私は新婦ちゃんの先輩で、新郎とも一応顔見知り。
披露宴は順調で割と良い感じにすすんでいた…新郎友人のスピーチまでは。
新郎友人がニコニコと笑いながら
「新婦ちゃんは料理ができないそうですが、新郎が俺が基本から仕込んでやると豪語しているので…」
と言った瞬間、新郎の笑顔が凍りついた。
後日聞いた話では、式の前日、突然新郎がやってきた
しかも丸坊主になって
「実は過去結婚歴があり、子供もいる。
今まで黙っていたけど、結婚前にちゃんと打ち明けたかった。
この頭はすべての嘘をお前に全部伝えて、これから二人でやっていこうという決意の証」
と言ったが、従妹はその現実が直視できず、
その場は適当に言いつくろって新郎を追い返し、その足で着の身着のままで行く当てもなく逃亡。
当時の職場で社内公認のカップルA子さんとB男さんがいた
付き合って6年目にしてやっと正式に婚約
長すぎた春に終止符を打つことが決まった頃に突然B男さんがA子さんに冷たくなり
些細なことをあげつらねてA子さんを責め、A子さんも追い詰められ心療内科に通うまでになり
結局一旦結婚は破談にしよう、ということになった
新郎165センチ、80キロの屈強なラガーマン。
新婦170センチ、48キロの華奢なモデル体型。
その会場では挙式後、ブーケトスは式場の正面階段の踊り場から
下に居る参列者に向かい投げるという形で行われた。
ブーケトスは恙無く終了したものの
何を思ったか新郎は新婦を姫抱っこで階段を降り始めた。
でも上記の二人なので参列者も囃し立てるだけで心配はしてなかった。
姉と新郎は同い年で同じ大学卒。学部生のときに知り合ったらしい。
姉は理系だっので院に進んだが、文系の新郎は卒業後就職した。
しばらくの遠距離恋愛のあと、姉の博士号取得を待って結婚。
式には親族と、一部の特に世話になった方々(所属する研究室の教授など)だけを呼んだ。
双方とも複雑な家庭事情などはないので、ほのぼのとした式になるかに思えた。