って人は来て保守でもしてください 需要なけりゃ消える
何にしてもつづきは気になる
俺も楽しみだ
前スレ、最後まで読みました。
自分の我侭にここまでお付き合いしてくれて感謝です。
ずっと見続けてくれている方、期待してくれている方本当にありがとう。
投下します!
前スレ>>636からの続き
身体に電撃が走った!やばいぃい!これはS級のヤツだ!
これを見られたらいい訳できない!(なんの?)こんな見られたら一発で変態の烙印を押されてしまう。
なにしろ俺の精神が持たない!!
俺は挙動不審になりながらも
「これは…その全然関係ないヤツで…見ないほうがいいですよ。全然違うヤツですし」
御父さんはすでにマウスを動かしてクリックしていた…
「夫君は…こういうアニメが…好きなのか?」
もう駄目だ…腋舐めとる…
『…ンッ…アッ…ハァハァ……アンッ…そう…イイわぁ……』
「違うんです…うっ…恋姫はこんなアニメじゃ…冒険活劇…ウッ…」
俺はもう弁解すらできなかった。
三人に顔を見せられず、背中を向けた。
『…アハ…ン…そうよう…また…上手くッ…アンッ』
完全に三人に変態の烙印を押されたと思った。
なんだよ地雷ばっかじゃねーか恋姫!
カミングアウトなんかしなきゃよかったんだ!そしたらこんな辱めを受ける必要なんて…
もっと他に良い言い訳を頑張って思いつけばよかったんだ!
そうだよ!友達に鼻琳を名乗って貰ってたとか!クソぉ…
春蘭『華琳様っ!』
この声に御父さんは反応を示した。
「かりん様?」
華琳『…けいふぁ……続けて…』
桂花『ンッ…チュパッ…チュパッ…』
「夫君…この金髪の子は はなりん じゃなかったのかね?」
ああーーーッ!!!糞オオオオォ!最初に訂正すれば良かったぁぁああ!!!
鼻琳めぇえええ!陰謀かあぁぁぁ!?ややこしいぃぃぃぃいいいい!!!!!
俺は初めてリアルで漫画の主人公の様に頭を両手で掻き毟りたくなった。
ここにきて鼻琳の智謀策略…重ねた嘘が剥がされる!
ガタンッッ!!!
「キミはっ!!それ程大好きなアニメのキャラクターの名前を間違えたりするのかねっ!!」
御父さんが始めて声を荒げた!!
違う!!俺じゃない!!貴方の娘が最初に間違ったんだぁぁぁ!!
俺は「はわわ…はわわ…」と朱里(恋姫のキャラクター)のように慌てるしかなかった…
普段温厚な御父さんが怒ったのが珍しいのか、嫁と御母さんは目を丸くしていた。
部屋がシーンとなる…
『ドクン…ドクン…』
恋姫の動画では華琳と愛紗での、二回戦が始まっていた…
作者ぁぁぁぁ!!繋げんなァァァ!!!
アニメでの心臓のドキドキ音はまたしても俺とシンクロしていた。
お義父さんは正しい
「娘さんが読み間違ってましたが訂正出来る空気じゃありませんでした」
こう言えば大丈夫だろこれは
嫁を落ち着かせるためにドッキリとか言っちゃうひトだぞ
俺は御父さんのほうを気にすればいいのか、天幕から影越しに現れた覇王を気にすればいいのか…
意識を保っているのにギリギリの状態だ。
一方脳内鼻琳はB’sのギリギリチョップを熱唱している…
「はぁぁぁ………夫君」
「はひ……なんでしょう…」
ついに最後通告が言い渡されるのだろうか……離婚…?
嫌だ嫌だ嫁が好きなんだ好きなんだ…
「私はね…ここまでの夫君の反応をみて、まだ納得がいかないんだよ…」
「な…なにがですか…?」
なんだここまでの反応って…やはり俺は試されてたのか?
あああ最初に鼻琳の名前を訂正しておけば…だけどこんな事になるなんて…
動画では覇王が愛紗に襲い掛かってた。
華琳『しっとりツヤツヤne』
「oh…それと…この華琳…って子はさっきから女の子ばかりを標的にしているが…」
そうですよね…オタクじゃなければ疑問をもちますよね…
俺はちょっとレズっ気のある子なんですよははっ、なんて言えずただ立ちすくむだけだった。
夫君が極度のアニメ好きで、携帯でメールごっこをしていて、誤解が重なってしまったというより、
鼻琳という女性と浮気をしていた、の方が信憑性があって信じられるんだよ…」
「そ…そんな…どうして…どうして…」
御父さん…鼻琳に負けないでください……そいつは幻想なんです…信じちゃ駄目です…
俺にはなんでここまでさらけ出して辱めを受けたのに、御父さんが鼻琳の肩を持つのか分からなかった。
俺の目には鼻琳が御父さんの肩に馴れ馴れしく寄り添っているのが見える…
くそおおお!!脳内に引っ込んでろやぁぁ!!現実に干渉すんなぁぁぁ!!
