帰国したら義母(再婚相手)を差し置いて喪主を務めることになりてんやわんや
しかも自宅が鼠園のキャラで埋め尽くされてて呆然、家中に壁紙まで貼ってやがった
どうにか葬儀が終わったら、義母から1週間以内に荷物を処分して家を出て行けのお達し
「私はお父さんみたいにあんたを甘やかさないから(キリッ」って、超上から目線で言われた
新しく越してきた新参者の俺はそもそも葬式の手伝い側に立った事がないから今でも勝手が判っていないのだが、そこでは進行なんかは葬儀屋がやる代わりに飾り付けや帳場は町内会の男衆がやると決まっていたらしい
(しかも、帳場にいるのにも関らず皆私服で中にはジャージ姿の爺達もいたんだが、ああいう場で私服が通用するのは普通なんだろうか?)
4日前に母から「(祖父の兄)さんが亡くなってお通夜が20日にあるからね。それと、結婚式に着ていく服装で来てくれってことだから」という電話にまず衝撃。
どうやら祖父兄がずっと「自分が氏んだときは暗くしないでくれ。親戚は結婚式の服装で来てくれ」と言っていたそう。
その記憶とは、幼い私が母に抱かれて、何かの集まりに参加しているというものだった。
そこにはたくさんの人がいたんだが、私の視線はあるものに釘づけになっていた。
そのあるものとは、長い台の上にたくさん散らばるようにしてある白い物で、その中でも台のてっぺんの方に置かれていた白くて丸い大きな物に私はひどく興味を惹かれていた。
幼い私は、「あの大きなのは何だろう、触ってみたい!!」と手を伸ばしていたんだが、母に抱かれているのでほとんど身動きは取れず、大きいのにも他のにも触れないままだった。
私がその人の自札を図ったと聞いたのがその手紙が届いて二日ほどしてからだから、手紙を出して間もなく自札を図ったのだろうと思う。
色々な事情が重なって結婚したんだけど、あまり幸せそうじゃなかったが、自札を図る1年前に会ったときは、それなりに幸せそうに見えてた。
嫁ぎ先の事業が破たんしそうなのを、結婚相手の人とその人で、何とか立て直して黒字転換させることができた、そう言ってた。
その人の真意はわからなかったけど、やりがいはあるようだった。
葬式にやってきた小柄(160cmちょっと越えたくらい)で細身の若い男性が、子供の父親は自分だと言い出した。
20代くらいに見えたけど後で聞いたら30代だった。全然見えない。
そんなわけあるかー!と180cm近くある義兄が、小柄な男性と取っ組み合いしたのが第一の修羅場。
そして、男性に押し切られる形でDNA鑑定したら双子の姉は義兄の子、妹は男性の子と判定されたのが第二の修羅場。