そして自分の頭の中からも記憶を消したい過去。
貧乏人なくせにそこしか受からなかったお嬢様大学(3流)でカツカツの生活をしていた私。
仕送りがほとんどなかったため、バイトに明け暮れる毎日。
もちろん贅沢な生活を満喫している同級生達と話が合うはずもない。
とても孤独を感じていたある日、自炊の買出しをするため近所のスーパーに行く。
それまでの人生で高級な牛肉というものを食べたことがなかった。
牛肉といえばコマ、見たいな感覚しかなかったほど。。
牛肉の陳列棚に目をやると最上段にはけた違いの高級和牛が。
もうなぜそんなことをしてしまったのか、魔がさしたという言葉がこれほどぴったりくる瞬間ほかにない。
小さめだけど分厚い塊のパックを自分のバッグの中に入れてしまった。それほど食べたい!とも
思わなかったはずなのに。
なんかものすごく冷静にほかの買い物をして、レジに並び、かごの中だけの商品分お金を払った。