Aのご両親はAが成人する前に離婚していて、お姉さんお兄さんも割と早い歳で結婚していて、なのに一家全員同じ家に住んでた。
どんな名前かと聞いてみたら『透清(クリア)』ちゃん。
いつまでも穢れなく、清らかでいてほしいという願いを込めたらしい。
普段の俺なら言葉を選ぶのだが、それまでに飲んでいた酒が、言葉を包むべきオブラートを溶かしていた。
A子とは小学校低学年からの付き合いでそこそこ仲が良かったと思う。
小学校5年生春のある日曜日、A子の家に遊びに行ったときのこと。
A子の部屋へ行く前にいつもリビング(台所併設)に寄って、飲み物とお菓子を分担して持っていく私たち。
その日もA子と一緒にリビングに入ると、そこには彼女の父親がいた。
私はお邪魔しますと軽く挨拶するとA子が飲み物などを用意してくれるのを待っていた。
スペースの都合上、A父の座るソファーの脇だったのだけど・・・
それから20年経って、Aが70代の男性とフリンして訴えられた。
兄が居なくなるという漠然とした恐怖に襲われてわんわん泣いていたが、しばらくすると誘拐されたはずの兄貴とその友人があらわれた。
兄貴に聞くと、車で誘拐されたが隙をみて逃げ出してきたらしい。
そのまま3人で遊んでると父が戻ってきて、俺と同じように兄を見て驚いた。
友人は当時家政婦をやっていた。
それで当時母一人子一人のお宅にお手伝いさんに行くことが決まり、そこの家のお手伝いさんをやっていた。
そこのお宅は当時30代前半の奥様が会社を経営していてとても忙しく、離婚したばかり。
幼稚園児だった娘さんの世話が十分にできないため、お手伝いさんを雇うことにしたとか。
俺と友達は30前の普通のリーマン。
友達は以前、交通事故の怪我のせいで右目を摘出。
義眼を入れる事になってしまった。
最初の頃は普通の義眼を入れていたのだが、やはり周囲は違和感を感じたのだと思う。
チラ見される事が多くなってきたらしく、眼帯で右目を隠すようになった。
私は小さな本屋を親から継いで経営してる
うちの本屋でパートをしたい人がいると義妹に言われた
年中人手不足なので喜んで「面接をさせて」と言ったら「でもちょっと変わった子で」となぜか苦い顔
義妹が言うにはその友人はある企業の一人娘で、その企業が没落してもお姫様みたいに育てられていたから浮世離れしているというかかなり常識はずれらしい
大学卒から親に決められた相手と結婚し、一度も働いたことが無いから経験してみたいとのこと