この前実家に帰った時に玄関で、姉ちゃんに「アンタの好きなもん作っといたで」と言われた。

ワクワクしながら食堂に行くと、アルミのお皿に茹でた大きな蛸が丸ごと一匹乗っていた。
帰って早々タコと目があってちょっとビックリした。
地元の名物の蛸丸々一匹と、地酒の一升瓶が私の席に置かれていた。
嬉しいけど豪快過ぎるよ姉ちゃん！海賊かよ！

２年くらい前の話だが、ちょうど今ぐらいの時期に月に一度の贅沢で寿司を食べたら、それがモロにあたった。
一人暮らしで、助けを乞うような相手も居なかったので激痛に耐えかねてタクシーで近くの総合病院まで運んでもらった。

病院に着いた時には意識が朦朧としていて、看護師さんに抱えられながら診察室まで行った。
「お名前言えますかー？」と聞かれ、「○○です・・・」と言ったら何やら看護師さんがびっくりしたような表情で「○○さんですね？」と言った。
俺が「はい」と言うと、看護師さんまたもやびっくりした表情で「○○先生、こちらの患者さん診察お願いします」と言った。

何と、先生と俺の名前が一緒だった。
結構、俺の姓は珍しい名前なので俺自身こんな状況で同じ姓の人間に巡り会えるとは・・・と
思っていると、入ってきた先生が・・・俺の兄貴だった・・・。

俺を見るなり兄貴ポカーン、俺もポカーン。
何でお前がここにいんだ！？と、問い詰められたがそんな事よりも俺は早く治療して欲しかったので、頼むから助けてくれと言った。

その後、点滴打たれて何とか治ったものの初めて行った病院で兄貴に診てもらうとは夢にも思わなかった。
とにかく人生で凄く衝撃的な日だった。また、兄弟同士の不思議な縁も感じた。

義兄は十分に給料を貰っているはずだけど、もっと贅沢したいという下心で 
ウトメと同居を始めた（トメは最初同居を嫌がっていたけど、マイホーム資金を 
貯めたいという義兄の言葉を信じて渋々了承） 
義兄嫁がパートに出ている間、トメが義兄子の面倒を観る代わりに生活費を 
毎月入れさせ、残りはできるだけ貯金するようにという約束だったそうだ。

旦那に家計を握られてて、こっちは全然自由になるお金がない

多分非難されるとは思うけど。

ものすごく料理上手な彼女だった。

つきあって三年の彼女の誕生日でリクエストに美味しいものが食べたいと言われた。
普段は二人で5000円も出せばいいほうだが、奮発して日本でも最高峰のフレンチレストランにいくことにした。

質素な生活をしていたので気付かなかったけど
父が氏んで、わかった遺産が３億円。相続対策もしてあった。