婚約指輪について「この世にひとつしかない素晴らしい指輪を用意してる」と言われてたんだが
その後渡された指輪は少し歪みのある金の指輪で、石はトパーズ。
明らかに誰かが長年使っていたようなもので、傷でもあるのか殆ど輝きがなかった。
それに私の誕生石はルビーだから「何故トパーズ?」って聞いたら返ってきた言葉に意識が飛びそうだった。
実は俺の親父は酒乱でさ、小さい頃から暴力を受けてたんだ、俺。
一番古い俺の写真は右腕にギプスつけてる。
酔った親父に高い高いされたら親父が受け止め損ねてそのまま落下したらしい。
酔った親父と殴り合いの喧嘩したのが小1の頃だ。
ボッコボコにされたけど俺もやり返したら
それ以来2度と酔っても俺に手をあげようとはしなかった。
その代り祖母と母への暴力が激しくなったんで、酔った時に親父を殴り飛ばすのが
俺の仕事になったんだ。
「あの人(親父)は酒さえ飲まなきゃいい人なんだ」
これが祖母と母の言い分だった。でも俺は納得できなかった。
「酒さえ飲まなきゃ…って言っても酒飲んでない時の親父を俺は見た事がない。
当人が酒止める気ないんだから、やっぱり親父は最低最悪の人間だ。」
これが当時の俺の考えだったし、今でもそう思ってる。
それから程なくして両親は離婚、母は俺と祖母を連れて家を出た。
祖母は母からしたら姑なんだけど、母と祖母は仲が良かったからね。
親父とはそれっきり会ってない。母も知らないらしい。
祖母は俺が中1の時に天寿を全うした。
続きます
私子…21歳・大学生
A子…21歳・フリーター・私子の顔見知り
B男…35歳・医師・私子の従兄
C子…36歳・バツイチ・会社員・B男の婚約者
(当時の年齢)
従兄のB男の結婚が決まった、とある日親から報告があった。
B男の父親も医者で、奥さんと離婚後に子供を引き取ったものの仕事が忙しくて育てられないので…と
うちの親がよく預かって、我家には私が生まれるちょっと前からいて、まるで兄妹のように育てられた仲だったから、
35歳にしてやっと結婚する気になったのか、とちょっと嬉しかった。
俺 25 普通であると思いたい
A子 26 結構可愛い感じ
A男 30代前半 スポーツ刈りみたいな頭
俺とA子は同じ職場で働いていた。
A子は×1でそこそこ可愛く愛想も良かった。
接客業で勤務時間も同じA子と話をしている内に距離も短くなってきて、自然と男女の関係になった。
時折、子供をつれて来たりして、俺のPCで遊ばせたりとかもしてた。
俺はといえば、一人暮らしで食事もろくに取らないもんだから、A子が何かと差し入れを持ってきてくれて、それを食べたりして雑談と行為の日々だった。
ある日の休日、俺は休みで家でモッサリしてた時、A子がいつものように餌付けに来てくれた。
お皿に盛られたカレーピラフを平らげて、食欲が満たされた俺はデザートにA子を頂いた。
事も終わって話をしていると、A子が子供を迎えに行くから帰ると言いはじめた。
そういえばそんな時間だな、と思い、玄関まで見送ろうと立ち上がった時、なるはずのないインターホンが鳴った。
と言うのも、俺の住んでいたアパートを知っているのはアパートを経営している両親に紹介してもらったA子と俺の母親と会社では社長と後輩が1人と女友達が1人の計5人程度しかいない。
荷物が届く事もないし、新聞は全てないがしろにしてるから近所の新聞屋ではブラックリストにも載ってるので勧誘にも来ない。
関係は同僚