その時はチャペルウエディングだったんだけど、新婦入場の時に犬が乱入した。
新婦友人として出席した席で何気なく新郎親戚の方を見ると、全員黒い衣装だったらしい
真っ黒だったりねずみ色だったりはしていたが、葬式かと思うような異様さ
年輩の人は礼装の着物だったからまだしも、若い女性がそろって黒はかなりの違和感があったらしい
「まさか・・新婦への嫌がらせ?」
と心配になり、披露宴前に親戚の一人に何気なく聞いてみると、流行を追った結果なんだとか
確かに黒でもそれぞれにデザインは可愛かったらしい
ところが、野良猫たちはうちの猫がどうしても気に入らないらしく
毎日のように家を覗いては、ガラス越しに威嚇していく。
うちの猫も応戦してるけど、なにせヘタレ猫なんで、へっぴり腰でビクビクしてた。
ある日、またボス猫がやってきてグォラ~と吠えだしたので
私が追い払ってやろうと、窓辺に行った。
そしたらうちの猫が、何を思ったのかトトトと私に近付くと
後ろ足で立ちあがって私の手に頭を摺りつけ始めた。
要するに、自ら「頭ナデナデ」を求めてる状態。
???と思いながらも、求められるがままに全身ナデナデしてたら
敵の前だというのに、お腹出してひっくり返ってゴンゴロゴンゴロ喉を鳴らしはじめた。
ボス猫、あっけにとられてじっと見ていたが、プイッと行ってしまった。
もしかしてこれ、「俺はこんなに可愛がられてるんだぜ!
お前、こんなことしてもらえないだろ~」というアピールだったんだろうか。
夜、旦那にその話をしたら
「いくらなんでもそれは無いだろ。猫が可愛いから、そう思っちゃうんだよ」と笑われたけど
数日後、またボス猫が来た時に、うちの猫が餌入れを鼻先で押して窓辺に近付けて、
ガラス越しにボス猫の目の前でカリカリを美味しそうに食べだしたのを見て
こいつ、本当に羨ましがらせる作戦とってるわ… と呆れてた。