『ブラック企業でされたパワー八ラスメントを聞いてくれ』
ってスレを昨日に投稿したんだけど、続きを書かせてくれ
産業医との面接が終わった日の午後に、俺は家からさほど遠くない、こころの診療所であるクリニックに行った。
待合室には静かな音楽が流れており、他の患者さんは静かに本を読んでいた。
様々な心のケアに関わる専門書や、うつや精神障がいに関する本が置かれていた。
俺は適当な本を手にして、読みながら、
(遂に俺も、こういった治療が必要な状態になってしまったんだな。)
と思った。
俺の名前が呼ばれ、診察室に入ると、少し広めのきれいな部屋に、院長先生が一人で座っていた。
他には誰もいなかった。
俺は会社でされたパワー八ラスメントと、会社の対応を話した。
時間がかかったが、先生は嫌な顔せず、聞いてくれた。
院長先生はパソコンに俺のパワ八ラの話を記録しながら聞いてくれた。
こころの診療所であるクリニックとか二重だしwwww
>>7
確かにそうだ。
こころの診療所という名のクリニック
にすべきだったな。
院長先生は何度も俺に聞いた。
院長先生は俺のされたパワー八ラスメントの話に驚いていた。
無理矢理眠るために、焼酎を一気呑みしていることは注意され止められた。
話が終わると、院長先生は取り敢えず、二週間は仕事を休むように勧めた。
仕事が忙しくて、休めない、とお願いしたが許可は下りなかった。
それ以上、休む必要があるかは、その時に決めるらしい。
(二週間も休んだら、俺はどうなるんだろう・・・仕事はまだあるのか?)
平川グループリーダーのパワー八ラスメントは辛いが、仕事自体にはやりがいがある。家族もいるし、仕事を失うわけにはいかない。
そう思った俺は何とか休まずに治療できないか訪ねたが、今はゆっくり休むことが最重要だと何度も言われ、説得された。
診断書には、「職場上司の不適切な対応を改善する必要がある。」と書かれた。
二週間後にまた診察に来るように言われ、予約をした。
処方箋を貰い、近くの薬局で二週間分のレンドルミン錠剤とリスペリドン錠を処方された。
レンドルミン錠剤は不眠症の治療、
リスペリドン錠は不安、緊張などの症状をしずめ、精神の不安定な状態を抑えたり、何もやる気がない、何も興味がもてないというような状態の改善に用い、通常、統合失調症の治療に用いられる薬らしい。
俺は初めて手にした薬を持って、家に帰った。
家族には言いたくなかった。
俺が家族に黙っていれば、家族に余計な心配は掛けずに済む。
半年以上、そうしてきた。これからもそうしたい。
俺が会社でパワー八ラスメントを受けていることを知ったら、家族はどんな反応をするのだろう。
考えると怖かった。
しかし、明日から会社を二週間休まなければならない事を、黙っておく方法は考えられなかった。
こころの診療所という名前のクリニックを出て、午後六時過ぎに家に帰ると、嫁さんが家にいた。
「今日は早いね。珍しいね。どうしたの?」
嫁さんが聞いてきた。
「・・・・・」
言いたくなかった。
嫁さんはどんな顔をするのだろう?
だが、言わなければならなかった。もう、家族に隠すことは出来なかった。
半年以上、パワー八ラスメントを受けていること・・・
暴 力もあったということ・・・
随分前から、頭痛や不眠や幻聴があったこと・・・
自刹を考えたこと・・・
今日、病院に行ったこと・・・
そして、二週間は会社を休まなければいけないこと・・・
二週間後からはどうなるかは分からないこと・・・
仕事ができるのか、平川の部署にいられるのか、会社にいられるのか、
目を見ることが出来ず、俯きながらだったが、全て話した。
話終った後、暫く沈黙が続いた。
「気が付かなくてゴメンね。」
と、嫁さんが謝った。
そう思い、平川グループリーダーに腹が立った。
と同時に、全く闘わず平川グループリーダーのパワー八ラスメントをただ耐えているだけの自分が情けなくなった。
「ゴメン!」
俺は嫁さんに土下座をした。頭を下げたまま何度も謝った。
申し訳ないというのもあったが、泣いている嫁さんの顔を見られないという理由もあった。
嫁さんは暫く泣いていた。俺は下を向いて黙っていた。家の中は静まり返っていた。
俺と嫁さんの鼻をすする音だけが聞こえていた。
重い空気の家に、外で遊んでいた二人の子供が帰ってきた。
嫁さんは何も言わず、キッチンで晩ご飯の準備をし始めた。
「お父さん、どうしたの?今日は定時?」と長男が聞いてきた。
「うん、久し振りに早く帰ることが出来たんだよ。」
俺は子供に顔を見せずに答えた。
俺も泣いていたからだった。
直ぐに風呂場に入り、シャワーを浴びた。
ここなら、知られずに泣くことが出来た。
いつも以上に長いシャワーを終えた俺は、リビングの隣の部屋に行き、襖を閉めた。
見たいサイトなんて無かった。ただ時間が流れるのを待っていた。
リビングからは嫁さんと子供の声が聞こえてきた。俺はその会話に参加することが出来なかった。
一時間以上経ってからだろうか、
「ご飯出来たよ。」
と嫁さんに言われた。
俺は泣き止んでいた。
更に鏡を見て、目も赤くない事を確認してからリビングに行った。
テーブルの上には晩ご飯が出来ていた。子供たちも席に座っていた。
「いただきまーす。」
と言ってから、みんなでご飯を食べた。
嫁さんは、子供には俺が仕事を休むことを言わなかったようだった。
嫁さんの気遣いが嬉しくて安心した。
