ついに言った…。後悔はしてない。
少し清清しさを感じるまでだった。罪を白状したような気分…。清涼な風が俺の心を吹き抜ける…。
俺の脳内の鼻琳が存在を否定され、ダメージを受け叫んでいる気がした。
部屋がシーンと静まり返る。しかし、場違いの発言がこれほどまでに時を止めるとは…。
「御父さん…。この鼻琳というメールの女性は、僕の好きなアニメに出てくるキャラクターなんです」
御父さんも訳が分からないというしかめっ面をしている。
しかし俺はさらに畳みかける!攻撃…いや口撃を止めない!
「 つ ま り !
俺は自分の持っているフリーのメールアドレスを、自分の携帯に 鼻琳 と登録して、
そして自分の携帯に鼻琳からとしてのメールを受け取っていたわけですよっ!!(ドヤ顔っ)」
俺は何故か自信満々に言い放った。
どうだ!?どうにでもなれ!これで分かっただろう?事件の内容、そして俺の気持ち悪さが つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
御父さんはちょっとキョドった様子でこう言った…。
「 つ ま り … ど う い う 事 な ん だ ? 」
御父さんは理解していなかった。つーかナルトかよチクショー・゚・(つД`)・゚・
そして、御母さんの俺を見る目が、うんこを見る目から可哀想な子を見る目に変わった!
やめて御母さん!それが一番傷つくの!
…確かにちょっと上記の説明じゃ分かりにくかった。俺も正直ちょっと分かりづらいなと言ってて思ってた。
俺は赤面しながら、フリーのメールアドレス、自分の携帯への登録…。今回のメール偽装事件の内容を細かく三人に説明した。
正直死にたかった。御父さんに「あーそういうことね」と頷かれる度になんか死にたかった。
その前に相手作らないといけないけど
あとその前に他人と会話できるように
アニヲタになる必要ねぇwww
事件解決…。全てを説明し終わった瞬間、俺の脳内鼻琳は断末魔の声をあげて消滅した。シュワ〜。
勝った。俺は鼻琳に勝った。もう惑わされない…。そうだこれからは心を入れ替えて…一日三膳恋陽陽…
「夫君」
「ひゃい。御父さん」
完全に油断していた。何か御父さんと嫁が話しをしていた。
そしてこっちを向いた。
「夫君が好きな…そのアニメ…。
な ん て 名 前 だ い ? 」
えっ…名前?俺は予想外の質問に焦った。
「名前ですか!? は な り ん ですけど…(連呼させるなwww恥ずかしいwww)」
「えーっと…違う違う。 題 名 だ 。 」
えええええええええ題名言うのぉぉおおお?どんな羞恥プレイですか!?
知ってどうするの!?えええええまじで言うのねぇまじで?
俺は平静を装ったが、明らかに動揺していたと思う。
「やっぱり嘘じゃん…夫がオタクなわけないよ…。今まで一緒に居た私が言うんだもん…。
どうせ鼻琳と…昨日の夜に電話で打ち合わせでもしたんでしょ…?こうやって言えば大丈夫だとか…」
と憎らしげに言った。
嘘じゃねーよチキショー!!脳内鼻琳が高笑いし息を吹き返すのを感じた…。
ハナリン
完璧な嘘はリアルを侵食する… そんな映画のキャッチフレーズが頭に浮かんだ。
悔しかった…。俺の脳内の鼻琳を殺すだけじゃもう鼻琳の存在は消えない。
こいつら三人に住む鼻琳全員を消さないと、完全には消滅しないのだ。
なんなんだ!?鼻琳…。最初はただの空想の人物だったのに、今では俺以外の三人にまで存在を認められる人物にまでなった…
怖い。鼻琳超怖い。俺は鼻琳に初めて恐怖を感じた。
証拠見せれば一発だしwww
証拠見せたら夫vs嫁一家から夫一家vs嫁一家になるけどな
いや、その趣味を悪いというわけではないが…」
糞。負けるか。
題名を言えばいいんだろ…。恥ずかしいけど、嫁の受けた苦しみに比べたら!!!
