さっさと入国してホテルにチェックインして一休みしたいわけですよ。眠いし。
イミグレにはほとんどが日本人の割と長い列。ようやく俺の番がきたんで
入国審査官に「サイトシーイング、セブンデイズ」とか言ってさっさと通過
するつもりだったんだ。普通はそれで済むよね。
審査官は中年のでっかい白人だった。俺のことをじろっと一瞥。不機嫌そう。
パスポートを機械に通して、入国スタンプをポンッと押した。
これでパスポート返してくれればそれでオシマイのはずなんだけど、
おっさんなぜか返してくれない。
「どこから来たの?」(英語ね)と聞いてきた。俺「トーキョー」と答える。
そしたら「お前はセキを知ってるか?」って質問された。
俺、予想外の質問にキョドる。セキ?セキってなんだ?
(続く)
審「セキっていう地名なんだが」
俺「地名?えーと、ひょっとして関市のこと?」
審「オー、知ってるか!」(初めて笑顔)
俺「孫六の関ですかね、刃物で有名な」
審「そこだ!そこ!」(目キラッキラッ)
俺「知り合いでも住んでいるんですか?」(さっさと解放してよ)
審「俺はナイフのコレクターなんだ」
俺「はあ…」(えっ?)
審「いろいろ集めているんだが、ハモノはやはりジャパンがイチバンだ」
俺「ふむふむ」(入国審査とは関係ない、よな?)
審「ジャパンの中でもセキがイチバンなんだろ?サムライソードを作ってたんだよな」
おっさん喋る喋る。もうとまんないの。
実を言うと、俺はマニアというほどではないんだけど、ナイフは好きなんだ。
ガーバーやバックみたいな有名メーカーのものはもちろんだけど、
カスタムナイフも何本か持ってるって程度のね。お宝はラブレスのドロップポイント。
そんなんで、関市についてもある程度の知識はあったわけさ。
(続く)
審「そうかっ、そうなのかっ」(wktk)
俺「毎年刃物祭りもやってますよ」
審「俺は今年のバケーションにジャパンに行くぞ~。セキで自分のナイフ作るんだ」
俺「うは」
審「セキはトーキョーから近いのか?」
俺「遠いですよ。関に行くならですね…」
(鞄からiPadを取り出して、MapFanを立ち上げる。オフラインマップが役立ったw)
俺「成田便ではなくて、セントレア便がいいですね」
審「ふむふむ」
俺「セントレアの北の、ほら、ここが関です。電車で2時間くらい」(ちょっと適当)
審「オウ、サンキュー」
そんな話してて、ふと気が付くとまわりに人がいない…
早朝便で着いた日本人はもうみんな入国してしまったようだorz
審査官もようやく「ハワイの滞在を楽しんでな」とか言って笑顔で見送ってくれたw
けっこう海外へは行ってるけど、イミグレ最長滞在時間記録だな~
あのおっさん、日本人観光客に片っ端から「セキ知ってる?」って声かけてたのかなぁ。
朝っぱらからぐったりなごんだ経験でした。
俺なんか英語話せないから同じ状況になったらパスポートに問題があるのかと
超キョドりそう