友達に花嫁が身に付けていた物が欲しい
幸せになれるジンクスがあるから、て言われたので髪飾りをあげたら
メルカリに売られてた
オーダーした物で一点ものだから間違いないと思う
オーダーした物で一点ものだから間違いないと思う
13歳で両親に捨てられて14から働き出して学校にも通わずに16でそろそろ氏のうかという時に出会ったのが今の妻
人の家の前に勝手に花なんか植えるもんだから荒みに荒んでたこともあって、せっせと植えた種を土ごとその子に蹴浴びせたのが始まりだった
俺は昼も夜も働いてて、朝方家に帰ると家の扉の前にちょこんと座ってんだよ
学校行ってねえのかと思ったけどその日も話しかけすらしないで押しのけて部屋に入った。
それが2、3日続いて流石にしびれを切らしてなんなんだと話しかけてみたらニッッコニコでご飯作ろっか?と聞いてきた
この間、20代の頃の元彼から電話があった。
「おまえと結婚すればよかった。
あの時の子供を産んでもらっていたら、今頃俺は幸せな家庭を築けていたのに」ってさ。
仕事中だったけど、
あーウワキ相手へのメールを誤送信かー
しかも相手妊娠かよ
不妊5年だししょうがないか
てかうるさいババア呼ばわりなのかよ
あはははは
って涙ぐんだ。
家に帰ると、いつも遅い旦那が先に帰ってて、ソワソワ家の事してくれる。
そういえば朝もゴミ出ししてくれてたな。
ご機嫌とって別れ話かなー
幸せそうだなー
よかったなー
って上げ膳据え膳されといた。
でもやっぱりダメージ大きくて具合悪いから先に休むって言って寝倒した。
次の日は病気行こうってしつこい旦那をなだめて仕事に行ってまた夜は上げ膳据え膳。
母が祖父の入った棺に巾着袋を入れていた
何が入っているのかと母に聞いたら、祖父が生前棺に入れて欲しいと言われたものなのだと言う
ただ、絶対中は見ないでくれと言われたらしい
すごく気になった
だから叔父を巻き込み、金属が入っていたら焼けないからとか何とか言いくるめて中をあらためた
封筒と手拭いが二枚と風車や手裏剣の形に折られた折り紙がいくつか、四つ折りのメモが一枚
封筒には10年前に亡くなった祖母が祖父に宛てて書いた手紙が入っていた
平凡な人生をありがとう、あなたと一緒になれて幸せでした
そう書かれていた