そして朝が来た。起きたら何時も通り彼女が朝の挨拶をする「おはよう」と。
俺は彼女と目を合わせる事が出来ず「ああ、、、うん、、、」とだけ答えた。
嫁の両親は隣の部屋に居た。
中3のとき、父親から虐待を受けてそれをクラス担任の先生に相談したのが
修学旅行の前日だった。
修学旅行から地元の駅について解散するところで、わたしだけ列から
外れるように指示され、そのまま連れていかれた市役所の一室に入ると
児童相談所の職員がいた。
そこで何か説明をうけたが混乱していてあまり覚えていない。
説明を受けたあと、有無を言わさず車に乗せられて、保護所に入所されされた。
両親から虐待を受けて育った。
特に父親からの性.的.虐.待.が辛過ぎたので、17才で両親が別居して母と祖父母と暮らすことになってからは父親には会っていない。
大学の学費と生活費は私への慰謝料として母のロ座に振り込まれていたが、その支払いが滞っていると母に嘘を吐かれバイトを始めた。
後にわかった事だが、母はそのお金を当時の彼氏に貢いだり出会い系に費やしたりしていた。
ここで母と縁を切ることを考え始める。
どうもホームレスの様な状態だったらしくて外で氏んでいたそうだ。
なぜ身元が判明し、こちらに連絡が入ったのかと言えば
なんぞ事件を起こして別荘暮らしの経験があり、その人物記録で判明したと言う話だった。
結果、自分のところだけではなく田舎の祖父の方にも連絡がいき
葬儀などはそちらでやってくれた。