御父さんが俯いてプルプルしている…
やばいなんかやばい…。嫁もそれを気にしたのか、お父さん?と心配している。
遂に御父さんが激怒した。
「 嘘 を 吐 き つ づ け る の は や め な さ い !!」
ひいいいいいい!!切れた!!
その次に叫ばれた御父さんの言葉は信じられないものだった。
「 鼻 さ ん を …………こ こ に 連 れ て 来 い !!!!!」
鼻さん!!
駄目だ!もう敬称がついとる!
御父さんの脳内では鼻琳はどういう姿をしているのだろうか?鼻・琳さん?
嫁から外国人だというのを聞いているのだろうか?
中国人だと思っているのか?ある意味それで正解だが…
脳内の鼻さんはもう大喜びだ。紙吹雪を高らかに散らせ、昇格と書かれた紙を掲げている…
たくさん持ってたら信じざるを得ないだろjk…
マジで裏目に出るようなことしか言えないから
御父さん!冒険活劇ですよ!これが見せたかったやつですよ!
と思ったがすぐ動画は終わった……神編集か…これが…
もう駄目だ…
いくら俺が何を言っても三人には嘘にしか聞こえないんだ。
嘘が完璧すぎたんだ…狼少年…まさに今の俺だ…
もう俺は鼻さんの存在を認めて、金輪際浮気はしないから許してくださいと
土下座してしまおうか、と思った。
号泣して哀れに謝って許しを乞いたかった。
そうすればこんなアニメ知らないという事になり、変態アニメ大好き男の称号を剥奪できる…
また重ねて嘘をついてしまう事になるが、もうこれ以上叱責され追い詰められるのは辛すぎる!
逃げたい。逃げよう。もう…降参だ。鼻琳…キミの存在を…認めるよ…俺の浮気相手…鼻・琳…
すると、手で口を押さえ涙を流している嫁と目が合った。
ひさしぶりに…嫁が俺を見つめていてくれた。
嫁…可愛いな。なんでこんな可愛い子を俺は泣かしてるんだろう…
この後、俺が鼻琳の存在を認め、土下座したら嫁はもっと泣くんだろうな…
なんでこうなったんだろう…最初はオタク趣味を隠していただけだったのに…
あ、そうだ。鼻琳の策略にかかりメールとか始めちゃったんだ…
そこから沢山の嘘を嫁に重ねた結果がこれだ…はは。
嫁と見つめ合い続ける…。
きっと…嫁はまだ…俺を信じ続けてくれている。
厳しいこと言い続けたが、心のどこかでは浮気を否定し続ける俺を信じているハズだ!
俺らは夫婦だからだ
長年よりそった御父さん御母さんのような熟年夫婦ではない。
しかし、俺らだって将来を約束し身も心も相手に捧げると誓い、今まで絆を固めてきた!!
そうだ…そうだよ。俺はまた逃げようとしていた。駄目なヤツだ。
自分の弱さ…つまり鼻琳に逃げようとし嘘を重ねる…。もうそんな愚行はこりごりだ。
嫁はきっと、鼻琳に負けないで!そんなヤツに負けちゃ駄目!と言っているのだろう…
分かったよ嫁。うん。ごめんな。ああ、俺はつくづく馬鹿なやつだ。
もう泣かせない!
