元彼 
「なんかうまくまとめられなくて、すいません。 
ひとつだけお願いしていいとしたら、私ちゃんに、 
しばらく俺を戒めの目で見守っていてもらえると助かると。 
その気はないって言われたらもうそれで何も言えないですけどね。 
自己中なのも治るものかわからないけど、 
治したいと思ってるってことだけは理解してもらいたいなって…」 

元彼父 
「もう少しわかりやすく伝わりやすく話せるようにならないか？ 
私ちゃんのお父さんお母さん、いかがですか？」 

母 
「前から思ってたけど、根っこは素直そうなのに、ちょっと回りくどいところが 
あるんだよね」 

父 
「俺はあまり人のことは言いたくない。 
元彼君は頭がいいし、自分で悟れると思うな」

元彼、話し始める。 
あの、すいません。 
昨日の夜から、とにかく自分の思ってることをまとめようと考えてたんですよね。 
まだまとまりきってないし、オチみたいのもないんですけど、 
だーっと喋らせてもらってもいいですかね？ 

一同 
うんうん。 

元彼 
私ちゃんと二人で話したときのことを思い出してたんですよ。 
で、正直、脅されるようなことを言われたんです。言われたよね？ 

私 
えっ、こっちが言われたんじゃなくて？

ややこしくなりそうでゴ.ム.穴は言い出しづらく、それはまたあらためて 
説明するとして、それ以外の大まかな話から始めることにする。 

元彼母、あらためまして。 
◯◯と申します。息子がいつも私ちゃんにお世話になっております。 

母、いいえ、こちらこそ元彼君にはうちの私がお世話になっております。母です。 

父、父です！お父さん何も聞いてなかったから。 

母、お母さんも。 

元彼母、夜分急に押しかけて申し訳ございません。あとうちの主人もこれから 
もう少しでこちらに着くと思うんですが。 

父、母、？

お母さん、私ちゃん、あのさ 

はい、 

お母さん、こういうことになってしまって本当にごめんね。 
息子にも必ず責任は取らせるから。 
誰に言われてもおろすとか考えるんじゃないよ。 

え、 

お母さん、うちの息子がどうなろうと、うちで責任持って私ちゃんと赤ちゃんの面倒みるから。 
この後、まず息子も含めて話して、それからそちらのお父様お母様にも一緒にお話しにいこう？お父さんも呼ぶから。 

え、いいんですか？ 

お母さん、私ちゃんが元気な赤ちゃん産むのに不安なことがないように、おばさん 
何でもやるから。頑張ろう？ 
うちのが自分で考えてその考えを改められないんだったら、そのときはうちも勘当まで 
考えなきゃならないかもしれない。 
そうはなりたくないけどね？でも、そうまでする義務があるし、したいもの。

元彼、お前には人の情という物がないのかと言い出す。 
その腹の中の物を生命と呼びそれを大事にするなら、俺の生命に対して何故ﾀﾋぬべきなどと言える？ 
どちらかしか取れないんだよ。今の俺を救うか、その腹の中のと大変な生活をしていくか。 
簡単に産むと言うが片親の子供の辛さを知っていて産むんだろうな？ 
相当辛いものだぞ。さげすまされて生きていくほどその生命は罪深くないだろう？ 
だったら、その大変な思いを与える前に一度リセットしてやることが親心だと思わないのか？ 

こっちはそろそろもう話しても無駄と思い始める。 
あとは変に激昂されたりせずに帰宅することを考える。

A「あのね･･･言いにくいんだけど･･･」 
俺「ん？なになに？なんか不幸な知らせか？」 
A「あのね･･･今日すごいことがあって･･･」 
俺「すごいこと？何？」 

およそ１０分ほどためらうA。なんかよっぽど大変な事件でも起きたのかと、心配になる俺。