「恋姫†無双…です///」
「…来い?ひめむ僧?」
「こ・い・ひ・め! む・そ・う!」
しかしこれで、もう…。
すると御父さんが立ち上がり、隣の部屋に行ったかと思ったらすぐに戻ってきた。
ノートパソコンを持って。
しかも検索するってすぐに気がつくなんて使いこなしてやがるな
自分で送ってるって証明になると思うが
パソコンの起動音が鳴る。
そして何か打っている。これは…まさか…
…検索?
やめてくださいね。
御父さんやめてください。
俺は神に祈った。無線LANが切れますように。契約プロバイダが爆発しますように。
しかし神などいない。この世に居るのは悪魔のみ。その名は鼻琳。
嫁と御母さんもパソコンを覗き込んでいた。
俺だけディスプレイが見えない…。みんな何を見てるの?何をしてるの?
バクバクの心臓が痛い…。
そして沈黙を打ち消したのは、パソコンからスピーカーから流れる大好きなあの曲だった…
『誰かにささぐ〜命〜なら〜♪自分の境界を越えて〜♪
今ならば〜ここでなら〜♪強さに変わりぃ明日へ続ーくよー♪』
おいいいいいいいい!!!!OP鑑賞かよぉおおおおお!!!!
聞いただけで漢字で検索できたのか
一応ひらがなだけでも出るぞ
誰か離婚調停スレのリンク貼ってやれ
俺はあわてて立ちあがってディスプレイを上から覗き込んだ…。youtubeだ。
「ああ。夫君がそれ程まで好きな作品なんだろう?」
「ええ?…ああ、はい…そうです…けど、その」
「ならいいじゃないか。私達も見てみたいよ。なぁ」
御父さんは何か勘違いしている。ドラえもんやしんちゃんとは違うんだぞ!
エ口ゲ原作のアニメなんだ!Hなシーンもあるんだぞ!
子供の頃、悪さをした時にその悪事が親にバレているのか、バレていないのかどっちか分かりかねる時のあのモヤモヤした感情。
『忘れたい景色があり〜♪
忘れたい記憶もあるぅ〜♪』
おいいいいシンクロしてるよ。今の俺の気持ちと歌詞シンクロしてるよ。
flower of braveryはもうノリノリでは歌えない…
自分はにわかでした
お義父さん機転ききすぎwww
表情から感情が読めない…呆れているのか、怒っているのか…それとも案外この曲良いかも!
とか思っているのかもしれない。
むかつくのがたまに御母さんが俺の方をチラッ…チラッ…と見てくることだ…。
頭の中に整理しておいた話の流れストックが少し切れ始めましたw
書き溜めてないので、ちょっと一時間ほど欲しいです。
ここら辺の御父さんの猛攻は今思い出しても身震いするほど恐ろしかったので…
ちょっと文体がクドくなりすぎですねw
もう少し読みやすいように努力してみます。
友達妹「クラスの男子ってオタクみたいな人多いんですよねー」
俺「そうなんだ。いま流行ってるもんねw」
友達妹「なんか見てて気持ち悪いです。休み時間もずっとそんな話ばっかしてるし」
俺「あ〜、リュック背負って秋葉原とかにいる人みたいなのでしょw」
友達妹「あれ?先輩の携帯の待ちうけなんですかこれ?」
俺「あ?ああーえっとこれはエヴァンゲリオンてののキャラクターだよ!」
俺「エヴァンゲリオンは普通の人でも知ってるよねw有名だもんw」
俺「大人っぽいアニメっていうか、ガンダムみたいなもんだよw」
友達妹「そうなんですかー・・・なんか意外です・・・」
やっちまったな
かくいう俺も一時期サーニャだったんだけどな
じゃあ何にすんだよ!
自分の写メかよ!ペットの写メかよ!
ペットの写メは武器になる
>>522の続きから
『真実だけを〜追い求め〜♪』
よしサビに入った。俺は安堵した。もう曲は終わりに近づいている。
この俺だけディスプレイが見えないこの状態はもう終わりにしたい。心臓にわるい。
『明日へ続〜くよ〜♪』
よし…サビ終わり…終わった…
『傷を負った夢の為〜♪』
まさかのフルかよおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!