俺は目が覚めた。
今までオタク趣味を隠してきた奴が今更なにを言ってるんだ
自らの身の消滅と引き換えにする勇気があって始めて鼻琳という怪物は倒せるのだ。
しかし…
この方法を取った場合、俺は今回の恋姫鑑賞会より遥か上の辱めを受けるであろう…
行こう。やろう。そしてこれが全て終わった時、俺達四人は本当の意味の家族になれるだろう。
そう思った。
御父さんの叫びから何分時が経っただろうか…ずいぶん長い間沈黙していたような気がする。
俺は最期の方法に出る前に確認しておきたい事があった。
「……なんだね」
御父さんも疲れたのだろう。目頭を指で押さえている。
「嫁と…二人っきりにさせてくれませんか?少しでいいんです!お願いします!」
「……」
俺の頼みに御父さんは考え込んだ。
「……嫁子…」
御父さんは嫁の方に身体を向けた。
「嫁は俺の嫁です!お願いします…」
嫁は頷いた…
「じゃあ私達は…隣の部屋に居るから…話が終わったら呼んでくれ…」
御父さんは立ち上がり俺の横の通り過ぎ、部屋から出て行った。
御母さんも渋々といった感じで、部屋から出て行ったが、
俺の目すら見てくれなくなっていた…
「嫁…」
俺は急いで立ち上がって嫁の横に移動した。
「……なによ…」
嫁は俺と目をあわせようとしない。
そうだよ。いっつも喧嘩した時はこうだったよな。
たまらなく抱きしめたい衝動に駆られた。
「抱きしめてもいい?」
俺は聞いてしまっていた。
「…駄目」
ま、そうだよね。前日浮気した事に嫁の中ではなってるもんな。
ただ、いつも喧嘩した後はこの言葉の後に、「……うん」と可愛らしく嫁が言っていつも終わりになっていた。
それを思ったのか嫁もちょっと涙目になっていた。
それを知りたいがために二人っきりになったのだ。
俺は言った。
「もし、俺が本当にオタクで、実家の部屋がアニメグッズだらけのキモオタ野郎でも、
嫁は俺のことを嫌いにならない…?」
嫁はすぐに答えた。
「私は貴方の優しさに惹かれて好きになったのよ?そんな事で……嫌いになるわけ…ない!」
俺はその言葉を聞いて涙が出そうになった。
「もしそれが本当なら…なんで言ってくれなかったのか、私は怒る…と思う」
嫁は強い眼差しで言い切った。
そうだよな。俺も例え嫁に変な性癖とかそういう趣味があっても嫌いにならないもん。
むしろそういう趣味を打ち明けてくれた嫁を愛おしく思うだろう。
好きになった理由は別。本当にその通りだな、と思った。
「嫁…ありがとう…」
俺は嫁を抱きしめた…
嫁は抵抗しなかった…
肩細いなこいつ…ちゃんと昨日の夜から御飯食べたのか?
だからこんなにちびなんだぞ…
俺は抱きしめながら泣いた。
俺の涙につられて嫁も泣き出した。
ごめんな…嫁。全部俺が悪かったんだ。自分の嫁を信じ切れなかった自分が。
なんで俺は信じられなかったんだ…
仲間を信じて相談することが大事って俺はひぐらしから何を学んだんだ…
最後の手段を遂行することに…。自決覚悟の…特攻。
その決意に脳内鼻琳は怯えた。
(いいのか夫!そんな事したらお前もやばいぞ!やめろ!やめるんだ!)
いいんだ。お前という爆弾を抱えて共に身を沈めてやる!!
あれ…アトムも確かこんな感じだったな…確か太陽に突っ込もうとして宇宙人に拾われて
過去に戻って新品のアトムを直して…えーっと。。
俺はそんな関係ない事もぼんやり思った。
「…よし」
俺はスッと嫁から離れた。
「嫁…。俺はこれから身の潔白を証明する。
だけど、その証明を見たらびっくりすると思う」
「………」
「俺は嫁を信じる。図々しいと思うが…その…だから…嫁もその俺を受け入れて欲しい…」
「……意味が…分からないよ…」
嫁は不思議な顔をしている。
そうだよな。最後の手段の説明してないもんな。
俺は立ち上がり二人を呼びに行こうと部屋を出ようとした。
その時、
「夫ぉ…」
嫁が呼び止めた。俺は振り返る。
「信じて…いいの…?」
「ああ。最初から浮気なんてしてないって言ってるだろ」
その言葉に嫁は久しぶりに…本当に久しぶりに少しだが笑顔を見せた。
俺は決意を新たに二人を呼びに行った…。
俺はまず二人に席を外してくれたお礼を言った。
隣の部屋で二人は何を話していたのだろう…。凄い気になるがあえて考えないでおく。
「俺は嫁を愛しています」
御母さんが、どの口が…と言いたそうに顔を歪めた。
「浮気するなんてありえません。だからその証明をするために…
俺の…… 実 家 の 部 屋 に き て く だ さ い !!」
苦渋の決断だった。
脳内鼻琳が会心の一撃をくらい暴れ苦しんでいる。
二次元浮気って一般的には浮気じゃないの?
実家の俺の部屋は…その…ゴニョゴニョだから…
それと、母にも度々俺が実家に帰っている事を証明してもらましょう」
そうだ。この際おかんにも協力して貰おう。
俺が嫁に今夜は帰れないメールを送った日付と、俺が実家に帰った日を照合すれば明らかじゃないか!
