【修羅場】社長「本店は超黒字だけど支店は火の車だ…そうだ、放火しよう！」

10年以上前に勤めてた会社の話。

本店は私（事務兼技術補佐）と技術職のベテランおばちゃんの二人だけ。
丁度今くらいの季節に支店の別工場（従業員40人程度）にいた社長からおばちゃんに電話が来た。
電話が終わって浮かない顔のおばちゃん。何も聞けない私。
10日くらいして、支店から電話。火事で工場がほぼ全焼したと。

放火でした。社長の。
会社立ち上げからともに働いたおばちゃんには決意表明（？）をしたらしい。
本店と支店は別事業で、本店は超黒字だけど支店は火の車。
もう借金で首が回らない。
――― そうだ、放火しよう。

支店の経理が放火だって匿名で通報したけど無駄だった。
消防が同級生でうまいこと自然発火（発火性のある薬品を扱ってたから）ってことにしてもらったと
昼間っからウイスキー飲んで上機嫌に口すべらせてた。

半月後に経理から電話があって
「この会社を年末で倒産させるって言ってる。退職金も出せないって言うつもりらしい。
今なら離職票に「会社都合」って私が書いてあげられる。そうしたら失業手当がすぐ出る。
無駄に年末までいるんじゃない、安心して年越しなさい。」って言ってくれた。
経理は残務整理、本店の技術職のおばちゃんは会社の最期まで付き合うと。
12月20日に退職した。会社は経理の話どおり年末に倒産した。
経理のおかげで泥舟が沈みきる前に逃げられた。

真面目に生きるのって損なんだと悟った20歳の冬。

>>294
惜しいなあ。294さんが放火したんだったら黒いんだけど。