友達に貸すことも多かったんだけど、大抵はお互い貸し借りしていて
円満にやっていた。でも、中学一年の時に図々しい数人が出現した。
みんなに貸していた漫画の続刊を、私が買えなかったことがあった。
他にお小遣いを使うことがあったり、タイミングが合わなかったりで。
するとその子達が「無責任だ、発売日に買ってちゃんと貸すべき」と
言い出した。私が切れるまでもなく他の友人が反論してくれたけど
「だったら最初から貸さなければ良い。1巻から借りてきた以上、
最終巻まで借りる権利がある。最初に読むのは私ちゃんなんだから、
購入者の権利は守られているじゃないか」というようなことを言われた。
恐ろしいことに、それに同調する人たちまで出てきた。
おかしな正義厨と、タダ借りしたい人たちだった。
中心人物がすぐ近所の子だったんだけど、親がうちに来たからね!
ちゃんと買うべきでしょ、無責任でしょ、ルールでしょ?って。
私母が「そんなに読みたい本ならご自分で買われては」と言ったら
「持ってる人がいるなら借りるべきでしょう!中学生同士ですよ?!」
と謎理論。ちょうど父が帰って来たら、慌てて去って行った。
呆れてもう無視していたら、私が別の漫画を買ったことを知って
「他の本を優先するなんてあの漫画家さんに失礼だ。私たち、
ファンとして作者さんに言うから。こんなひどい読者がいるって」
って、あたかも自分たちが正しいかのように上から言ってきた。
で、実際にそういう手紙を書きつけたらしいんだよね、作者に。
すると

