「ふむ…そうだな。夫君のお母さんに聞けば…確かに」
「ですよね!ではまた明日にでも…」
「今日だ。これから伺おう」
えええええええ!!!これからぁあああ!?
ちょっ…せめて華琳様の抱き枕…とかベッドシーツとか剥がさせてぇええええ!!!
「 ア タ シ も 行 く わ よ 」
御母さんが喋ったぁあああ!!!お前もくんのかよおおおお!!
てか第一声それえええええええ!?
かくして…俺達四人はこれから、俺の実家に向かう事になった…
(まさか……これも鼻琳の策略じゃないよな…ゴクリ…)
俺は…またしても空前絶後の辱めを受けることに…なる……
ここまでで2/3まで進みました。
二人の自宅
嫁の実家
そして次が俺の自宅偏です。
書き込みの遅さは本当に謝るしかありません。
休憩後、少し貯めてから次は投下始めたいと思います。
こんなことしてないで嫁との時間だいじにすれば?
自己顕示欲・いい人のフリ>>VIP>>名前の漢字間違える程度のアニメキャラ>>嫁≧義父>>>義母
母>>嫁も追加だな
食事休憩終わりました。
応援してくださる方のレスが身に染みます。頑張ります。
少しですが…貯まりましたので投下始めます。
相談ってのが何か気になる。
相談あるなら三日もひきのばさねーよwwwwwwwww
助手席に嫁、後ろに御父さん御母さん…
車内は緊迫した雰囲気だった。
別々の車に乗って移動するのも考えたが、俺の実家は三台も車は置けない…。
一台置けるスペースに頑張って詰めて二台だ。
相談した結果俺の車で行く事になった。
そうなると必然的に帰りもご両親を送ることになるが、
きっと帰りの車内は、三人とも鼻琳の呪縛が解かれ、和気藹々の雰囲気の中帰れるだろう!そうだ!その通りだ。
車内では誰も話さなかった。
唯一交わした会話が御母さんの「すわり心地悪いわね」という車への駄目だしだった…。チクショー
よし!親父が居ない!
実家の車がないという事は親父が今日は休みでは無いという事だ。
三人を玄関に招く…
そういえば家の玄関を開けるたび地獄が始まってるな…またしても地獄かっ…
俺は玄関の扉を開いた!
「あらあらあらまぁまぁ帰ってきたと思ったらー、どうもお久しぶりですー(ペコリ」
ああ、いいね。この雰囲気。
雰囲気が丸くなるのを感じる…。いいぞおかん。
「ちょっとアンタ!嫁ちゃんのご両親も来るなら連絡の一つぐらい寄こしなさいよ!!まったく!!」
御母さん「おほほ。いえいえ、おかまいなくw」
おばちゃん二人はトークで盛り上がってる。
この後俺の部屋に行くまでに、少しでも雰囲気を良い状態に持って行きたい…
「さぁさ、嫁ちゃんも久しぶりねw どうぞリビングに…」
俺はおかんの言葉を遮るように言った。
「いや、このまま俺の部屋に案内する」
「 え”…… 」
おかんの顔が青ざめた。サァーという音が聞こえた気がした…
嫁との交際当時からおかんには、絶対言うなよ!絶対言うなよ!と迫り、
たまに実家に嫁が来る時は、アリバイ工作に参加して貰っていた。(グッズを母の部屋に置いて貰うなど…)
そして震えた声で言った。
「ア…ア……アンタ…あんなごみ屋敷に…」
ごみ屋敷言うなや!部屋は綺麗で片付いとるわ!!
「あわわ…あわわ…」
おかんは混乱している。何故?という言葉が彼女の頭の中をぐるぐる回っているのだろう。
その時、階段から誰かが降りてきた。
マズい…ヤツだ!
「こんにちわ〜…ってえぇっ!……嫁さんが来たと思ったらご両親も。」
弟だ!完全に誤算だ!
糞!今日は予備校はどうしたんだ!?畜生!
一筋縄ではいかない自称 ”面白いもの好き”だ…。
常に彼は面白いものにアンテナをのばし、普段くだらない事をいつも言っている。
「ささっw玄関ではなんですから…暖かいリビングに…」
このお調子ものめ…
俺はこういう時の対応のよさに少し感心した。
そしておかんが口を開いた。
「お兄ちゃん…自分の部屋に連れて行くんだって…」
「 え”…… 」
弟も顔を青ざめさせた。
つーか同じ反応かよ!!やっぱし家族だなお前ら!
