ではないんです。
お母さんのいうとおり700万なんて慰謝料、ふざけた額だと思いますよ。
しかし、信じていたご両親にですら俺はここまで疑われ、蔑まされ、軽く見られたんだ。
動転してましたごめんなさいで済ませる程僕はお人好しではありません。
B美さんをかばうならそれなりの痛手を負って下さい。金額や条件が納得出来ないなら、裁判で痛手を負って下さい。
僕はどちらに転んでも構いません」
妊娠に関する話が終わったら今後全ての関わりを持たない事、持たせない事
妊娠事実を全て偽りなく伝える事
慰謝料は妊娠事実の報告が終わるまでに一括で支払う事
1つでも破ったら
B美がした行為を犯/罪と認め、此方が行う全ての事に関して異論、反論の権限を放棄する事
正直弁護士も通さずこんなふざけた条件なんて飲む奴がいるのかと思ったが、B美父あっさり承諾。破らなければいい話だと。
そして誓約書は作ってくると。
もし今言った事と書類の内容が1つでも違ったらその時点で訴えて構わないと。
正直不安だったが後日、キチ/ンと持ってきてくれた。条件等もそのままだった。
約束を交わしいざB美両親が帰ろうとした時にB美が車から出てきた。
俺「やり直せないし、やり直しても赤ちゃんは可哀想だ」
B美「やり直してみなきゃ解らないでしょ!」
俺「そう思うのはお前だけだ。間違いなく産まれてくる子は悲惨だ」
B美父「B美、もうやめなさい。帰るぞ」
B美「黙ってよ!ねぇ…もうアナタしかいないの。私も…お腹の子も」
俺「アナタって…C太の事を言ってるのか?」
B美「はぁ?A男!アナタ以外に誰がいるのよ!いい加減にしてよ!
全部水に流して幸せになる器ないの!?」
俺「黙れ!俺以外に誰がいるかだと!?
いるじゃねぇか!俺の目の前で体重ね合ってた男は誰だ!あれは俺か!?俺は二人もいねぇんだよ!!
ご両親がいるがもう知らん!俺の不満を浮気相手に溢して快楽に溺れてたお前を幸せになんぞしたくない!
幸せになりたいなら俺のセイ生活よりも遥かに充実してるアイツを選べばいいだろうが!
俺と付き合ってる時に選んだからこうなったんだろうが!
今のお前と一緒にいても俺は常に不幸だ!
いいかハッキリ言うぞ!誰の子か最悪腹にいるのかすら解らないのに勝手な判断で押しつけるな!
誰の種貰ったかキチ/ンとしてから言え!何も知らず解らず認知する人間なんているか!
それは器がでかいんじゃなくてただの馬鹿だ!」
基地外は基地外同士の方が相性がいいとな
アナタ以外いないのに!
アナタしかいないのに!!
慰謝料で新しい家に2人で住めば幸せじゃない!ああぁあぁ!きゃあぁあぁあ!!」
叫びながら物凄い形相で俺にタックルをかまし、首を絞めてきた。
すぐにB美父がB美をひっぺがして、暴れるB美を車に乗せる。
「書類が出来たら連絡する。すまないが危険だからこのまま帰らせてもらう。
後日、キチ/ンと挨拶をさせてくれ」と言い、慌ただしく帰っていった。
気付けばご近所様方が心配そうに見ていた。随分でかい声で喋ったからな…
夜分遅くにお騒がせしましたと丁寧に謝った。近所の方が警察を呼んでくれたみたいで、B美達が帰った後警察が来たが只の痴話喧嘩です、全部終わりました、と伝えて帰ってもらった。
数日後、B美両親が書類を持ってきてその場でサイン。
疲れた顔をしていた。B美母は本当に申し訳ないとずっと頭を上げなかった。
その後、妊娠が嘘と判明。妊娠検査薬の時点で解ったがB美が納得いかず、病院まで確認しに行ったそうだ。
俺は避妊してたし時系列めちゃくちゃだから当然だろう。B美父が慰謝料持ってきた時に報告してくれた。
B美は入院。壊れてもう何を喋っているか両親でも理解できないとの事。
因みに手首の包帯の下は無傷。爪を立てて切ったと言っていたそうだ。切れる訳ない。
深々と謝罪もらったがもうお腹いっぱい。
同窓会にてD子と再開。昔好きだったことも含め告白され驚いたが、当時もう最低限の付き合い以外人と関わるつもりはなかった俺はやんわりお断り。
しかしD子は諦めず、同窓会以降今の今までずっと俺に気を使ってくれた。何かと尽くしてくれた。
今年の遅いGW初日に俺から告白しなおして、ちゃんと付き合うと共に同棲する事が決まりました。
これ以上はスレチなので割愛。
新しい生活が始まって、こびりついてる過去を吐き捨てるつもりで書き込みました。
以上です。
駄文長文失礼しました。
沢山の支援、ありがとうございました。
超おつおつ!でした
激しく乙!
幸せにな!
D子さんとお幸せに。