そして俺の兄の子供だったこと
それを子供が15になるまで気づかなかったこと
「私の天使。私の涙を見ておくれ」
私の両親はずっと家庭内別居状態で父が海外転勤になるタイミングで離婚してる
離婚当時1歳になったばかりだったので父の顔は覚えてない
母が父に対して思うところがあるらしく、父の写真も何もなかった
節目節目に父の赴任国からプレゼントが送られてきてて、手紙も同封されてたけど、母がチェックしてから渡されていたので余計なものは捨てられてたのかもしれない
高校に上がるときに父方の祖母が亡くなり、母同伴で葬式にいって祖父に会った
少しだけ父の話を聞いたら、父はキリスト教徒で洗礼名が「ミカエル」というらしい
母はキリスト教を毛嫌いしてるので、もしかしたらそのことが離婚原因だったのかなって思い至った
しかも私にたどり着くまでに親友どころか「誰だこの人」レベルの知人にも連絡先を聞いて回っていたらしく「誰かがあなたを探してる」「なんか変な感じの人」「名乗らないし。危ないかも」と毎日のように注意喚起が来て気が気じゃなかったこと
共働きで結婚3年目、家を新築して半年程たった時に、突然夫に「ウワキ相手が妊娠したから責任をとって結婚する。別れてくれ。」と土下座された。
プリとは1年間フリンしていたらしい。
あまりの事に最初は信じられなくて呆然→言われたことを理解して号泣。
泣く私をなんとか説得しようとする夫の話を聞いているうちに「そういえば最近帰りも遅いし、休日出勤ばかりだったな〜あれはウワキしてたのか」とか変に納得して冷静になっていった。
黙って話を聞いている私に、何を勘違いしたのか夫は、「私ちゃんの事は愛しているけど子どもの為にも無責任な事は出来ないんだ。私ちゃんは優しいから絶対にわかってくれると思ってた。」と涙ぐみながら笑顔で言い放った。
その瞬間、何言ってるんだこいつは?と急激に怒りがわき上がってきて、「少し心の整理をする時間が欲しい。」と言って家を出た。
夫はわかるよ、と頷いて見送っていた。
家を出た後、近所のネカフェに入って離婚について色々調べていた時、離婚は有責側からは要求できないと知って、これだ!!と何かがはじけた。
それからはビジホに泊まって弁護士を探して相談したり、作戦を練った。
その間も夫からは「子どもの為を思って泣く泣く別れる俺」といった湧いたメールが届いていたけど、全て「考えさせてほしい」と返信。