俺も言いたくなかった。
子供を不安にさせることが怖かった。
食事が終わると、嫁さんはテレビ、長男は漫画かゲーム、次男はゲーム・・・いつも通りの食後の時間の過ごし方。
ここで、いつもの俺はインターネットだが、この時はそうはしなかった。
食前に見すぎていたために、見たいサイトがなかったし、そんな気分ではなかった。
そのまま寝ようとしたときに、薬を飲んでいないことを思い出した。
薬はリビングに置きっぱなしだったが、リビングには家族がいる。
行きづらくて、
(薬は明日からでいいか・・・)
と思い、寝ようとしていたら、嫁さんが薬と水を持ってきた。
「はい。」
と、渡された俺は、チラッと嫁さんを見て、薬と水を受け取った。
嫁さんは、俺が薬を飲むまで待ってくれた。
昨日に引き続き見てるぞー
>>19
リアルタイムで、見てくれている人がいるんだ。
本当に嬉しいよ。ありがとう。
「今はゆっくり休んでよ。」
とだけ言って、寝室を出た。
その言葉からは優しさが伝わり、嬉しかった。
(今は病気を治すのが最優先だ。)
と、自分に言い聞かせ、眠った。
直ぐには眠れなかった。
だが、二週間は平川グループリーダーのパワー八ラスメントを受けずに済むという安心感からなのか、もしくは、睡眠薬が効いただけなのかは分からないが、いつの間にか眠っていた。
次の日から二週間、俺は会社を休むことになる。
目が覚めた。カーテンの隙間から、外の光が入っていた。
明るさから判断して、早朝ではなさそうだ。
正確な睡眠時間は分からないが、こんなに長く眠ったのは久し振りだった。
起きようと思ったら、身体が動かなかった。
薬の作用だろうか、起きることが出来なかった。
仰向けで、寝室の天井を見ていた。
今日から二週間、会社を休む。
しかも、その先がどうなるかは分からない。
不安だが、何も出来ない。
残した仕事も沢山ある。納期が迫っている仕事もあったと思う。
誰か、他の社員がするのだろうか?
不安だった・・・
だが、何も出来なかった。
>>22
投稿が遅いのかな?
スレ落ちたら、また明日にスレ立てるよ。
二度寝をしようかと思ったが、不安からか寝過ぎなのか、眠れなかった。
暫くしてから、起きてみることにした。
何とか起きることが出来たが、フラフラする。
そのまま階段を降り、リビングに行くと誰もいない。
時計を見ると11時を過ぎていた。13時間以上は眠っていたことになる。
子供たちは学校に行ったのだろうが、嫁さんは、どこに行ったのか分からない。
静かだった。
俺はそのままリビングのソファーで寝ていた。
夢の中で、「タヒね!タヒね!タヒね!」と怒鳴られずに、眠ることができるということが嬉しかった。
目が覚めた時は、お昼を過ぎていた。
お腹は空いていないが、他にすることが無いので、昼食を作ることにした。
だから、料理は得意だし、好きだ。
時間を気にせず、ご飯を作り、一人で食べた。
途中で、テレビでも観ようかと思ったが、普段は平日の昼間にテレビを観たりしないので、観たい番組もなかった。
ただ、黙々とご飯を食べた。
静かな食事を終えると、食器を食洗機に入れた。
ソファーに座ると・・・暇だ。
することが無い。
(休むって、具体的に、どうすればいいんだ?)
(寝てればいいのか?)
(外に出たらダメなのか?)
(二週間も、こんな生活をするのか?)
(二週間で済むのか?)
(その後は、どうなるのか?)
(仕事はあるのか?)
不安になることばかりが頭を過った。
平川グループリーダーは今も普通に仕事をしているはずだ。
(今頃、平川グループリーダーは、俺の事を笑っているのだろうか?)
(俺を、ここまで追い詰め、勝ったつもりなのだろうか?)
悔しかったが、二週間は平川グループリーダーに合わずに済むと思うと、正直言って、ホッとした。
そこで、取り敢えず、家の中で出来ることは家事だろうと思い、家の掃除や洗濯物の片付けを始めた。
途中でテレビゲームをしたりしながらの家事だったが、それでも時間はあまり過ぎなかった。
夕方になり、嫁さんが子供を連れて帰ってきた。
どうやら、嫁さんは近所の実家に行っていて、学校帰りの子供も、下校途中で、そこに寄っていたようだった。
「お父さんはいつまで、会社を休むの?」
と聞かれた俺は
「暫くは、家で仕事をするんだよ。」
と、子供に嘘をついた。
休職中の二週間は、こんな感じでだらだらと過ごした。
嫁さんは、お金や仕事の話を一切しなかった。本当は不安だったと思う。
気分転換をした方がいい、と言われ、温泉にも連れて行ってくれた。
嫁さんの気遣いに感謝した。
そして、休職してから二週間後に、再び、こころの診療所にカウンセリングに行った。
そこで院長先生に、まだ残業はしてはいけないが、定時までなら仕事はして構わないと言われた。
仕事が出来ることが嬉しかった。薬の効果があったのかは分からないが
頭痛や幻聴はなくなっていた。
睡眠薬の効果も高く、睡眠も十分すぎる程、取れるようになっていた。
今の状態ならば、平川グループリーダーのパワー八ラスメントにも耐えられると思った。
急用ができて、今日はここまでにさせて欲しい。
明日の夜に、続きを投稿させてください。
『ブラック企業でされたパワー八ラスメントを聞いてくれ』
のタイトルで投稿させてください。
ま、仕方ないか
明日スレ探すから完結宜しく
今も体調悪いなら無理はしないでいいけどね
見てるぞ
大変だったな
明日待ってるぜ