子育てと仕事の両立のためにバタバタした毎日を送っていて、神経がはりつめていた私。
それでも無理して仕事を続けていたんだけど、ある日ほんとにパニック状態になって職場でぶっ倒れてしまった。
かかりつけの医者と話をするうち、さすがにもう無理だと判断して、上司にも話して退職することになった。
夫は自炊生活も長かったし、家事全般ができる人なので、しばらくの間、子供も連れて実家で静養することになった。
夫も週末には会いに来てくれるので、私もすっかり周囲に甘えて、子供を母に任せてのんびりしてた。
ある日、退職前の会社から書類のことで連絡があって、平日の昼に家に戻ったところ、とんでもないものを発見してしまった。
私のものじゃない女物の下着がベランダに干してあった。
真っ青になって何度も確かめたけど、こんなもの見覚えがない。
キッチンの椅子には、しまっておいたはずの私のエプロンがかけてあった。
女が家に入ってきてるとしか思えない。
帰ってくることは言ってなかったので、ドアを開けた夫は、ぽかんとした表情。
その鼻先に、さっきの下着を突き付けて、「どういうことよ!」と怒鳴りつけた。
すると、夫がいきなり身をすくめて「あっ、あっ、あたしの!」と女の子みたいに叫んだ。
あたし……?
と、夫が「いやっ、やだぁ!……ご、ごめん!ごめんなさい」と最後にはいつもの口調になって土下座した。
私は何が起きたんだかわからず、固まってしまった。
夫を立たせて、ともかく話を聞き出したら、下着は自分が着るために買ったもので、エプロンは自分でつけていたとのこと。
昔から女装癖はあったけど、結婚を機に止めようと思っていたのが、私の長期不在で女装趣味がムクムクと頭をもたげてきたそうだ。
つまり私がいない間は、家では女装して生活していて、他にも女物の服や化粧も自分の部屋に隠してあるらしい。
うちはプライバシーは大切にしようということで、お互いの部屋はいじらないようにしていたけど、そういうことになっていたとは。
まぁ、外を出歩いたり子供の前で女装するのでなければ無害といえば無害だから、結局は不問にしたけど、開いた口がふさがらなかった。
ひとつ弱みを握ったみたいで、前にも増して言うことを聞いてくれるようになったけど、バーゲンの時なんかに一緒についてきて、私のものを選んでいるように見せかけて自分用にカワイイ服を買っているのを見ると、何だかなぁという気がします。
あたし……?
と、夫が「いやっ、やだぁ!……ご、ごめん!ごめんなさい」と最後にはいつもの口調になって土下座した。
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受け入れるのしかないのかもしれないけど私だったら離婚!ってなるなあ