お父さんは度々ウチに来たけれど、正妻やその子どもには1度もあったことはなかった。
正妻はウチの存在を知っていたけど、まあそう言う時代と言うこともあり黙認していたらしい。
当時私は大学でボッチだったのに、どこからか私が事故物件に住んでると聞いたオカルト研究会の面々が次々と泊めてくれと言いに来て、以来気がつけば私もメンバーになってて、しょっちゅうウチで飲み会をするようになり、なんか知らんがその中から彼氏まで出来てすごい楽しい大学生活になった。
もともとオカルト嫌いじゃなかったのが良かったのかも。
人生ってわからんもんだなあ。
ちなみに私には霊感が全くないらしく、普通のアパートとして平和に暮らしていた。
泊まりにきたメンバーたちは、音を聞いたり室内なのに頬に風を感じたりしたそうだが、古いアパートなので、音もするだろうし隙間風もあったろうなと正直思っているw
当時高校生で私は反抗期、父とはここ数年まともな会話がない
材料費は家計、母は専業なので元をただせば父の金
父は躾に厳しい、子供は他人にものを奢るなと躾けられてた(意訳、俺の金で奢るな)
古い人で男女関係にも厳しい
弁当は片方どう見ても男物、友達の物ではとても誤魔化せない
彼氏には前日お昼用意しないでと取り付けてある
あ、詰んだ、と氏んだ目をしてたら、「貴方の分よ。仲直りしたいんだって」と母の助け
昔から玉の輿願望が強くて、男は第一に経済力と常々言ってたからそのせいもあってか、仲間内で独身だったのはA子だけだった。
相手の奥さんに訴えられたりもしたけど、その慰謝料も彼氏が支払ってくれたらしく、確かに相当な経済力を持っているようだった。