ちょっと用事があって実家にいたところ、突然隣、つまりうちのドアを叩いて「出てきなさい!」と叫ぶ声が聞こえてきた。
驚いたのでとりあえず様子を見ると、まったく知らないおばさんが子供連れで騒いでいる。
新郎宅での披露で、別室で準備をし、新郎列席者着座の広間に入った新婦が立ちすくんだ。
着座を促されて、「違う!この人じゃない!」と新婦が叫んだ。
騒然となる会場、「○○さんをどこにやった!」と新郎母に掴みかかる新婦。
その結婚は家同士の意味合いが強く、列席者も事情知らない人が多かったが、新婦と新郎母の掴みあい喚きあいから、段々事情がわかる。
お盆にみんなが集まった時のこと。
千葉に「下総(しもうさ)」と言う地名があるんだけど、それを兄嫁が読めなかった。
そしたら弟嫁が「えー、下総も読めないとか大丈夫ですか?」と。
ちなみに弟嫁は千葉に住んでたことがある。
A子と最後に会ったのは結婚式で、以後はずっと年賀状だけの付き合い。
旦那さんも式と披露宴でしか見てないけど、小太りで頭髪薄い、おとなしい優しそうな人だった。
A子に「どうしたの」と返信したけど返事はないし、電話しても電源切ってる。
夫にA子からのメールを見せて「どうしたんだろうね」と話した十日後くらいに、本当にA子の元旦那が来た。
3年近く付き合ってる彼に半年ほど前に逆プロポーズしたら「結婚は自由がないし子供もほしくないし縛られたくない」と断られた
それでも情があったから結婚を諦めて付き合い続けてきたんだけどその少し前から続いていた彼の便秘が酷くなり精密検査を受けると3bの大腸がん
あれよという間に手術でストーマに
昨日お見舞に行ったらプロポーズされた
「子供がほしい。一人身のまま氏にたくない」
でも私は「私は結婚であなたを縛る気もないしあなたの子供を産む気もない。望み通り自由にすればいい」と慰めながらも断った
もしかしたら私が結婚したいと思ったあの瞬間は虫の知らせだったのかもしれない
結婚していたら子供も産んでたし一生面倒を見るつもりだった
今はこれっぽっちも思わないけど
伯母が実際やったそうだ。
もちろんウトメは離婚してトメは追い出された。