俺とE子は、お互い26歳。
付き合って5年、婚約して1年でそろそろ結婚という頃だった。
ある日、E子から唐突に別れたいと言われ、理由の見当がつかなかった俺は訳を尋ねたが、俺の事が好きじゃなくなったとしか答えなかった。
俺とE子は、お互い26歳。
付き合って5年、婚約して1年でそろそろ結婚という頃だった。
ある日、E子から唐突に別れたいと言われ、理由の見当がつかなかった俺は訳を尋ねたが、俺の事が好きじゃなくなったとしか答えなかった。
私「なんかK君って他人とは思えないよね、お兄ちゃんみたいな感じがするー」
彼「ああまあ、血が繋がってるし、だからじゃない?」
私「えっ・・・(絶句)」
何でも、もともとK君のご先祖と私のご先祖は同じ一族だったらしい。
時代が下り、分家したり婿を取ったりと色々あるうちにお互い苗字が変わってしまった。
だからK君は親戚だという事を知っていたけど、私は全然知らなかったのだ。
しかし、”血が繋がっている”という事を周囲の人間たちに面白おかしく吹聴され、「あいつら(K君と私)キンシンソーカンしてるらしいぞwww」 などという心無い噂をばら撒かれ、悩んで苦しんで何度も泣いて・・・
まぁいろいろあったもんで、私とK君は付き合うのを止めてしまった。
大人になってからはお互い地元を離れて働くようになったので、もう15年以上、K君の顔を見ていないし、話もしていない。
もちろん、この話は夫にもした事がない。
どうかK君が幸せになってくれますように。
私が願うのはそれだけだ。
しばらくしたら女の子に声を掛けたそうな男性集団が後ろからやってきて、会話内容から彼女が危険だと思い咄嗟に女の子に話しかけてしまった。
一人なの?とか一緒にご飯行かない?とか思わず一気に言ってしまうと、女の子はにっこり笑ってオッケーした。
男性集団は私をにらみながら立ち去っていってほっとした。