ニコニコ動画じゃねえええんだからよおおおお!!!!
多分、曲の一番はOPのムービーが流れていた。覗いた時に動いてたから。
だが二番は分からない。
その動画の作者のお好みで作られてるからだ。
いやらしいエ口ゲ原作のアニメだってばれちゃうかも…はわわ…
しかしその心配は杞憂に終わった。二番のBメロで御父さんは曲を止めたからだ。
終わり?終わったの?
俺は地獄が終わった…と安堵した。
しかし次の瞬間、御父さんから出てきた言葉は信じられないものだった。
まさかの興味津々ルートぉおおお!?
俺は御父さんが分からなくなってきた。
この人は仏の仮面を被った悪魔なのかもしれない…。
さっきから俺に対して何かを仕掛けてきている。
「あ…あの…金髪の…ツインテールで…くるくる巻いてる…」
「ちょっと分からないからやってくれない?」
パソコンをズイ!とこちらに向けてきた。
畜生。この時はなんで御父さんが、恋姫のOPを探し当てたのか疑問だったが、
youtubeの検索欄はひらがなでこいひめって打っても、ポップアップで
恋姫 op とか色々出るじゃねぇか…
もうしょうがない。鼻琳を見たいと言ってるのだからここまで来たら見せるしかない…
カミングアウトしてしまったのだから、もう堂々とするしかない。
検索結果の中で一番上にサムネイルが華琳様が映っている動画がある。
それをクリックして俺も横から見えるようにテーブルの隅に置いた。
三人が何を見ているのか分からなくて不安になるより、
一緒に見たほうが何倍もいい…。
その時はそう思ったんだ…
普通に華琳がでてきて、すぐにストップして、この子ですよ!で終わりだ。
三人が集中してディスプレイを見る。
よし!スタートだ!
『お帰りなさいませ♪ご主人様〜♪』
おいいいいいい!!!!!!ふざけんなああああああ!!!!!
気まずいってレベルじゃねーぞ!!
普段こんなアニメじゃねーじゃん!!!
なんでこの動画選んじまったんだあああ!!!!
全身が痒くなるほど恥ずかしい思いをしたのは初めてでした。
少し面白かったのは御父さんも顔を真っ赤にしていた事wwwざまぁwww
ちなみに嫁と御母さんの顔は怖くてみれませんでした。無理です。
「この子ですよ」
俺は画面を指差した。
「ふむ。この子が夫君が夢中になった鼻琳か……」
画面には華琳と愛紗というヒロインがピリピリムードを出して話し合っている。
そうだよ。こういうシリアスな展開もある良いアニメなんだよ。
動画の最初こそアレだったが、これを選んでまだ良かったのかもしれないと思った。
そしてこの後の華琳と愛紗の絡みのシーンももちろん知っている。
その前に画面を消してしまえばいいだけだ。
「そうか…ありがとう。これはもう消そう…」
良かった。余計な心配だったなw
俺はもうアニメ鑑賞会は終わったんだと思い、心の中で喜んだ。
「むっ…」
しかし、何かに御父さんは気づいたようだ。
「どうしました?もう終わりに…」
俺はもう早くパソコンを閉じて貰いたかった。
それこそ恋姫の画像検索なんてされたらもっとやばかったのかもしれない…。
「この右の……
恋姫†無双 問題のシーン とは… 」
本当はここからもっと書き続けたいのですが、
昨日から今日に掛けて睡眠をとっていないので眠いですw
流石に二徹は明日の仕事に支障がでるので、今日はここまでで終わらせてください。
もう終盤に入る頃なので明日には終わりまで持っていけると思うのですが…
「恋姫無双 華琳」で画像検索してもらいたいな
当然のように保守してくれてると思ってんじゃねーよks
埋めるか落とすかしたい所
絶対スレたてろよ
>>1がたどり着けるかは知らんが
立てたかったら本人が立てるでしょ