学生の頃、アルバイト先のスポーツクラブのチラシ配りをしていた
雨の日だったので、商店街に許可を取ってアーケードの下で夕方に会社員目当てに配布
背後でひそひそ声が聞こえたので振り返ると、金髪に近い茶髪の派手な女二人が小走りで去っていった
で、ふと見たら傘が無い!きっと忘れ物だと勘違いして持って行ったんだ!と思い
慌てて、一緒に配っていた同僚に「すぐ戻るね~」と断って雨の中追いかけた
「すいませーん、それ私の傘なんです~」って後ろから声をかけても、
雨の中、その傘を差さずに両手で前に持って上にあげて見えないようにして(股から見えてるけど)
急に速度を上げる二人を見て、あ、これ間違えたんじゃなくてわかってて盗んだんだ…と理解して
ピンヒール&ミニスカの二人に、スポクラのジャージ&スニーカーの10代の私はすぐ追いつき
傘を掴んで「あの、これ私のなんですよwww」って言ったら、謝ってくれるのかと思いきや
女1「は~あ??これアタシが家から持ってきたんやけど~?今日ずっと持ってたよなあ?」
女2「うん。この傘買った時ウチら一緒で、オソロで買ったんやけど~?店も言えるけど?」
一瞬( ゚д゚)ポカーンとしたけど、笑いながら(まだ現実味が無かった)
私「いやいやwwこれ母が500円だったwって買って来た安物なんで、お姉さんたちが買うような傘じゃないですよw」
女1「はあ!?お前の傘やって証拠あるんか!!」
女2「この子の傘やって、こっちはアタシが証明できるしwww」
私「…はあ、それなら職場に聞いてくれたら私のだって証明してくれる人たくさんいますけど…」
女1「そんなもん、お前の仲間ばっかりやから、お前のやって言うに決まってるやろ!!」(同条件じゃん…)
この間も、ずっと女1と私は傘を掴んだまま
もう濡れちゃったし、本当に500円だったボロい傘1本ごときで、人通りの多い往来&雨の中恥ずかしいので、
諦めようかと思ったんだけど、こんな人らに負けるのが癪で意地になってしまった
なんとそれから30分ぐらい押し問答してたら
女1「おい、仕事の時間やねんけど!お前のせいで遅刻や、罰金お前が払えるんかい!」(お水か…)
私「いや、私だってバイト中なんですけど…お姉さんたちのせいで、時給返さないといけないですよ…」
女2「お前、たかがバイトやろ!?バイトと一緒にすんなや!罰金払え!」
私「…傘返してくれたらもう行っていいんで、500円で揉めるのバカらしくないですか…」
女1「おい、お前のバイト先、○○やろ!?アタシの母親そこの会員やから、クレーム入れてお前クビにしたるわw」
女2「アタシの客にも、お前んとこのスポーツクラブの悪口広めて潰してやるからな!!ww」
私「はあ…まあ、私学生バイトなんで別にいいですけど…」(お世話になってるから本当は困るけど)
そんな感じのアホくさい押し問答をまた15分ほど繰り返して、これ以上職場放棄はマズイと思って
「ちょっと電話しますね」と携帯をポケットから取り出したら(警察では無くバイト先にしようとしてた)
焦ったように「そんなきたねー傘、お前にやるわ、ボケが!」「ばーーーか!お前絶対クビにしたるからな!!」
と傘を離して捨て台詞を吐いて去って行った
その瞬間に、あ、確かに馬鹿だ…とっとと警察に電話すれば良かった…何故か全然思いつかなかった…
本当にしなくても、警察で傘の内側に付いてる指紋調べてもらいましょう、とかハッタリかませば良かった…
色々考えながら取り返した傘を持ってずぶ濡れでしばらく呆然としてたら
情けないことにポロポロ涙が出てきて止まらなくなり
同僚のところに戻って、一旦ジムに帰らせて貰って、社員のスタッフの方達に事情を話して
時給を返す事と、ユニフォームのまま往来で揉め事起こしてしまった事や、苦情が入るかもしれないと謝罪したら、
「そんな泥棒女の知人や家族なんてこっちから願い下げ!ウチの会員は上品なお客様ばっかりだから!」とか
「その傘、事務所に置き傘してるよね!毎日見てるよ、大丈夫!」「タイムカードは今打って今日はもう上がって!」
と、激怒して慰めてくれ、悪意と毒と罵詈雑言と恥ずかしさで、ボロボロになった精神が救われた…
翌日、クレーム電話が気になってジムに顔出したら、スタッフに口々に
「大変だったね~」「私も傘の所有者証明できるから!」「マネージャー、めっちゃ怒ってたよ(※女たちに)」
と言われた。広まってるww懸念してた電話とか乗り込みは無かった
畜生、あの馬鹿女共、ああしてこうして、もっとやり込めることができたのに~と今でもたまに夢想してしまう
500円傘を巡る実に馬鹿馬鹿しい修羅場
良い職場だ
馬鹿馬鹿しかったけど、HP削られる酷い災害だったねー
お疲れさん、似たようなことを思い出した。
夏に琵琶湖で子供と泳いでいたとき、タトゥーをした若者数人がやたらはしゃいでた。
水の中でプロレス技のかけあいや水辺を全力疾走して飛び込んだり....
危ないので浜にあがって子供と砂遊びをしているとき、ふと気づくと横に置いていた浮き輪がない。
沖の方に間違いようのない派手な浮き輪(俺のと子供の分)とタトゥーが数人浮かんでいる。
ちょっと躊躇したけど、子供も気づいて「あー」っと言っているので泳いで取り返しに行った。
俺「それ、俺の浮き輪や。」←こんなセリフを口に出すのが恥ずかしかった
タトゥー1「は?何言うてんねん。」
タトゥー2「俺らのやっちゅうねん。」
真顔で、でもちょっと目をそらしてwそんなことを言われてちょい苦笑。(立ち泳ぎしながら)
タトゥー3「なんやなんや?」
タトゥー4「おうおうどないしたんや」
タトゥー1「俺らちゃんとあの店から借りたっちゅうねん!」
そのときタトゥー2の目が泳いでたので「こいつら言い切る自信がちょっとないのかもな。」
と思ってとりあえず水掛け論をぶった切ることにした。
「にいさんらの言いたいことは分かった。でもこれは俺と俺の子供のやつや、浜でこっち見とるやろ。返してくれ」
ヒートアップしてたタトゥーたちも落ち着いて無言で返してくれたが、こんな派手な浮き輪をとるなっちゅうねんw
取り返した浮き輪を持って浜に戻ったけど、水からあがるとちょっとだけ足が震えてた・・・・
引き締まった身体のタトゥーに囲まれてやっぱりビビってた俺。
でも489の件といい、こういうやつらは「どこそこで手に入れた」ということを
大きな声で言えば相手がひるむと思ってるな。
常習犯なんだろうな。
海水浴場だと警備員とか監視員が居るはずだからそういう人に「盗難被害に
遭いかけました」って言っておく方が良かったね
大き目の浜だと警察官も常駐していることあるし