義実家に同居していた。
私も仕事をしていたし、トメもまあ程よい距離を保ってくれる人で関係はよかったと思う。
(義父はその数年前に病気で亡くなっていた)
ところが、結婚2年目に私が妊娠したらトメが豹変した。
自分の息子の子供を私が産む、というのが許せないみたいで、「息子をたぶらかした」
「淫乱」「流産しろ」だの言われたい放題だった。もちろん旦那のいない所限定で。
私が育休とって家にいるようになると、さらに嫌味や暴言が増えた。家事は全部やらされる
ようになり、それ以外にも草取りや、遊びに行くトメの運転手(目的地で半日待機つき)、
重い荷物を意味なく運ばされるなども強制された。
旦那なり実家なりに言えばよかったんだろうけど、同居させてもらっている引け目とかも
あって言えなかった。自分が耐えればいいんだと思い込んで、じっと耐えていた。
ある日、命令されて二階に荷物を運んだら、なぜかトメが後ろからついてくる。
終わって一階に戻ろうと、階段を二段ほど降りたところで、後ろにいたトメに背中を蹴られた。
足の裏でどん!と押す感じ。
転げ落ちそうになり、慌てて手すりをつかんで振り返ったら、無表情のトメがまた蹴ってくる。
「危ないですよ!」と叫んだが、それでも何度も何度も、私を蹴り落とそうとしてくる。
怖い顔をしているわけでもなく、普通の無表情で。ゾッとした。
田舎の家で階段が長い上に一直線だったから、落ちたらただでは済まないと思った。
殺される、と思った。
トメはそのまま、私の横を通ってうつ伏せに階段に倒れて、前転しながらゴトンゴトンゴトンゴトン
って落ちて行って、最後に階段の下の板張りに顔から落ちた。ゴン!ってすごい音がした。
十段ほどを一気に転がり落ちたから、落ちたときはかなり勢いがついていたと思う。
トメは落ちたまま身動きせず、脈はあったけど呼んでも答えなかった。おしっこを漏らしていた。
パニック起こしながらも、すぐに救急車を呼んだ。
その後のことはちゃんと覚えてない。
付き添いで救急車に生まれて初めて乗って、救急車の中からはほとんど外が見えないんだな、
と思ったのを覚えているぐらい。
トメは首の骨が完全に折れていた。病院に着いた時点で、もう手の施しようがなかった。
私の電話で駆けつけてきた旦那は、遺体にすがって泣き叫ぶのと呆然とするのを繰り返すだけ。
ありがたいことに亡くなった義父のお兄さん(旦那の伯父)が良い人で、すぐに駆けつけて
葬儀の準備などを取り仕切ってくれた。
私の方は警察の事情聴取と、現場検証(というのかな)で状況を説明させられた。
ただ、トメに殺されかけました、と事実を説明するのはどうしてもできなくて、大きな音がしたので
見に来たらトメが倒れてました、ということにした(旦那にもそう説明していた)。
私が妊婦だったせいもあるのか、それ以上は特に追求もされず事故扱いになり、トメは階段で
足を滑らせて転落死した、ということになった。
田舎では大事件だったから近所の話題にはなっていたけど、普段から従順な嫁をやっていたから、
私がトメを突き落として殺した、というような噂は流れずにすんだ。
その後、旦那の転勤もあって義実家を手放し、今はもう更地になっている。
お腹の子と一緒に殺されかけたのと、誰かを殺そうとする人間があんな顔をするんだと初めて
知ったのが修羅場。
あなたが気に病むことは何ひとつないよ。
足を出してふらついて、重い頭から落ちていったと解釈した
蹴るためには身体、というか重心が前に移るしね
そんな殺人未遂のトメの事故死を気に病む必要はない
あなたやお腹の赤ちゃんが殺されかけたんだよ
自分で落ちて死んだのは、神様がちゃんと見ていて、悪人を成敗して
生きるべき人を生かしただけ
家族で末永くお幸せに
最上段でキックすると、
普通はそのまま尻餅の連続、やがて横転して
転がり落ちる。
階段の下はせいぜい廊下(木製)だろうし、
骨折で済むわ。
嫁に何発かケリを入れられる足腰が丈夫で
運動神経も年齢平均以上設定を忘れるな。
>>835
>>839
蹴りあげるというより、前方に体重をかけて足で私を押そうとした
ところで空振りしたために、そのまま前に倒れて行った感じでした。
文章わかりにくくてすいません。
ネタや作り話ならどんなにいいかと思います。本当に。
今でもあの足の裏の感触や、転げ落ちていくトメ、倒れているトメを
夢に見てしまうことがありますので。
では名無しに戻ります。