本当は医者になる道も考えたが、この右腕じゃ手術は出来ないだろうなと思って薬学部を選んだ
大検はその年に全部受かったが、そのまま薬学部にいけるほど甘くはなかった
予備校に通いながら薬学部入学を目指したんだが、その辺の話はあまり意味ない気がするし書かないでおく
結論だけ言うと、俺はあの時決めた職業に就いてる
同じ病気で入院してた人は半分くらいしかもうこの世にいないけど、俺は今のところ元気
一応再発も無く日常生活をすごしてるし、仕事も充実してる
そういう意味で、俺は本当に幸運だった























結論だけ言うと、俺はあの時決めた職業に就いてる
同じ病気で入院してた人は半分くらいしかもうこの世にいないけど、俺は今のところ元気
一応再発も無く日常生活をすごしてるし、仕事も充実してる
そういう意味で、俺は本当に幸運だった
この後に続けて色々言ったはずなんだけど、完全テンパってて何言ったか覚えていない
綾ちゃんはなんかポカーンとしてた
ヤバい、やっちまった
ていうか俺何言ってんだ、終わった
そんな思考に頭が占拠されてた
何分も沈黙が続いた後、綾ちゃんが小さい声で言った
暇な時間に書き溜めてたのでちょいちょい修正しつつ投下していく
病気の話&一緒に入院してた女の子の話がメインな感じ
冗長な文章だが暇つぶし程度に読んでくれると嬉しい
一応時系列にはなってる
質問も出来る範囲で答えるよ
嫁子へ
元気か? 久しぶりにおまえのこと思い出したよ。
●(共通友人)から連絡きたか?
俺の事聞いたか?
今、入院してるんだ。医者ははっきり言わないけど、治らないらしい。
この世で見る最後の景色が、嫁子だったらいいなと思ってメールした。
再婚したのは知ってるけど、今の旦那だって俺の命をかけた願いを無視するほどひとでなしじゃないだろ。
見舞いにきてくれよ。俺の好きなひまわりの花束持ってさ。
△病院の000号室にいる。窓からずっと、おまえを探してる。
無視するつもりだったけど、あんまりメールが何度もきてうざいので、ひまわりの画像をメールに添付して「あなたが不痔の病であろうと、私には関係ありません」と返した。
今、共通知人に「誰がばらした!」とメールしまくってるらしい。
近県大病院外科勤務の新郎と地元大病院跡取りの新婦の結婚式。
家事手伝い新婦以外はずらずらと病院関係者が並んでた。(お嬢短大出て就職しないのが真のお嬢様、という地方です)
洗髪で分け目ができた時に家族に見つかって地元皮膚科に引きずってかれた。
大袈裟な〜と笑っていたら即手術の診断が下って速攻で大学病院叩き込まれた。
嚢胞形成の皮膚癌で「どうしてこんなになるまで放っておいた!」とすべての医者に怒られた。
すっげ怖かった。それくらい怒ってた。そんな場合もあるので要注意。
婚約破棄後、ロミオは実家(3つ隣の県)に強制送還
私は別の方とお付き合い、去年結婚しました
夫婦で話し合ってとりあえずしばらくは困らない程度の貯金ができるまでは子どもは作らないことに決めました
そのために個人病院で医者をやってます
しばらく飲み会がないなーと思っていたら、お店に来た常連のご夫婦が近くの病院の産婦人科がなくなって困ると話していてビックリ
え?三人くらいお医者さんいましたよね?と訊くと、なんでも立て続けにお亡くなりになって閉鎖になったとか…
まだ30代〜40代で働き盛りだったのに…と衝撃だった