同期の中で一番仕事覚えるのが遅かった俺はその人に目を付けられてた。
先輩のお言葉
「この仕事向いてないよ、出来ないなら一時間でも二時間でも早く来て終わらせなよ」
「真面目にやっててこの出来ならむしろ迷惑、いなくていいわ」
「残業代出したく無いし帰っていいよ、いなくても終わるから」
他にもまだまだある
周りもその先輩に尻尾振って見て見ぬ振り。
先輩のお言葉
「この仕事向いてないよ、出来ないなら一時間でも二時間でも早く来て終わらせなよ」
「真面目にやっててこの出来ならむしろ迷惑、いなくていいわ」
「残業代出したく無いし帰っていいよ、いなくても終わるから」
他にもまだまだある
周りもその先輩に尻尾振って見て見ぬ振り。
ある時、結婚してまだ2年の彼の先輩が離婚したことを聞いた。
その理由ってのが、奥さんが過去に堕胎してたことがバレたんだとか。
その時に彼が「堕胎って言っても事情にもよると思うけどなぁ。
どうしようもなくて仕方なくってこともあるんだろうし。妹だってさ・・・」と
ロを滑らせて、慌てて「知ってただろ?」と聞いてきた。
報告が多少前後した(キチ子より先に後輩に業務連絡をした等)程度で
「私の方が先輩だから後輩よりも私にまず報告すべきでしょ!」と癇癪を起こしたり
キチ子が何かトラブルを起こしたら「私にこの仕事を任せた上司が悪い!」と逆ギレし
かと言って面倒臭いので最低限の仕事以外仕事を任せないと
「私に仕事を与えないのは差別だ!」とヒステリーを起こし
しまいにゃ定食の味噌しるの温度にまでキレて、昼食時に食堂で延々と喚き
風邪のために内科を受診したら何故か「貴女は心療内科に行け」と医者に言われたこともある等
まさに絵に書いたようなキチだった。
夫にトメの苦情を言うと、夫はトメを叱るが、その後多少不機嫌になり、
煮物の味などに文句をつけることがある。
言いにくいことを言わせてるのだから多少不機嫌仕方ないかな、と思っていた。
先日、夫が後輩に電話しているのを聞いた。
取り巻きじゃないゼミ生から聞いたが俺のいないところでよく俺の陰ロで盛り上がっていたらしい。
イライラしたけど研究が楽しかったので何言われても相手にせずそっちに専念することにしていた。
他のゼミ生や後輩たちはそいつらが権威的に振る舞うので迎合せざるを得ないって感じで、自然と俺と疎遠になっていき、俺は悲しかったが研究と就活を頑張ることで気を紛らわしていた。
ある日、研究室で資料を印刷していたらそいつらが来た。
さっさと印刷して帰ろうと思っていたらそいつらは俺の研究対象をバカにしてきた。
自分でも不思議だったが、最初は嫌だった研究とその対象は、積み重ねていくうちに好きになっていて、就職の方向性を決めるまでに大事なものになっていた。
その日は怒りで夜眠れなかった。
この時に俺は復讐を誓った。