お前らが同じ反応するから、明らかに三人ともびびってんだろうが!!
「まじかよ兄貴………正気かよ…」
やめろ…俺は正気だ…狂ってるみたいに言うのはやめなさい。
俺は三人を二階の俺の部屋に誘導した。
「僕もwww行くwww」
来るな!!畜生!!
俺達は階段をあがる。+1名を連れて…
このドアを開ければ今までの誤解は解けるだろう…。
ここまで長かったな…ほんと。
俺はドアを開ける前に三人に言った。
「最初に言っておきます。かなり衝撃的だと思います。
だけどここが今まで俺が話した事の証明に必ずなります。」
俺はワンクッションいれておかないと、三人は衝撃に耐え切れないと思いちょっと説明しようとした。
「御母さん御母さんww兄貴の事嫌いにならないであげてねww」
「え?ええ、大丈夫だと思うわよ(苦笑)」
弟ぉおおお!!!御母さんと仲良くすんなぁああああ!!!
「いいから開けたまえ」
「はい…」
御父さん…もう知らないですよ…。本当に貴方の思っている以上のnのフィールドが、
いや otaのフィールドがこのドアを開けたら広がっているんですからね?
ええい!南無三!
俺は扉を開いた。
見慣れている俺が思うのだから、始めて見る一般人のお三方はどう思われているのでしょう?
広がる漫画棚…フィギュアゾーン…部屋一面のポスター…
そして華琳様抱き枕…
ひぃぃぃぃぃぃぃ!!俺は急いでとりあえず布団を畳んだ。
ここまで来て往生際が悪いが、ベッドシーツ(恋姫のキャラ、主要メンバー三人の温泉姿がプリントされている)
は隠したかった。ちなみにそのベッドシーツはググルとすぐに出てきます…
ロリはやばいロリはやばい……
掛け布団でまだ見えていないから、俺は華琳様ごと(華琳様ごめん!と思いつつ)S字にふとんを畳んだ。
三人はキョロキョロしながら三人掛けソファに座った。
弟は…多分ベッドシーツの件が分かっているので、笑いを堪え、空気を含んだ顔でソファの横に立っていた。
弟のその顔が凄いムカついたが我慢…我慢。
「こ…ここが夫君の部屋…」
「ええ…そうです。驚いたでしょう」
糞ぉぉぉ…恥ずかしい…恥ずかしいよぉ…
失神してもおかしくない。俺は涙目になった。
「すごいな…これは…キョロキョロ」
「あら…まぁ…お人形さんがいっぱい…」
御父さんと御母さんは関心していた…。
嫁はよくもこんなに隠していたわね、という顔で俺を睨んでいた。
「これも、その恋姫っていうアニメのお人形なの…?」
御母さんが興味を示したのは、楽器を持っている女の子のフィギュアだった
お人形って言われると恥ずかしいな。なんか子供みたいだ…。
「そっ…それは、違い…」
俺が説明しようとしたら、
「け・い・お・ん!! だよねw兄貴っ」
弟ぉおお!!しゃしゃりでてくんなぁああ!!!!つか出てけぇええ!!
「まじすかwwちなみになんの楽器ですか?」
「少しだけしか出来なかったけどねwベースよ」
「うはwwキタコレwwwwみおみおww」
盛り上がるなぁあああ!!つかお前らコンビ組んでんじゃねえええええ!!!!
俺だって知らなかった。御母さんがベースやってたなんて…
糞、弟めええええ…
「私達が若い頃はバンドブームっていうのがあってね。お父さん。」
「う…うむ」
「セッションしましょうwww俺ギターでwwww」
ふざけんな弟ぉおおおお!!御母さんとセッションすんのは俺だあああああ!!!
俺だけだったら恥ずかしくて、何も話ができなかっただろう…。
居てくれてよかった…。
そして嬉しそうに弟が俺に話しかけてきた。
「けど、恋姫もバンドやるよねぇ?兄貴ぃ」
えっ…なんだ?演らないぞ…恋姫はバンドなんか…まさか…
「この間秋葉原一緒にいった時買ったじゃんw
恋 姫 無 双 ラ イ ブ レ ヴ ォ リ ュ ー シ ョ ン wwww」
ふざけんな弟おおお!!!
アレは特別版だぁあああ!!!
つか彼女の両親と一緒にレヴォリューションできるかああああああ!!!!!
すると御父さんが呟いた。
「ほう…ライブ……レヴォリューション…」(※>>1の書き込みの遅さに怒った住民がスレを荒らし始めますが、こちらは割愛させて頂きます。)